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■藤原岳(鈴鹿)
 〜孫太尾根から花の山藤原岳へ〜

レポート No.870
日時:2015年3月28日
参加者:じんじんさん、sskさん、隊長、うさぎ

新町浄水場登山口(8:30)〜丸山(9:40)〜草木(10:40)〜多志田山(11:15)〜(12:00)藤原岳(1225)〜4合目(13:50)〜大貝戸登山口(14:25)


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ヒメウズ 石灰岩の山に行くとこの時期、普通に見られる花だが、あまりにも小さいので見落としてしまう。キンポウゲ科オザマキ属で、花を覗き込むとオダマキに似ていることがわかる。和名は姫鳥頭と書くようで、姫はかわいいとかちいさいとかいう意味だが、鳥頭が花の形なのだろうか。


ヒメウズ

カテンソウ ヒメウズと一緒に見られるのがカテンソウだ。イラクサ科カテンソウ属で、これを最初に見たとき、イラクサ科とは思いつかなかった。これも小さくて地味は花をつけ、最初は花とは思わないだろう。この二つに比べるとタチツボスミレの花は大きくて紫色の花弁はよく目立つ。

    
カテンソウ           タチツボスミレ

ミノコバイモ 時季的にヒロハノアマナが本命だったが、朝は曇っていたので花が閉じていた。アマナを探して歩いているとひと株だけミノコバイモが花を開いていた。これは幸運だった。もう少し季節が進むとたくさん咲くと思うが、なんでも初物はうれしい。

ミノコバイモ ユリ科 バイモ属
三重県では、絶滅危惧1A類になっている。本種は三重、愛知、滋賀、岐阜に分布するのみ。アワコバイモに酷似するが、花被片の先が鋭形であることとヤクの色が白であること。
牧野図鑑を見ると「こばいも」だけが記載されていて、北陸産のものをコシノコバイモといい、と書かれている。山地により変化があることを意味していると思うが、ミノコバイモ、アワコバイモの分類はない。ちなみに牧野図鑑のコバイモの分布域は、本州中部及び四国の山中谷筋となっている。また、ヤマケイのハンディー図鑑では、バイモ属としてカイコバイモ(甲斐)、コシノコバイモ(越)、ミノコバイモ(美濃)、ホソバナコバイモ(細い花)、アワコバイモ(阿波)、トサコバイモ(土佐)が紹介されている。やはり分布域は本州中部と四国に限定されるようだ。地域ごとに変化していることも、ホソバ名を除くとバイモ属の和名から推測できる。


ミノコバイモ

ヒロハノアマナを期待したが、残念ながら開花株は見つからなかった。晴れてきたので昼頃には花が開くだろうが、どんどん高度を上げていくので、今日は期待できない。その代わりヤマネコノメソウだあちこちで目を楽しませてくれた。

    
ヒロハノアマナ         ヤマネコノメソウ

ミスミソウ ミスミソウは日本海要素の花なので、藤原岳まで東に来ると個体数も少なく、花も貧弱になる。しかし期待通り丸山周辺で咲いていてくれた。セリバオウレンも同じ時期に見頃を迎える。


ミスミソウ

    
セリバオウレン          ミスミソウ

セツブンソウ 山麓のセツブンソウは花が終わっていたが、今ちょうど山頂付近1200mでフクジュソウとともに見頃を迎えている。山頂手前で花を求めて右往左往。花が多いと狙いを絞りきれず、結局いい写真が撮れなかった。

    
セツブンソウ

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