■北岳(南アルプス) |
レポート No.979 |
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7月16日 芦安第8駐車場(8:20)〜広河原(9:40)〜登山口(9:50)〜二俣分岐(10:15)〜白根御池小屋テント泊(13:10) |
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上部フランケの1ピッチ目 W 30m 小テラスに降り立った。左の方は前回登ったDガリー奥壁だがガスでよく見えない。ここからは凹角のクラックに沿っチャートのスラブを登る。スリッパが心配されたが、濡れたチャートはまずまずのフリクションが得られた。先を急ぎたいので、フォローはほぼ同時登攀が続いている。つるべで登るのとほぼ同じスピードで登っている。いや、それ以上に早いので、ビレイポイントではいつも待ち時間が発生する。 上部フランケ2ピッチ目 V+ 30m 晴れていればロケーションの素晴らし登攀を満喫できそうなピッチだが、ガスで司会は数mほど。枯れ木のテラスでピッチを切る。 枯れ木のテラス トラバース ここが崩壊地点だ。壁は濡れているが、傾斜が緩いので、特に問題はない。カトリーヌさんから、アブミなしでもOKか、と質問あり。濡れた城塞ハングの突破に、我々が持っているアブミを使う予定だったが、間に1パーティー入ったので、待ち時間がもったいなくなったようだ。スリングで大丈夫だと答える。
城塞ハング 最終ピッチ 前回もここは雨だったが、また今回も同じ条件になった。T山岳会のリードが苦労している。A0で登ろうとしているが、かえって難しくしている。人工登攀こそ慣れないと余計な力を使ってしまう。30分くらい待たされ、また体が冷えてきた。 トップアウト さて、我々の登攀になった。Tjさんが持参したアブミを核心部にセット、全員がスムーズに登攀を終え、終了点で握手。後続の晋君たちはまだマッチ箱にいるようだ。5ピッチ遅れている。スムーズに登ってきも2時間遅れている。今が16時なので城塞ハング通過が18時。なんとか暗くなる前に通過できそうだ。体も濡れているし、疲れているので、今夜は「肩の小屋」で泊まること伝え、先に出発することにした。 草付きの花 さて、暗くなるまでには少し時間があるので、花の撮影を楽しみながら山頂に出ることにした。小屋の人の話によると、今年は雪でけが早く、それに伴って花を咲き始めが早かったようだ。シーズンが始まったばかりなのに、ほとんどの花が出そろっていた。
北岳山頂 北岳山頂には17時30分に到着した。やれやれ、この山頂を踏むのは7回目だが、いつも思うのは、もう来ないかもしれないことだ。山頂の様子は前回来た、三年前と変わらなかった。ガスで何も見えない。登頂写真を撮り、肩の小屋へ下った。 肩の小屋 受付を済ませ、別棟の2階の部屋に案内された。まだ少し部屋にゆとりがあった。濡れた物を天井に釣って乾かした。そうこうしているうちに食事の準備ができたようだ。暖かい味噌汁とご飯、これだけどほっとした気分になった。今回も14時間の激闘だった。アタック中はいつもそうだが、あまり食べることもできなかった。ご飯と味噌汁をおかわりし、お腹いっぱいになった。 さて心配なのは後続のしんくんたちだ。2時間くらい遅れている計算になる、早ければ1時間半遅れで到着するはずだ。時計を見ながら到着を待った。けど、8時を過ぎてもまだ帰ってこない。外へ出て、真っ暗な山頂の方を見る。ヘッデンの光でわかるはず。8時を過ぎても帰ってこない。私たちは肩の小屋に泊まると伝えたが、しんくんたちは泊まるとは聞いていなかった。そのまま降りたのかもしれない。消灯の時間になってきたの、とりあえず部屋に戻ることにした。翌朝になった合流できた。どうやら9時を過ぎていたみたいで、食事もなく、カップ麺を夕食にしたようだ。 | 7/16 | 7/17-1 | 7/17-2 | 7/18 | |
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