大杉谷渓谷(吉野熊野国立公園) 2012年6月9,10日 ホーム |
■大杉谷渓谷(吉野熊野国立公園)2012年6月9日10日No.676 隊長、うさぎ この吊橋で右岸に渡り、桃の木山の家まで右岸ルートが続く。水の滴る苔むした岩場が続くと加茂助谷吊橋が現われる。28mと短い吊橋だが、高さがあり正面の岩壁も迫力がある。こんな岩壁にもササユリが花を開いていた。さて「桃の木山の家」まではもうひとがんばりだ。 予定通り16時に桃の木山の家に到着した。桃の木吊橋を渡ったところが正面玄関だ。玄関を入り「こんにちは」とあいさつすると、奥からスタッフの方が出てきた。今日は一人で小屋番をしているようで、今晩の宿泊客はわれわれ二人だけのようだ。靴を脱ぎ部屋に案内された。大部屋だが渓谷の見える一番いい所だ。とりあえず着替えをしてビールを飲みながらくつろいだ。17時にお風呂が準備できたようなので、汗を流しに行った。桧風呂にゆっくりとつかって一日の疲れを流した。 夕食は18時から食堂でいただいた。海老フライ、ハンバーグ、味噌汁で、ご飯もおいしかった。お腹をいっぱいにして部屋に戻った。布団の上で横になっていると自然の瞼が閉じ、気が付くと8時を過ぎていた。9時過ぎに発電機が停まり消灯。渓流音がうるさいが布団に潜り込むと目が閉じていった。 二日目 5時半に起床。着替えをしたりパッキングをしたりしているうちに朝食のコールがかかった。温かいご飯とみそ汁、ハムエッグと肉じゃがでお腹いっぱいになった。吊橋に出て空を見上げると青空が見え隠れしている。どうやら天気はいいみたいだ。 七ツ釜滝 ザックを置かせてもらい七ツ釜滝見物に出かけた。落差は80m位だそうだが、何段かに分かれているのが特徴で、日本百名瀑のひとつに数えられていて、大杉谷渓谷で最も見ごたえのある滝だ。紅葉の時期にも是非とも来てみたいと思った。 この先には光滝があるが、残念ながら休憩所から先は通行禁止になっている。ここから堂倉滝までが未整備区間になっているからだ。水が滴る岩壁道は滑りやすいので、しっかりと両手で鎖をつかんで登下降し、桃の木山の家に戻った。 8時、スタッフにあいさつをして山の家を後にした。天候が回復したので気分は晴れやかだが、雨に煙る渓谷の方が絵的にはよかったように思った。天候がよくなるとヤマヒルが少なくなったが、それでも油断をすると靴を這い上がってきていた。シシ淵を過ぎたところで単独男性と、その先で2グループと行き交った。山の家の若い娘さんに会えるのが楽しみだそうだが、残念ながらその娘さんはいませんでしたと伝えた。帰路、イナモリソウに出合えたのが嬉しかった。フライフィッシングに興じる釣り人を見ながら大日狽フ川原で昼食にした。 登山口に12時50分に到着した。ゆとりのある行程で大杉谷渓谷を満喫できた山行となった。気分よく車に乗り込み帰路についた。そこまでは良かったが、六十尋滝まで来ると、車が道路を塞いでいて通行不能になっているではないか。滝見に来たのだとは思うが、道路の真ん中に停めるとは非常識も甚だしい。一台は完全に道路を塞いでいて、その先の車は道路からはみ出している。よく見ると「大台町」と書かれた公用車(プリウス)らしい。この2台の車を含めて数台の車がとめられていた。何しに来たのか知らないが、通行を妨害していると解釈されても仕方がない。クラクションを何度鳴らしても帰ってこない。後ろから来た若者も困っている。途方に暮れ、しばらく待っているとやっと帰ってきた。厳重に抗議を申し入れたが、うさぎの怒りは収まらない。観光誘致したいはずの大台町がこんなことでは駄目だと思う。公用車を使ってだれを案内したのか知らないが、ビデオカメラを持っていたので何かの撮影に来たのだろう。公務できたのならなおさらだ。後味の悪い締めとなったが、あえて記しておくことにした。 | ページ1 | ページ2 | |
2012年6月9,10日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved. home |