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2011年9月10日19日 稲子岳(八ヶ岳)   ホーム

 

稲子岳南壁左方カンテ@八ヶ岳連峰 2011年9月19日 No.625 隊長、うさぎ
〜ミニアルパインを目当てに八ヶ岳連峰の稲子岳へ〜
9月18日 鈴鹿(15:30)〜稲子湯の林道ゲート前の駐車地(20:45)
9月19日 林道ゲート前の駐車地(5:20)〜しらびそ小屋、(6:45)みどり池(7:00)〜稲子岳南壁左方カンテ分岐(7:20) 〜(8:10)左方カンテ取り付き(8:40)〜(10:30)稲子岳(11:00)〜(11:55)みどり池(12:05)〜林道ゲート前の駐車地(13:00)〜八峰の湯で入浴の食事〜中央高速渋滞〜鈴鹿の自宅(19:45)

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4ピッチ目のリングボルト、風化したスリングを撤去した  3ピッチ目のテラス


3ピッチ目のうさぎの登攀

4ピッチ目 さてこのピッチは終了点まで見上げることができる爽快な45m以上ある長いピッチ。まずはガレた斜面からリッジを登り小テラスへ,そして最後の垂壁が核心で,ここでグレードが?に上がる。長いピッチになり,最後はロープの引き上げに難儀した。先ほどのピッチをもう少し延ばしておけばよかったと反省。核心部の最後の垂壁だが,ハーケンからスリンクがぶら下がっていてA0もできるが,よく見るとスタンスもホールドもしっかりとしたものがあり,気持ち良く快適に越えられる。ここまで来ると山頂が見えてきて,歩いてでもいけそうなので,ロープを解いてしまったが,よく見るともう1ピッチ残っていた。


4ピッチのビレイ点


4ピッチ目の中間テラスからビレイ点を見下ろす


4ピッチ目の登攀、隊長の左の岩にリングボルトが2個ある、
ここまで3ピッチ目を伸ばした方がいいかも


4ピッチ目、リッジを登り中間テラスへ


4ピッチ目の核心、A0用のスリングがぶら下がる


4ピッチ目のうさぎの登攀


最後の核心をフリーで抜けたうさぎ

5ピッチ目 もう一度ロープを結び直し,20mにも満たない短い最後のピッチで締めくくった。このピッチはクラックを利用したピッチで,傾斜はきつそうだがクラックに沿って登ると容易だった。


5ピッチ目の登攀

まとめ 全ピッチがV〜Wということで物足りなさは感じるが,なんといっても標高2400mの岩壁を,終始青空に向かって登ることができ,高度感もあり,また展望もよく快適なクライミングになった。終了点で装備を解除し,昼食休憩にしてくつろいだ。正面には天狗岳,左手には硫黄岳が見えていた。硫黄岳には何度も登っているが,山梨側から見るのは初めてで,火口の痕跡を示す地形が興味深かった。

  
2時間の登攀を終え、ほっと一息。背景は天狗岳


左方カンテを見下ろす


天狗岳


樹林の中にしらびそ小屋が見えていた


硫黄岳

  
咲き残っていた駒草          稲子岳山頂の荒涼とした地形

帰路 さて,帰路はいろいろとルートが選択できる。とりわけ欲張りなのは,天狗岳の山頂を踏んで夏沢峠経由でみどり池に戻るコースだが,今回はクライミングが目的に山行だったので,天狗岳登頂には気乗りせず,来た道を変えることにした。
 終了点からざれた斜面を少し登ると登山道に合流する。ざれた斜面には駒草が群生していて,まだ歯が枯れずに残っていた。花の時期にはお楽しみの一つになるだろう。登山道を西に進み樹林帯の急斜面を下って行く。降り切ったところで中山峠への登山道に合流するはずだが,崩壊した土砂が谷を埋めていて,ルートが不明瞭になっていた。このガレ谷を横断すると峠道に合流できた。ここからは道もよくなり,わずかな時間でみどり池に到着し,時計を見るとちょうど12時になっていた。積み上げられた薪に腰をおろし,お茶を飲んでミカンを食べた。ほどよく疲れた体には,樹林を流れるそよ風が優しかった。


稲子岳を西に下り峠道と合流


峠道から見上がる稲子岳左方カンテ


調査中のキノコ


どこまでも続くトロッコ道、傾斜が緩く歩きやすかった


苔むした谷を縫う渓流

途中小休止を挟み,1時間で駐車地に戻り,帰路についた。少し時間にゆとりがあったので,八峰の湯に立ち寄り汗を流し,天丼とざるそばを注文した。湯も良く,食事もおいしかったが,帰路の中央高速が渋滞し帰宅が遅くなってしまった。 完


林道ゲート

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