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■涸沢(北アルプス)


レポート No.818
日時:2014年7月23日24日
参加者:隊長、うさぎ

〜昨年のリベンジで滝谷ドームを狙ったが、無情の雨による撤退〜

 

7月22日 鈴鹿(19:00)〜(22:00)ひるがのSA(5:00)
7月23日 平湯アカンダナ駐車場(7:00)〜上高地(7:40)〜明神(8:40)〜徳沢(9:50)〜横尾(11:15)〜涸沢小屋(15:40)
7月24日 涸沢小屋(6:00)〜横尾(8:30)〜徳沢(10:00)〜明神(11:10)〜(12:30)上高地インフォメーションセンター(13:20)〜(14:00)平湯で温泉と昼食(15:15)〜廻り目平(19:00)


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プロローグ 滝谷ドームはアルパインクライマーにとってあこがれのルートだ。ブッシュのない3000mの岩壁は、そこにいるだけで気分が高揚する。昨年の夏は週末ごとに天気が崩れ、雨間をついた滝谷ドーム登攀は、3ピッチ目で降雨撤退となった。そのリベンジで今年は、条件のいいときに登攀を計画したのだが。

アプローチ 滝谷ドーム、登攀自体は5ピッチで3時間くらいのボリュームだが、アプローチに時間がかかるため3日を要する。登りに1日、登攀に1日、下山に1日の割り振りになる。
 穂高連邦は北アルプスでも人気のエリアなので、夏場の週末は混雑する。今回は土日を外し、山小屋利用で3日間の予定を組んだ。というのは荷物が年齢的にも多くを持てなくなってきたからで、小屋利用で少しでも軽くしたかったからだ。しかし、軽くしてもザックの重量は18キロを越えていた。ロープやギアなどのクライミング用具だけで12キロになり、生活用品が圧迫されてくる。クライミング用具を削れば危険のリスクが高まり、生活用品を削れば生活が不便になるというぐあいだ。
 話は逸れたが、前夜車泊で初日に上高地に入った。

     
平湯あなんだなバス発着所      上高地インフォメーションセンター

上高地 今年もまた上高地にやってきた。夏になると毎年、飽きずに通ってくる。上高地は登山者にとっての登山基地だ。河童橋から梓川越しに穂高連邦を見上げると、何度も見ている風景にもかかわらず、新鮮みが感じられ、登校意欲が湧いてくる。さて今日は、涸沢までなので先を急ぐ行程でもないが、大荷物を背負っての十数キロの歩きは堪える。

     
梓川と穂高連邦                明神

     
シモツケ               サワギク

     
前穂              ハクサンオミナエシ

     
河畔の歩道              ヤマブキショウマ

     
バイカウツギ                 鳩 

       
横尾大橋

横尾 道の脇に咲く花に癒されながら、横尾には11時過ぎに到着した。平日だが賑わっていて、テレビの撮影が行われていた。まずまずの天候だが、風とガスが気になっていた。日陰に腰を下ろしゆっくりと昼食休憩をとった。

       
橋の上で             梓川と明神岳

次の行程は本谷橋までで、ここから参道に入っていく。ザックが重いので無理をせず、何度も休憩を入れた。いつも気になるのは屏風岩で、渡渉点や登攀ルートを見ながら歩いた。

      
センジュガンピ         アオシャクの仲間?

さて本谷橋だ。ここからが登り、涸沢右岸を1歩1歩高度を上げていく。本谷が見えてきた。まだまだ雪渓が残っている。キヌガサソウ、エンレイソウの花が見頃になっていた。

    
本谷橋               エンレイソウ

    
キヌガサソウ                 前穂屏風の頭

雪渓に出ると涸沢小屋は近いが、なかなか足が進まない。明日がメインなのなるべく負荷を掛けずに体力を温存したい。


涸沢野営場

    
前穂                  涸沢小屋

涸沢小屋には 15時30分に到着した。昨年とほぼ同じ時間の出発だったが、タイムは40分遅れている。荷物も昨年はテント泊だったから重かったはず。体力が毎年、落ちていっているようだ。さて、小屋で受付をして黒板に掲示された天気を見ると、なんと明日は雨の予報が出ている。うそでしょ!と疑うが、本当のようだ。昨年の撤退が頭をよぎる。ぬめった1ピッチ目のチムニーは難儀だった。

    
涸沢山荘

今回は経費節約のために素泊まりにした。前穂を見ながらテラスで夕食。ガスが山頂付近まで降りてきている、やはり天気が崩れそうだ。 ここでじたばたしてもどうにもならないので、早く休んで明日の朝、アタックか撤退か判断することにした。

 

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