2011年11月26日27日 (迷岳、白倉山、古ガ丸山@台高) ホーム |
■迷岳、白倉山、古ガ丸山(台高@三重県)2011年11月26日27日 No.634utty、隊長 | ページ1 | ページ2 | 日の出 昨晩は夕食を済ませシュラフに潜り込んだのが19時だった。風もなく穏やかな夜だったので、途中でトイレに起きたものの、5時の携帯のアラームで目を覚ますまでぐっすりと眠った。暖かいスープとパンで食事を済ませ日の出までシュラフに入って待つ。東の空が赤らみだした頃のテントを出て日の出を待った。水平線を境に空が赤く染まりだし、刻一刻と変化していく。そして渡会の七洞山辺りから太陽が顔を出した。 二日目 さて今日はピークを3つ踏まなければならない。テントを撤収し7時に野営地を出発した。稜線を緩やかに標高差200mほど下り登り返すと大熊谷の頭1190Pに到着した。ゆっくりと歩いているので時間がかかった。 大熊谷の頭から白倉までは200m下って200m登るという起伏のある痩せ尾根が続く。迷岳から大熊谷の頭までの穏やかなコースから一変し、厳しいコースとなる。鞍部付近にはシャクナゲが多く、前回はちょうど花の季節だったことが思いだされた。昨日の飯盛コースのシャクナゲもそうだったが、今年は花芽がほとんどついていない。今年はたくさん花をつけたので来年は裏年だろうか。
白倉山 途中に2度ほど休憩を入れ1時間50分で白倉山に到着した。前回は逆コースで1時30分のコースタイムだったのだが。ザックを下し展望を楽しむ。ここの山頂は360度の展望があり、大峰、大台ケ原山、台高、室生など紀伊山地のすべての山が展望できる。白倉周辺はヒメシャラの幼木が繁茂しており、まだ背丈は低いがいずれは展望を妨げることになるだろう。 同行 われわれと前後して男性二人組が山頂に到着した。日帰りで江馬小屋谷から登ってきたようで、ガイドブック「三重県の山」を手に持っていた。兵庫県からやってきたようで、ガイドブックを手掛かりのこの辺りの山を継続的に登っているようだ。われわれも取材山行であることを告げ、古ガ丸山から下山しないかと誘ってみた。当初は江馬小屋をピストンする予定だったらしいが、こちらも蓮まで戻らなければならないので旅は道連れだ。とはいえ、白倉山と古ガ丸山の間は、台高でも難路の部類に入り、同行してもらうことに一抹の不安を感じた。 大熊おとし コースは、穏やかな山頂とは裏腹に厳しい岩稜の痩せ尾根へと入って行く。U級程度の数メートルの岩場だが、クライムダウンするので注意が必要だ。ここの岩場を「大熊おとし」というらしい。固定ロープが垂らしてあるが、あくまでも補助手段。基本はホールドとスタンス。しかし、最後の1歩のスタンスが細かい。全員無事通過。しかし、西側に迂回路があるらしい。もう一か所ある。こちらの方はループはないが傾斜はそれほどでもない。ホールドとスタンスをしっかりと確かめてクライムダウン。ここも無事通過。やれやれ。 コウヤマキ その後もアップダウンを繰り返す痩せ尾根が続く。このあたりの岩質はチャートで、樹木も、ブナ、ミズナラ、ヒメシャラに混ざって、常緑のモミ、ツガ、コウヤマキ、ヒノキが見られるようになってくる。特に天然のコウヤマキは希少だ。
古ガ丸山 白倉から2時間弱でやっと古ガ丸山に到着した。白倉からは近そうに見えるが、アップダウンがあり歩きにくく、思ったより時間がかかった。山頂に到着すると犂谷公園から登ってきた若者男性二人組がくつろいでいた。時計を見ると12時を過ぎていた。昼食用に残しておいたあんパンで1個で食べた。 古ガ丸山の山頂では20分ほど休憩し帰路についた。登山口までの距離は5キロほどで、標高差は約1100m、所要時間約2時間だ。からすき谷分岐までは急な下降もあるが、良く歩かれているようだ。ここまでにはブナやミズナラに混じり、コウヤマキ、ツガ、モミの常緑樹が目に付いた。徐々に標高を下げるにつれアカガシ、シキミが見られるようになってくる。そして、清治山、柁山までは緩やかな尾根道が続く。 柁山を過ぎると標高差600mの急降下が始まり、高度計の表示が追いつかなくなる。1時間で一気に高度を下げるとからすき谷登山口に到着した。山頂で出会った若者二人が帰りの準備をしているところだった。時計を見るとちょうど15時になっていた。国道422号線で湯谷峠を越えて飯高町の江馬小屋谷の入り口まで1時間を要した。ここで兵庫県の二人組を降ろし飯盛コースの登山口にもどった。
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