2011年12月24日 大蛇峰舟石クライミング(熊野@三重県) ホーム |
■大蛇峰舟石でクライミング(熊野)2011年12月24日 No.639 隊長、うさぎ | ページ1 | ページ2 | 第1スラブ 時計を見ると12時半だ。第2スラブで2時間と筋力を使ってしまった。さて第1スラブの終了点まで行けるか。基部に添って5分ほど進むと第1スラブの開始点に到着。一段上のテラスのペツルボルト3本で支点が作られていた。 固定ロープがぶら下げてあったので、それを拝借してテラスに上がった。ここもいきなり5.10bの核心で始まるが、少し古くなっているがリングボルトが連打されているので初級者にとってはありがたい。ペツルのボルトの間隔が長いので、苦し紛れにリングボルトを使ってしまうが、錆びているので信頼はできない。
2ピッチ目 何とか最初の核心部を通過し1ピッチ目の終了点が見えてきたが、時間がなくなってきているのでそのまま2ピッチ目の終了点まで行くことにした。 2ピッチ目は5.10aで25mあり、しかもトラバースがある。この間のペツルは3つで間隔は6mはある。この区間はリングボルトはないので、まともに勝負しなければならない。勇気を出してトラバースに踏み出す。落ちればグランドはしないが、振り子のように大きく振られることを予測しながら進む。
上部に行くほど岩の表面がざらつきだしたようだ。シューズで粉を落としながら慎重に体重を乗せていく。しっかりとバランス良く重心をかけないといけない。まともなホールドはないのでフリクションを信じるしかない。この間にポケットが二つほど見つかり、キャメロット(#1、#0.5)がセットできた。神の恵みか。トラバースが終わると、細かいがホールドとれるようになり、一気に終了点まで登ることができた。しかし、ダブルロープで50mいっぱいのばしたので最後の方は重くてどうしようもなかった。セルフビレイをとり緊張感が緩むと同時に、喉の渇きを覚えた。真冬なのに、日当たりがいいので体が汗ばんだ。夢中で登ったので時間の経過がわからなかったが、1時間以上はかかっている。 さて次は、セカンドのうさぎの番だ。 ロープは50mいっぱい出ているので大変重い。セカンドは支点を回収してしまうので登りにくくなる。案の定、最初の核心で悪戦苦闘。ロープがいっぱい出ているのでのびのために支点にはなりにくい。3トライ目でなんとか過半部の核心を通過できたようだ。セカンドの場合、2ピッチ目は先ほどの1ピッチ目5.10bよりの少し易しくなるのでロープを順調に引き上げることができた。セルフビレイをとり、少し休憩することにした。水を飲み干してしまい、時間も15時になっていた。あと2ピッチ残っている。徐々に傾斜が緩くなるので何とか行けそうだが、水と筋力と精神力と時間を使い切ってしまったので、今日はこの辺で許してやろう。残り半分は次回の楽しみにとっておこう。 さて帰ることにしよう。50m2本のロープを連結し50m懸垂だ。青空と七里御浜の絶景を実ながらの懸垂は、このスラブを登った者にしか味わえない。じっくりと風景を楽しみながら下った。 第2スラブで時間を使い過ぎたので完登こそできなかったが、核心部2ピッチを登ることができ充実したクライミングになった。青空と熊野灘、このロケーションは実にすばらしかった。 もう少し腕を上げて再チャレンジしてみたいと思った。翌日、全身筋肉痛になったのはいうまでもない。 完 | ページ1 | ページ2 | |
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