2012年1月22日 藤内沢@御在所岳(鈴鹿@三重県) ホーム |
■藤内沢@御在所(鈴鹿)2012年1月22日 No.645 N師匠、つくだにさん、じんじんさん、隊長、うさぎ 〜しっかりと雪のあるうちに歩いておきましょう〜 プロローグ 藤内沢へはこの時期、ちょっとしたアルパイン気分を味わえるので、毎年のように通っている。天候が危ぶまれたが、薄日の差す穏やかな一日となった。 アプローチ 旧スカイラインゲート前に集合し、8時過ぎの出発となった。昨日は天気が崩れ山間部も雨だったようで、気温が高く路面に残雪はなかった。曇りの予報だったので、人出は多くないようだ。高山用の厚手のアウターを着たので、歩きだすとすぐに体が熱くなってきた。 藤内沢出合いに到着すると、アイスクライミングのグループが装備を整えていた。我々もここでハーネスを装着し、登攀に備えて小休止。積雪状況が気になっていたが、どうやらこの辺は雨だったようで、労の多いラッセルはなさそうだ。 藤内沢 雪で埋もれた北谷を渡り藤内沢の取り付きまで登る。テスト岩の前で積雪と氷の状況を見、初めての人もあるので尾根の末端から取り付いた。雪も締まっており登りやすいので確保の必要もなかった。谷に降りると楽しみにしていた前尾根P5の側面(フランケ)の氷柱が落ちていた。少し気温が緩んだのと昨夜の雨が原因だろう。 さて正面にコウモリ滝が見える。滝手前の左の岩壁を乗り越えなければならない。わずかな距離だが念のためにロープで確保することにした。ロープを準備しようとザックを探すがロープがない。さてどうしたか。途中で落としたが、出合に忘れたか。いずれにしろロープが必要なので、じんじんさんに担いで持ってきてもらった予備のロープを使った。 コウモリ滝を過ぎると徐々に傾斜が増してくる。しばらくの間、降雪がなかったのでラッセルの必要もなく、固まった雪の階段を登るようだ。息を切らせてグイグイと高度を稼ぎ、振り返るとP2ヤグラの高さまで到達していた。 穏やかな日和になった。のんびりと歩道を歩き、朝陽台広場まで行って昼食休憩とした。今回はジェットボイルを持参した。少ない燃料と小さな火力で早くお湯が沸く、しかも風に強いのが売りの商品だ。エネルギー効率がいいのはエコの観点からは評価できるが、小型のガスストーブとチタン鍋のセットと比較した場合、アルプス縦走バリエーションに持参するとなると、どちらが有利か判断に迷う。昼食は定番のカップ麺と味噌汁、おにぎりで済ませた。 昼食後は展望を楽しみながら、山上公園を散策し、裏道で下山することにした。裏道を降り始めたところじんじんさんが来ないことに気づいたので、待つことにした。しかし待っても来ないので、探しに行くが見つからず、山頂へいったか、中道を降りたかどちらかだと判断し、われわれは予定通り裏道で降りることにした。携帯は持ってこなかったので連絡ができない、無線機は持っているがじんじんさんがもっていない。工程と連絡方法はしっかりと打ち合わせておくべきだと反省した。 裏道を藤内沢出合まで下り、荷物をデポして、P5フランケまでロープの捜索に向かったが、見つからなかった。ロスタイム25分。谷に落ちたか、誰かに拾われたかわからない。とりあえず小屋まで下った。 小屋に立ち寄ったところ、 どこかで見覚えのあるロープがいすの上に置いてあった。藤内沢出合に置き忘れていたのを誰かが小屋まで届けてくれたようだ。すぐにでも岳友になりお礼を言いたいところだった。じんじんさんは小屋にいなかったので、どうやら中道で降りたようだ。山頂で探す時間とロープ捜索でタイムロスが1時間近く出ていた。小休止後、ゲートまで戻るとじんじんさんが待っていてくれた。めでたしめでたし。 完 |
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