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■霊仙山(鈴鹿)
〜花を探して柏原道から漆が滝道を周回〜

レポート No.725
日時:2013年4月13日 
参加者:utty、syu、隊長、うさぎ

柏原(8:00)〜二本松(8:30)〜3合目コンテナ(9:25)〜5合目ケヤキ(9:50)〜河内分岐(10:15)〜漆が滝道分岐(10:55)〜避難小屋(11:12)〜(11:20)経塚山(11:55)〜漆が滝道分岐〜漆が滝(132:30)〜潜り岩(13:56)〜横道分岐(14:02)〜こうもり穴(14:35)〜駐車地(15:30) 歩行距離13km 累積標高 +1000m -1150m *コースタイムは小休止含む

 

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漆が滝道 帰路は漆が滝道で下山することにした。昨年は残雪の多い時期に歩いて、荒れた谷に難儀したことが思い出される。谷の最後の詰めで、たまらずに尾根に逃げたのだった。さて雪がなくなったらどうなるのだろうか。すでに何人かが下って行っているようだが。


伊吹山


谷山谷に下っていく

谷山谷 谷に降りると登山道はなくなり、大小の石灰岩が転がる荒れた谷歩きとなった。歩きにくいので岸に逃げると、雪解けの斜面は滑りやすくてかえって歩きにくい。ストレスがたまり注意散漫にならないように、適度の休憩を入れた。

     
ボタンネコノメソウ           荒れている谷山谷


ハシリドコロ

     
井戸ケ洞分岐        荒れている谷山谷を下る

漆が滝 谷が深まるにつれ傾斜がきつくなり、固定ロープに助けられながら谷へと下っていた。左岸を高巻きながら徐々に高度を下げやっと漆が滝に到着した。やれやれだ。もはや一般登山道としては推奨できないコースになりつつある。特にこのルートを下りに使う場合は要注意だ!

  
谷の分岐にあるナメ            漆が滝の道標

左岸の斜面は足元が滑りやすい。谷底まで高さがあるので滑落は許されない。固定ロープに助けられながら注意して高度を下げ漆が滝に到着した。この周辺は花の多いところで,もう少し季節が進めば見られるが今は,ヤマシャクヤクがいたるところで新芽を出していた。谷に降りて滝に近づきカメラに収めた。


漆が滝

     
キブシ                  漆が滝

     
横道分岐                潜り岩

ここまで来ると少し谷が落ち着いてくるが,登山道は流され寸断され部分的に残っているような状況だ。谷に降りたり岸に上がったりすれば通行に支障はないが,いつも以上に時間がかかってしまった。潜り岩とコウモリ穴は健在だった。両岸の土が流されているので,岸で見られた花は以前ほど多くは見られないだろう。季節的に今は,ハシリドコロがちょうど見ごろを迎えていた。ニリンソウはまだ根生葉が出始めた頃だが,一輪だけ咲いているのが見られた。ふと岸に目をやるとヤマブキの黄色い花が目に入った。周囲を探してみると,タチツボスミレ,ヤマルリソウ,イチリンソウが咲いていた。

  
ヤマシャクナゲ

登山道が流され歩きにくくなったが,谷は激流で洗われ石灰岩の白い岩肌がむき出しになっていて,昨年遡行した谷川岳の幽の沢を思い出した。この谷は夏,フシグロセンノウがたくさん見られたが,谷が荒れたのでどうなるのだろうか。またヤマヒルが多い谷だったが,激流で流され少なくなったとは考えにくい。

  
ミヤマカタバミ


ニリンソウ

  
ヒトリシズカ         荒れた谷山谷

  
さざれ石            カメノコテントウ

  
ヤマルリソウ        イチリンソウ


荒れた谷山谷


タチツボスミレ

  
コウモリ穴         林道が崩れていた

前方に屏風岩が見えてきた。気になるのはボルトの整備状況だ。いつか登ってみたいが,暑くなる前のこの時期がいいのかもしれない。とりあえず望遠で岩壁を撮影しておいて,ボルトのラインを後で確認することにした。この辺りから林道になるが,土石流で流出し寸断されていた。驚いたのは登山口の駐車場で,半分がえぐられなくなっていた。昨年のこの時期はあったのだが。林道分岐の通行止めはこのためだったことがわかった。重機が入れられていたので復旧作業が行われるようだが,登山口にあった立派なモニュメントや標識がなくなったのは淋しい。駐車地に戻り,改めて看板を見ると登山道も通行止めになっていることがわかった。これだけ荒れていると当然のことだろう。自己責任で通行されたし。デポした車を回収しに柏原登山口に向かった。完


屏風岩

  
なんと駐車場がなくなっていた 昨年は     だから駐車場へは入れないわけだ

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2013年4月13日 Copyright (C) 2013 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home