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■御池岳(鈴鹿)
〜取材で御池岳のノーマルルートをトレース

レポート No.974
日時:2016年6月18
参加者:Tjさん
、隊長、うさぎ

コグルミ谷登山口(7:20)〜カタクリ峠(8:30)〜真の谷分岐(9:16)〜(9:50)御池岳山頂(10:30)〜奥ノ平(10:40)〜ボタンブチ(10:53)〜昼食休憩〜御池岳(11:30)〜1182(11:50)〜真の池(12:00)〜元池(12:15)〜鈴北岳(12:37)〜鞍掛峠(13:30)〜峠登山口(13:44)

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奥ノ平 山頂から奥ノ平1241mを経由してボタンブチに下った。獣害の防護柵が作られていて、この人工物は御池岳にそぐわない。これまでに人工物は、道標以外になかったのだが。しかし動物は、人間も含めて、自然環境を変えてしまいかねないので、調査が必要なのかもしれない、霊仙岳がいい例で、想像するに、もともと保水力のない石灰岩地形で、細々と生育していた灌木が獣害に遭い、枯れてしまって、ますます保水力がなくなり、草本も育たなくなってしまた。トリカブト、フクジュソウ、アマナなどは壊滅状態になってしまった。この御池岳を荒涼とした台地にはしたくない。

    
奥ノ平              多度方面

    
奥ノ平                奥ノ平ピーク1241m

    

草地と樹林が御池岳独特の景観を生んでいる。この草地はもともと、 十数年前は、背丈を越すスズタケの海だった。奥ノ平はボタンブチに行くには、笹を漕いで行かなければならず、難儀にルートだった。しかし今は、鼻歌交じりで散歩のように歩けるようになった。雲がきれいな一日で、雲を主役の写真が撮りたくなった。この筋雲、天気が崩れる前ですね。

    
雲がきれいな一日だった。       タンナサワフタギ(ハイノキ科)

この時期に見られる樹木の花は、ヤマボウシとタンナサワフタギ。花をたくさんつけるので、遠くからでもよくわかる。山地に生える樹木で、山でしか見られないので価値がある。

ボタンブチ 絶好のビューポイントだ。秋や、冬もいいが、緑の季節もいい。それぞれの季節で楽しめる。ボタンブチ周辺を散策し木陰に入って昼食にした。木陰に吹く風が心地よかった。

    

    

いったん山頂に戻り、後半は池巡りをすることにした。御池岳の比較的大きな池は、真ノ池、お花池、丸池、元池で、鈴鹿の山と谷で紹介されているのここの4つ。御池には他にもたくさん池があって、山名の由来になっている。これが雨乞い信仰を生み、お花の池などは、雨乞い儀礼が行われた神聖な場所だったようだ。今回は、このお花の池以外の3つを回った。もちろんそれ以外にも風池も通過したし、丸池から真の池までの間には小さな池がいくつかある。

    
フタリシズカ             丸池

樹林を歩いているとフタリシズカがあちらこちらの群落を作り、花が見頃を迎えていた。まずは丸池を見てP1182付近から丸山を振り返ってみた。

    
P1182

P1182から真の池に抜けた。途中のめぼしい池は南池。他にも小さいのがあるが、よくわからない。登山道から離れているので鹿が樹林で群れていた。適当に歩くとちょうど真の池に出た。

    
どこもバイケイソウが花の咲き始め     南池

真の池ではモリアオガエルの卵塊がたくさんあった。

    
真の池                モリアオガエルの卵塊

真の池から鈴北岳にかけてはコケの庭園。このあたりも背丈を越すスズタケの海だったが、今は、スギゴケの庭園になっている。かなりの水の供給があるのかもしれない。


元池に向かう、スギゴケの絨毯が広がっていた

    
元池                 鈴北へ

元池でも、モリアオガエルの卵塊がみられた。そして鈴北岳で一休み。日差しは夏の力強さがあるが、山頂を吹き抜ける風は心地よかった。少し展望を楽しみ下山した。

    
鈴北岳1182m山頂

    
県境路              峠にある倉掛地蔵


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