■御池岳(鈴鹿) |
レポート No.942 |
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御池橋(7:40)〜アザミ谷分岐(8:00)〜第1尾根取り付き(8:06)〜テーブルランド(10:20)〜丸池〜(11:10)御池岳山頂(11:50)〜天狗の鼻〜ボタンブチ(12:25)〜第4尾根〜ゴロ谷(14:00)〜御池橋(14:40) 7km +-860m |
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| ページ1 | ページ2 | プロローグ この週は西穂を予定していたが、天気がはっきりしないので遠征を取り止め、近場の山行に切り替えた。この時期の鈴鹿は早春の花が期待できるので、フクジュソウを期待して御池岳を選択した。 アプローチ 宇賀渓谷の落合橋で合流し国道421号線で滋賀県に入った。トンネルが出来るまでは滋賀県側からのアプローチは時間的に無理があった。トンネルと滋賀県に抜けると路肩に残雪があった。ひと山越えると大きく気象条件が異なるようだ。 今回はバリエーションでフクジュソウを愛でる予定なのだが、平地でも残雪があるので念願は叶わないかもしれないと思いつつ車を走らせた。予想通り小又谷までは問題なし。渓流が解禁になったようでたくさんの車が入っていた。小又谷から御池橋までは、所々に落石があった者の通行には支障はなかった。橋のたもとにはすでに1台駐まっていた。 ゴロ谷 林道からゴロ谷に降り、河原を歩き始めるとガスがでていた。河原には残雪があったので、フクジュソウは到底無理かなと思いつつ、渡渉を繰り返して第1尾根を取り付きまで進んだ。雲間から青空でも覗けば一気にモチベーションが上がりるのだが。先ほどの車の単独登山者が先行しているらしく、雪に足跡が一人分残っていた。 第1尾根 さて、第一尾根だが、取り付きがどこも急峻になっている。地形図を見て最も傾斜の緩い第2尾根側から狙ってみた。アセビのブッシュと岩場を避けながら這い上がった。途中でTjさんがカメラを落としたのに気づきロープで下った。どこの尾根もそうだが、末端さえ突破できれば傾斜は緩む。 さて第一尾根だが中間で傾斜が緩むが登るにつれ傾斜が増してくる。ゴロ谷側には第1から第4尾根まであるが、どこを登っても同じような条件だ。上部は急傾斜面に大きな苔むした岩が転がっていて浮き石も多い。落石しても大丈夫なようにジグザグに登った方が良さそうだ。自然林も豊かだ、ミズナラ、ブナ、ケヤキなど落葉樹林の雰囲気はいい。 ゴロ谷からは標草が650mある。登山道であればなんのことはないのだが、降雨後で土が濡れていて何度もスリップした。多少残雪があった方が登りやすそうだ。すべるからといって、安易に岩場に入るとこんどは浮き石に足を取られる。しかも最後の200mほどは急傾斜になっている。急登に耐えてやっとテーブルランドの到着。これだけ滑ると下りに不安がよぎった。 マンサク 春を告げる最初の花はやはりマンサク。だゴロ谷の第一尾根取り付きと尾根で咲いていた。園芸種よりも花は小振りだが、小さな花を見ていると春の息吹が感じられる。春一番に咲くので「まず咲く」らしいが。分布域を見ると本州の太平洋側とある。この地域は、北と南、日本海側と太平洋側の要素が混在しているので、そのような目で見ると植生にも興味が持てる。 うさぎが、「べにチャワンタケ」を見付けた。原色の赤が良く目立っていた。周囲を見るといくつか見つかった。この時期にキノコが出るのかと思ったが、調べると、冬の終わりから春にかけて見られる、と書かれていた。 テーブルランド テーブルランドに登ると少し風が出てきて肌寒かった。空を見上げると少し蜘蛛が切れ始めている。天気の回復が期待できそうだ。丸池付近に登り着いたので、後続を待っている間に「丸池」の見学に行った。雪に埋もれるとドリーネにしか見えないが、雑多なものが雪で隠されていい雰囲気だ。テーブルランドは残雪はあるが、例年になく雪解けは早そうだ。国道がまだ通行が出来ないので、この時季の入山者はまだまだ少ない。 今日は時間的にもゆとりがあるので久しぶりに山頂を踏んでおくことにした。山頂に向かい始めると雲薄れ青空が広がり始めた。青空が出ると一気に明るくなる。残雪記のテーブルランドもいいものだ。
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