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■灯明山(神島@鳥羽市)
 〜離島の山の取材〜  No.1002
日時:2016年11月19日23日 参加者:隊長、うさぎ

行程:千代崎(5:50)〜近鉄〜鳥羽市営定期船佐田浜(7:40)〜神島港(8:20)〜八代神社〜神島灯台〜灯明山170m〜監的哨〜ニワの浜〜古里の浜〜上島港(11:35)〜佐田浜(12:17)〜近鉄〜千代崎(14:30)

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ニワの浜 監的硝から島の東斜面を緩やかに下ってくるとニワの浜に降りる。暖地性の照葉樹、モッコク、ヒメユズリハ、ヒサカキ、ウバメガシ、ナワシログミ、トベラなどがたくさん見られた。


ニワの浜

ニワの浜には石灰岩の露出したカルスト地形が見られた。鳥羽市の天然記念物になっているようだ。カルスト地形自体は珍しくはないが、海岸にあるのはあまり見ない。石灰岩の白と海や空の青色とのコントラストが素晴らしかった。地質的にはここは、秩父帯に属している。中央構造線の外帯で、島の東半分は三波川帯、南側は秩父帯となっている。秩父帯は約1億5千万年から2億年前の地層からできていて、石灰岩、チャート、緑色岩類からなっている。浜にはたくさんのチャートの小石が転がっていた。

   
弁天崎

     
ツワブキ            アゼトウナ


秩父帯のカルスト地形

       
ニワの浜

   
緑色岩                チャート

   
神島小中学校            アゼトウナの群生

暖地性の植物で草本では、アゼトウナ、ツワブキ、ハマアザミ、花は終わったがハマウド、ハマカンゾウ、ツルソバなどが見られた。浜に降り、昼には少し早いが、潮騒を聞きながらおにぎりを食べた。浜の反対側が学校のグラウンドで、少し高いところに新しい校舎を建設していた。

   
アゼトウナ             ハマアザミ

   
ハマカンゾウ             ハマウド

   
トベラ          オカタツナミソウ

   
ツルソバ            ヒサカキ

   
ヒメユズリハ            モッコク

   
クコ

学校のグラウンドに沿って遊歩道を歩いているとクコの実がたくさん実っていた。栽培していたのが広がったのかそれとも、自然にあったものなのかよくわからないが、薬用になるので少しいただいた。

   
秩父帯の地層           シロバナセンダングサ

左手に古里の浜を見ながら歩き、ひと山越えると漁港は近かった。原付バイクと軽トラックが島の足だが、ナンバーがついていないのがあった。

   

港に戻ると11時30分を過ぎていたが、次の定期船は12時35分で1時間待ち。島の時間は悠々と流れていて、ゆったりとした気持ちで船を待った。今日の観光客は釣り人を入れて5人だった。釣り人は風が強くて釣にならなかったようで、これから答志島に移動してやり直すそうだ。自然の中に人々の暮らしが溶け込んでいて無理がない。悠々と流れる時間の中にいる心地よさ、また来てみたいと思った。

     
狭い路地            島の郵便局


波を切って進む定期船


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