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2011年8月6日 一の壁@御在所岳(鈴鹿)   ホーム

 

一の壁@御在所岳(鈴鹿)2011年8月6日 N0.618 Mガイド、Yさん、Nさん、隊長
〜壁の濡れた一の壁でクライミング〜
裏道登山口(7:50)〜藤内小屋〜(9:30)一の壁(15:20)〜藤内小屋〜裏道登山口(16:20)
一の壁は先行者が1パーティーのみでほぼ貸し切り状態だった。自由に登れるのはいいが、とにかく壁が濡れていて、条件の悪いルートは登れなかった。また、初級者との混成パーティーになったので、まずは、1,2ルートでウォームアップ。次は少しグレードを上げて右ルートそれから、ダイレクトルートに挑戦、最後は、左ルートでクールダウンというメニューだった。


プロローグ 今週末もやはり、ぱっとしない天候だ。たっぷりと湿気を含んだ南風が入り込み、特に山間部では天候が不安定になっている。こんな時は近場でトレーニングに励むチャンスでもある。Mガイドがヨーロッパ遠征から帰国したので、一の壁に向かった。

アプローチ 朝起きて山の方を見ると、どんよりとした重たそうな雲が山を隠している。天気予報では曇りの予報だったが、平野部に比べ山間部は、多少悪い方に予測した方が確かだ。天候は回復傾向にあるので、何とかクライミングできそうだ。集合時間にログハウス前に到着、一緒に参加のY、Nさんもすぐに到着した。通い慣れた裏道でまずは藤内小屋へ。30分ほどの行程だが、湿度が高く汗が噴き出してきたので、しばらく休憩を入れクールダウン。


朝の一の壁の状態

9時過ぎに藤内沢出合に到着。一の壁がガスに煙っていた。登山者も少ないようでほぼ貸し切り状態なのはいいが、壁がしっとりと湿っているのが気になった。まずはテストストーンまで進み、初級者のY、Nさんが基本から学ぶ。


テストストーンで講習を受けるYさん、Nさん

1,2ルート さて今日は4人パーティーなのでロープが3本になる。Mガイドが2本を引き、フォローの私が1本を引く形になる。登れそうなのは1,2ルートで、3ルートは壁を水が流れていた。まずは1ルートでウォームアップ。といってもNさんは初めてのクライミングで要領を得ない様子だった。最初は誰でもそうだが、クラックへ逃げようとするので、窮屈になり動けなくなる。1ルート(W)に続いて2ルート(W)を登る。2ルートの下半は濡れていて滑りやすくなっていた。


2ルートをリードするMガイド


2ルートを登るYさん、Nさん

ダイレクトルート さて次は私だけ、ダイレクトルート(X)に挑戦。 前回は今年の5月5日で、やはり小ハングを越えるところでテンション。さて今日はどうなるか。ハングまでは問題なく登れたがやはり、核心部でまたもやストップし、もがいて2テンション。Mガイドの助言でムーブがわかった時にはすでに腕がパンク状態になったので、右手ホールドに両手をかけ、細かいスタンスを2カ所拾ってなんとかクリアー。今度はきっちりと登りたい。


ダイレクトルート核心部


少しずつガスが切れだした前尾根

    

    
2ルートを登るYさん、Nさん


5ルートを登るオールドクライマー、絵になっていました

右ルート 壁の濡れ具合を見て今度は、右ルートを登る。Mガイドリードで次に私。出だしから少し壁が滑るので、なるべくシューズを濡らさないようにスタンスをとる。この頃になると少しガスが切れ始めたが相変わらず、湿度が高くて1本登ると汗だくになった。 さて続いてYさん。初めてのグレードXだそうだ。時折ロープが止まり、上からMガイドの指導が入る。何とか登ってきたが、最後の核心でストップ。手も足もパンク状態で気持ちにもゆとりがなくなり、2テンション。最後はA0で突破。

     
Yさん、初めての右ルート挑戦とか


最後の核心で苦労するYさん、最後はA0で突破


午後からは回復傾向


クールダウンの1ルートを登るNさん

最後は私が左ルートでルールダウン。といっても汗だくになった。Nさんは1ルートの復習をし、終了となった。暑くて壁が濡れていていい条件ではなかったが、自然が相手だから、こちらから近づいて行く心構えが必要だ。 しっかりと汗を流した一日になった。


帰る頃になるとガスが取れ、すっきりとしてきました

 

 

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