■池木屋山(台高@三重) |
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レポート No.837 |
〜ルート点検と紅葉の撮影取材で一般ルートを歩いた〜 |
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宮の谷登山口(8:05)〜風折の滝分岐(9:05)〜(9:40)高滝、猫滝(10:20)〜(10:40)ドッサリ滝(10:55)〜奧の出合(11:20)〜(12:50)池木屋山(13:20)〜霧降山(14:04)〜(14:40)P1222青空平(14:50)〜P981(15:30)〜P866(15:50)〜宮の谷分岐(16:06)〜駐車場(17:00) |
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| ページ1 | ページ2 | ドッサリ滝 高滝、猫滝の高巻きが終わると谷が落ち着いてくる。右岸道をしばらく進み再び左岸に移動するとやがてドッサリ滝の音が聞こえてくる。さてこのドッサリ滝だが、国土地理院の地図の位置が間違っていると思う。もう少し上流のはずだ。 ドッサリ滝の標高は約800mで紅葉がちょうど見頃を迎えていた。谷に降りて滝下まで進み撮影した。撮影後、休憩していると後続の奈良4人組が追いついて来た。滝見物を進めた。さてこのドッサリ滝の高巻きだが、以前からあったトラバースはあまり使われてないらしく、ドッサリ滝からの直登ルートがメインになっている。急登だが木の根や幹などの手がかりがあるのでいいが、下りは慎重に。 奧の出合 ドッサリ滝から25分で奧の出合に到着した。uttyさんここで昼食用の水を汲む。さてここからが標高差550mの急登が始まる。泣いても笑っても1時間30分の登りからは逃れようがない。連続した登は辛いが、一歩々確実に高度が稼げるので苦しい中にも成就感がある。前回はテント装備だったので2時間近くかかったが、今回は日帰り装備だったので1時間30分で山頂に到着した。 この尾根だが、春はアケボノツツジやシロヤシオ、ホンシャクナゲの花が楽しめる。上部でコウヤマキの大木が見られるのは台高らしい。登るにつれ樹間から東尾根が近づいてくるのがわかる。この尾根と交わったところが山頂だ。前方は開けてくるが中々山頂に到着しない。ブナ林に入ると山頂は近い。 池木屋山 山頂に到着すると同時に青空が広がりだした。葉を落としたブナ林は殺風景だが青空があるとそれなりに絵になる。山頂でささやかな昼食タイム。uttyさんは水を持ってきたご褒美で暖かいカップ麺。我々はおにぎりとパンのみ。アルパインクライミングが主になると食事はシンプルになる一方で、ガスを携行することもなくなってきた。以前は山頂での食事が楽しみだったが。 台高縦走路 雲間から差し込む日差しがありがたい季節だ。葉を落としたブナ林は明るく、枯れ葉をガサゴソと踏みながら歩くのも悪くはない。右に寄ったり左に寄ったり、緩やかにアップダウンを繰り返しながら下降点の霧降山に向かった。 宮ノ谷左岸尾根 霧降山に到着して時計を見ると14時を過ぎていた。展望が良いところで、右手には東尾根から続く僚船を目で追っていくとその先に迷い岳や古が丸山が見えている。稜線の形が独特なので同定しやすい。左手には桧塚が一望できる。谷を覗き込むと紅葉は中腹まで降りているので、これから下る左岸尾根が楽しみだ。 キリンブナとツインタワーブナが興味深い。青空平までは気持ちのいいブナ林が続いた。 青空平 誰が名付けたか知らないがp1222というよりもいい。あまりにも展望がいいので、ザックを降ろして小休止にした。さてここからがヒメシャラ林の激下りだ。滑るように高度を落としていくと、やっと紅葉帯に入った。コハウチワカエデの鮮やかに赤色にどうしても目がとまる。緑から黄色へのグラデーションがきれいなタムシバ、樹皮とのコントラストが美しい。三色団子を見るような紅葉に何度も足を止められながら左岸尾根を下った。 植林帯の下降 霧降山から下ること2時間で植林帯の下降点に到着した。ネットのゲートに登山口と書かれて。この少し先に三等三角点のある小高山。基準点名は「水越」となっている。駐車場はこの下にあるが、まだ標高差が300mほど残っているので、たやすく考えない方がいいだろう。前回の取材ではジグザグの登山道があったが、ネット付近がウリハダカエデのジャングルになっていて、作業モノレール軌道に沿って降りるしかなかった。レールに掴まりながらの下降は大変だった。50分の激下りでやっと林道に降り立つ。駐車場に戻ると、奈良の人たちはまだ帰っていなかった。日没のタイムリミットだ。ヘッドランプなどの装備を持っていないとビバークすることになりはしないかと心配しながら帰路についた。 後記 いい取材が出来たので、池木屋山に関しては原稿をすべて書き換えた。 | ページ1 | ページ2 | 現在の閲覧数 |
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