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大杉谷渓谷(吉野熊野国立公園) 2012年6月9,10日   ホーム

 

大杉谷渓谷(吉野熊野国立公園)2012年6月9日10日No.676 隊長、うさぎ
〜桃の木小屋が7年ぶりに営業再開、新緑の渓谷と滝の撮影に出かけて〜
6月9日 第三発電所登山口(10:34)〜大日(11:06)〜(12:30)千尋滝(13:15)〜(14:10)ニコニコ滝(14:30)〜平等(15:35)〜桃の木小屋(16:00)
6月10日 桃の木小屋(6:35)〜(7:00)七つ釜滝(7:20)〜桃の木小屋(8:00)〜平等(8:25)〜ニコニコ滝〜(10:10)千尋滝(10:40)〜川原で昼30分休憩〜大日(12:26)〜登山口(12:50) カメラα900+TAMRON28-75 F2.8、Lumix GH2+14-140HD

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プロローグ 7年7カ月、営業を休止していた桃の木山の家が、登山口から七ツ釜滝までのルート整備完了に伴い、4月28日から営業を再開した。分県登山ガイド「三重県の山」ではこの間、三重県の最高峰である日出ケ岳へは、尾鷲道を利用するルートを紹介していた。まだ、七ツ釜滝から堂倉滝までのルートは未整備なので通行禁止になっているが、早く全通することを期待して取材を開始した。
緑が鮮やかな季節だ。この時期の撮影を逃すわけにいかない。天気予報によると6月9日は前線通過で雨のち曇りとなっていたが翌日は、天候が回復しそうなので予定通り出かけることにした。もともと全国的にみても多雨地帯なので、深山幽谷の風景が似合っている。桃の木山の家に前日、予約を入れると、宿泊客は他にいないようで貸切となった。

  
第三発電所             登山口

アプローチ 初日は桃の木山の家までの行程で時間的にもゆとりがあり、また天候も、昼から回復に向かう予報だったので、出発を遅らせた。宮川ダムまでは工事車両の出入りがあるが、それから奥に入ると対向する車もなくなった。10時過ぎに第三発電所に到着した。駐車場が狭いので心配だがこの日は、天候が悪かったので登山者の車はなく工事車両が一台のみ。雨がやんでいなかったので雨具を着用してのスタートとなった。

  
岩壁道から始まる        岩壁に咲くササユリ

登山口を入るなり大日狽フ岩壁をくりぬいてくつられた歩道で始まる。雨で岩は濡れているので大変滑りやすい。鎖に掴まりながら慎重に歩を進めた。岩壁には僅かな隙間を見つけてササユリが花を咲かせ、心を和ませてくれた。岩壁道の厳しさとは対照的だ。

     
深山幽谷への入山     水量を増して大杉谷渓谷

   
大日白ン橋

   


日浦杉吊り橋

大日白ン橋、能谷吊橋、地獄谷吊橋を渡り順調に進むが、やはり気になるのは足元。数分に一度は確認しないと侵入を許してしまう。立ち止まっては払いのける動作が入るので、なかなかリズム良く歩けない。わかってはいたが1時間もこの作業を繰り返しているいやになってくる。とりあえず千尋滝の休憩所まで進み昼食にした。

 

千尋滝も雨で水量を増し、見ごたえがあった。この滝は、落差約135m、大杉谷中最高の落差を誇るそうだ。滝見物をしながら稲荷と巻き寿司、どんべえで昼食を済ませた。登山口からここまでが3.4kmで、桃の木山の家までの中間地点だ。霧雨が降り続いていた。

    
獅子淵への下り

さて千尋滝から次の「ニコニコ滝」までは距離は1100mだが、アップダウンが大きくなり、身体への負担が増してくる。相変わらずヤマヒルが付いていないか確認しながら歩くのでリズムが悪い。約1時間でシシ淵に到着。U字渓谷から覗き見る「ニコニコ滝」は遠近感があってスケールの大きさが感じられる。岩に腰を下ししばらく滝見をしながら小休止。岩壁にもササユリが咲いていて、あんなに厳しいところでも生育できるのか、と感心させられた。


シシ淵 ニコニコ滝

     
二本の滝


ササユリ

ニコニコ滝 シシ淵から先は、今年の4月から開通した区間になる。岩場を登って行くと正面に「二本の滝」があり、飛沫が降りかかってきた。そして当然だが、通行止めのゲートが開けられていた。ここから先は岩壁の鎖場が続き、雨にぬれた岩が滑りやすいので注意して歩く。しばらく進むと「ニコニコ滝」の休憩所に到着した。正面の「ニコニコ滝」は迫力がある。休憩所にいても人の存在を感知したヤマヒルが落ち葉の裏から出てきて、コンクリートの床を尺取り虫のように近づいてくる。ヤマヒルの赤外線感知センサーだが、二酸化炭素センサーなのかは知らないが、とにかく感知能力は高そうだ。


ニコニコ滝

平等 次の見どころは平等狽ニ吊橋だ。平成16年9月の大雨災害により流出した平等白ン橋は、今年の3月末に完成した。長くなった新橋は、大杉渓谷の中では最も長い82m。平等狽ェすぐ近くに迫り迫力満点だ。アングルを探りながら吊橋を行ったり来たり。広角レンズがないと収まりきらない。


平等白ン橋

  
平等白ン橋

 

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2012年6月9日 Copyright (C) 2012 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home