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■銚子ケ峰(両白山地)
〜梅雨の晴れ間を狙って花ハイキング〜

レポート No.895
日時:2015年6月28
参加者:隊長、うさぎ

白山石徹白登山口950m(6:20)〜石徹白大杉(6:33)〜避難小屋1570m(8:40)〜母御石(9:40)〜銚子ケ峰山頂1810m(10:00)〜(13:20)登山口(14:00)〜大和SA〜鈴鹿(17:30)


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プロローグ 梅雨の晴れ間が代休日と重なりラッキーは山行となった。夏の花には少し時期が早いが、標高が2000mに満たないような山はそろそろ咲き始めているし、春の花も咲き残っている。銚子ケ峰は白山石徹白登山道の最初のピークで、これ以降、一の峰、二の峰、三の峰、別山、白山へとつながる。銚子ケ峰は今回で3回目になり、三の峰の手前まで往復したこともあったが、今回は、花が目的だったので銚子ケ峰までのんびりとハイキングすることにした。

アプローチ 朝の出発を早くしたかったので前夜車泊とした。御在所から帰り、疲労回復を兼ねて、食事とお風呂をゆっくりとり、家を21時過ぎに出発した。東海北陸自動車道を快調に走り「ぎふ大和SA」に鈴鹿の自宅から1時間50分で到着。これから山道になるのでこのSAで仮眠した。日曜の夜なのでSAは閑散としていた。5時に起床し登山口を目指した。登山口に到着すると車が一台泊まっていた。準備をしているともう一台入ってきた。結局この日は、単独男性と我々の合計3人が銚子ケ峰に立つことになった。

    
白山登山道 石徹白登山口

石徹白登山道は、白山登山道の中で最も長い登山道で、登山口から室堂まで19kmある。尾鷲から大台ケ原までの尾鷲道とほぼ同じ距離。一日で往復は無理だが片道なら行ける距離。石徹白道からの入山は今回で3回目になる。初回が三の峰手前まで、二回目が二の峰の手前までだった。さて今回はどこまで行こうか。

      
石徹白大杉             ブナの実

大杉 登山口の標高は950mくらいなので、朝、上着を羽織らないと寒いくらいだった。石徹白大杉までは石の階段を十数分登るが息は上がったが身体はまだ温まらなかった。久しぶりの大杉で記念撮影。樹齢1300年だとか。屋久杉には及ばないが、貫禄のある古木だ。山腹をジグザグに登って尾根に乗る。ここ二日は風も強く荒れ模様だったので、ブナの枝や葉や実が落ちていた。

おたけり坂 尾根をしばらく進むと「おかけり坂」。いつも「たける」の意味について思案する。「長ける」だろうか。「哮る」だと、「大きなうなり声」となるが。唸りながら登った坂としておこう。実際は唸るほどの坂ではない、御在所の中道の方がもっときついし長い。坂の上には「雨宿り窟」がある。

      
おたけり坂              ツルアジサイ ユキノシタ科

神鳩の宮避難小屋 花は、マイズルソウ、アカバナ、ツクバネソウが咲いていた。稜線を緩やかに登って行くとやがて神鳩(かんばと)の宮に到着した。ペンキが塗り直されてきれいになっていた。中を覗くと相変わらずきれいに整備されていた。灯油のポリタンクとストーブが置かれていた。灯油は持ってこないといけないが、寒い季節には重宝するだろう。小屋の前にはミヤマキンポウゲ、タカネニガナ、ツマトリソウが花盛りだった。ゴゼンタチバナもこの辺りから見られる。クルマユリが大きな葉を広げ花芽が膨らみ始めたところだった。

    
あまやどり岩            避難小屋

    
左:避難小屋の中   右:母御石のピーク、山頂は向こう側  

母御石 小屋を過ぎるとアカモノが多くなる。花はちょうど見頃だ。それにコイワカガミとミツバオウレン、ツマトリソウが混じってくる。数の少ないイワナシを期待したがすでに花は終わっているようだった。うれしかったのはお目当てのハクサンチドリが咲いてくれていたこと。少し時期が早いかなと思ったが咲いていてくれた。顔の回りを飛び回っていた「ぶよ」が少なくなってきた。活動する時間帯があるのだろうか。防虫の準備はしてきたがやはり「虫」出来なかった。展望の方は花御石くらいから開けてくる。残雪の別山までの稜線が一望できる。白山を目指して歩くのもいいだろう。次の避難小屋はたしか「三の峰」だったか、時間にゆとりがあるなら小屋泊で行きたい気もする。母御石に腰を下ろし小休止。涼しい風が吹き抜けてなんとも気持ちのいい場所だ。

    
母御石

銚子ケ峰 さて母御石までくると山頂は20分の距離だ。追い越していった単独男性が戻ってきた。我々は山頂で腰を下ろしお昼ご飯。「いなり寿司」これできまり。最近はどんどんと昼食がシンプルになってきて、ザックの中はカッパとお茶とカメラだけだ。重量的にはカメラ2台と交換レンズで半分くらいになっている。標準レンズをオリンパスのEM1にマクロレンズをGX7を装着してある。今日はGX7のマクロデビューだ。LEICAの45っmとの相性だが、今回はマイナス補正を多用した。AFが一発できまらない。これはどうだろうね。LUMIX G MACRO30mmが欲しくなってきた。

    
左:母御石         右:銚子ケ峰山頂1810m

    
山頂に咲くニッコウキスゲ        ゴゼンタチバナ

    
三の峰方面           さて帰ろう

    
コバイケイソウ          気持ちのいい稜線

      
ブナ林がきれいだ

    
登山口にさくヤマボウシ           駐車場


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