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■藤原岳(鈴鹿)
〜ヒルにはひるまず、暑さには負けず、夏の藤原太気を満喫

レポート No.978
日時:2016年7月10
参加者:いそがいさん
、隊長、うさぎ

藤原岳登山駐車場(6:12)〜神社(6:40)〜堰堤(6:50)〜聖宝寺道〜8合目(8:30)〜9合目(9:08)〜(9:40)避難小屋(10:05)〜(10:40)天狗岩(11:05)〜避難小屋〜(12:00)藤原岳山頂(12:25)〜(12:40)避難小屋(12:50)〜(13:10)9合目(13:15)〜(14:35)大貝戸登山口(14:45)〜駐車場(14:55) 歩行距離12.6km、累積標高 +1470m

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プロローグ 福寿草の頃は人気で、登山者がどっと押し寄せるがこの時期は、前と後ろを気にすることなく静かな山歩きが楽しめる。今回は山上の緑の台地の撮影が目的。鮮やかな緑はテンニンソウの群生。高原のようで、秋から冬にかけての風景とは違った雰囲気がある。

アプローチ 天候の回復は期待できるが、気温が上がりそうだ。これは低山の宿命なので、暑さを避けるために駐車場を6時過ぎに出発することにした。今回はノーマルルートで歩きたいので、聖宝寺と大貝戸道を使う。さてどちらで登るか。気温の上がる前にヒルの多いところを通過したので、聖宝寺道を上りに使うことにした。

   
朝、ガスがたなびく藤原岳        鳴滝神社の駒猿

しばらくの間、谷の崩壊で通行ができなかったが、堰堤が完成し、登山用の巻き道ができたので、通行可可能になった。歩きやすいのは大貝戸だが、ルートに変化があった方が楽しめる。

        
堰堤の巻から始まる      以前は水場だった

階段で堰堤の上に出ると、男性登山者が早々に下山してきた。3合目付近にヒルが多かったようで、逃げ帰ってきたようだ。その話を聞いて、あまりいい気分にはなれないが、ヒルまずに進むことにした。山道に入ると、オオハンゲが奇妙な仏炎苞を伸ばしていた。気温はまだそれほど高くないが、湿気が多そうだ。少し登ると額に汗が滲んできた。早速、ヒルが這い上がってきた。昨日の雨で湿っていて気温も高い。絶好の条件が整っていた。這い上がるヒルと払い落としながら3合目を通過。ひげ帰るほどの多さでもない。4合目でほてった体を冷却。6合目まであがるとほとんどヒルがいなくなった。

    
オオハンゲ                6合目

6合目を過ぎると少しガスがかかっていた。サワグルミがたくさん落ちていた。次は8合目で休憩。今日は暑いので各駅停車のような登山だ。昨夜の雨にたたかれたのか、ナツツバキの花がたくさん落ちていた。エゴノキも花が終わり実を膨らませていた。8合目まで来るとガスが晴れだした。

     
7合目付近         サワグルミ

    
ナツツバキ                エゴノキ

8合目は草本類が多くなるが、この時期はバイケイソウやサワギクくらいで、すでに花は終わりかけていた。山頂もそうだがこの辺りから、イワヒメワラビの群生が見られる。同じく、マツカゼソウも多い。これらは鹿の不嗜好性植物だ。

    
9合目を過ぎ、最後の登り           やっと小屋に到着

小屋に裏に行くと緑の草原がひろがっていた。緑の絨毯はテンニンソウだ。花はもう少し先。緑の絨毯にカレンフェルトの白と青空のコントラストが素晴らしかった。ヒルと暑さを凌いだ甲斐あって素晴らしい風景に出会えた。カルスト地形のカレンフェルトは藤原岳の魅力でもある。


ガスがとれ青空が広がりだした

避難小屋に到着すると、ガスがとれ青空が広がりだした。平野部は今日、気温が30度以上になるそうだが、さすがに山頂は涼しい。風があり木陰で涼んでいるとこことよく、昼寝でもしたくなってくる。さてまずは天狗岩を往復することにした。

    
バイケイソウ       イケマ キョチクトウ科ガガイモ属

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サワギク            オオイタヤメイゲツ


バイケイソウ

山上台地は、テンニンソウや、少し湿ったところでは、イワヒメワラビの草原になっている。テンニンソウが群生する中に紫色の小さな花を見つけた。花を見ると高山で見られるミヤマクワガタ、平地で見られるオオイヌノフグリに似ている。同じ仲間でどうやら、ヒヨクソウのようだ。


ヒヨクソウ オオバコ科 クワガタソウ属


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