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中尾根@藤内壁(御在所岳) クライミング 2012年5月30日   ホーム

 

中尾根@藤内壁(御在所岳)2012年5月30日 No.672 Mガイド、とっちゃん、うさぎ、隊長
〜夏のアルパインに備えて中尾根でトレーニング〜
御在所岳裏道登山口(7:45)〜藤内小屋(8:35)〜藤内沢出合(9:10)〜一の壁
(9:30)〜ツルムのコル(10:20)〜P2の1ピッチ目出だしはアブミ(10:35)〜P2の2ピッチ目X(11:30)〜P2終了点「おにぎり」(11:50)〜懸垂3回でP4開始点〜P4開始点Tピッチ目V(13:30)〜一の壁(14:40)〜藤内沢出合(15:00)〜うさぎの耳(15:17)〜藤内小屋(15:30)〜裏道登山口(16:20)

プロローグ 代休の賞味期限が切れる前に利用した。平日の利点を生かし、人気の藤内壁へ。中尾根にアタックしたかったのでMガイドに依頼。中尾根は、一の壁や前尾根と比べると、NPがほとんどなので、必要なギア類も多く、ルートを知っていることが肝要。2回目の中尾根だったが前回は、P4とP3のみだったので、今回はP2をメインにしてもらい、最後はP4でクールダウン。

中尾根 週日とあって、がら空きの一の壁をよそ目に中尾根のツルムのコルを目指す。2級程度の岩場があるので、安全確保のためにコンテで移動した。
 中尾根は、一の壁のフェースクライミングに対して、クラッククライミングが主体の岩場。特にP4、P3はクラックに入ったり出たりで、ムーブも立体的になる。前回はP4ムーミン、P3ツルムを登っているので今回、P2からの登攀となった。


中尾根 下から順にP4、P3、P2、P1 前尾根から撮影

  
閑散とした藤内小屋

  
北谷を行く            砦岩(左)と立岩(右)

   
藤内沢出合から一の壁へ向かう イワカガミが見頃

ツルムのコル には10時20分に到着した。8時にログハウスを出発したのでここまでに2時間以上かかり、鈴鹿の山ならひと山登れる時間だ。しかし本番はここからだ。中尾根はナチュラルプロテクションを主体とするルートなので、プロテクション類のギアがかさみ荷物が多くなってしまうが、クライミングスクールと云うことで、その心配がないのが利点。Mガイドがギア類を私ととっちゃんがロープを運んだ。

    
ツルムのコルへ回り込む

    
ツルムのコルへ慎重に

P2おにぎり  さてP2だが、Tピッチ目の出だしが崩壊したそうで、いきなりアブミを使いA1でのスタートとなった。日本100岩場4によると、1ピッチ目はダイレクトルートで5.10bとなっているが出だしがA1なので、そこを通過してしまうとXくらいだと思う。フェースルートで支点が整備されていた。いきなりのアブミで腕力を使うが、うさぎ、隊長、とっちゃんの順に問題なくクリアした。

   
出だしは崩壊しているので、人工で、アブミにうまく乗れないと苦戦する

  
アブミで軽くクリアするうさぎ


P2の出だしアブミで突破したところ、うさぎ

  
P2の1ピッチ目とっちゃん

  
P21ピッチ目の終了点で P22ピッチ目をリードするMガイド

P2の2ピッチ目 さて2ピッチ目で終了点のおにぎりを目指す。グレードはX。クラックありフェースありで変化があって面白かった。わずか2ピッチだがツルムのコルまでのアプローチに労力を使っているので充実感があった。展望とP1を見上げながら小休止。P1は今後の課題として残した。

   
P2の1ピッチ目終了点でMガイドを確保するうさぎ  2ピッチ目をリードするMガイド


中尾根P3ツルムを見下ろす

   
P2の2ピッチを登攀するうさぎ

   
P2の2ピッチ目のうさぎ    ムーブを観察するとっちゃん


P2の2ピッチ目のとっちゃん

   
P2の終了点のおにぎりでとっちゃんを確保するMガイドと覗き込むうさぎ


登攀完了のとっちゃん

さてコルまで戻るには15m、45mの懸垂。ツルムのコルで昼食休憩。

  
さて、懸垂2回でツルムのコルへ

   
2回目の懸垂準備、この懸垂は40mある、50mロープ2本連結

  
ツルムのコルへの懸垂


ツルムのコルへの懸垂、高度感抜群だが、風景に慣れてきているので麻痺している

P4ムーミン P3を北面から回り込みP3の基部へ。P4の1ピッチ目の終了点から登攀のために懸垂で下降。本日の締めくくりのクールダウンはP4の1ピッチ目。ここはクラックルートで、外に出るとホールドが少なく、中に入ると窮屈になるという悩ましいルート。


さて、最後の締めくくりは、P4(X)へ懸垂し登り返して終了


P4の1ピッチ目(X)、うさぎととっちゃん

グレードはXなので難しくはないのだが。それなりに楽しんで中尾根を後にし、一の壁に戻ると14時40分になっていた。中尾根はアプローチに時間を使ってしまうので、登る本数は制限されるが、フェース、クラックと多彩で、時間のたつものも忘れて楽しめ、充実したクライミングができた。今回のレポートの小見出しには「トレーニング」と書いたが、中尾根は本番コースであった。 完

  
P4の1ピッチ目(X)とっちゃん


今日の前尾根は2パーティーくらいの貸し切りだ状態だ


一の壁は73歳のオールドクライマーが黙々と登攀を楽しんでいた


中尾根ツルムとモンキーフェース(わんちゃんそっくり)


帰りは兎の耳を偵察に立ち寄る、難しそうだ

 

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