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2011年月5日5日 藤内壁@御在所(鈴鹿)   ホーム

 

藤内壁@御在所(鈴鹿)2011年5月5日 No.604 Mガイド、Fさん、隊長
〜3ルート、左ルート、右ルート、ダイレクト、バットレス、2ルート〜
ログハウス前(8:00)〜藤内小屋(8:15)〜(9:07)一の壁、バットレス(14:30)〜(15:10)藤内小屋(15:30)〜駐車地(15:50)
半年ぶりのクライミングだった。いきなり3ルートからスタートし、緊張の連続する6本だった。自分のペースを思い出し、納得のいく6本でもあった。

予定通りログハウス前に8時に集合した。今回はガイドのMさん、Fさん、私の3人になった。半年ぶりのクライミングなので不安の方が大きい。連休に入りよく身体を動かしているので体力的には大丈夫だが、技術的には半年のブランクがある。ログハウス前から一の壁までは約1時間の行程で、この間に気持の準備ができる。藤内小屋まで来ると鯉のぼりがたなびいていた。そうか、今日はこどもの日だ。倒壊した小屋の施設の修復作業はまだ続いていて、トイレの骨組みができていた。

   
藤内小屋の鯉のぼり         藤内小屋

北谷から藤内壁を見上げる。所々にアカヤシオのピンク色が目につく。半分は花見の気持ちだが、残りの半分はクライミングのことを考えていて、中途半端な気持ちだ。 水場でのどを潤し一の壁に入った。前尾根は賑わっていたが、一の壁は先客の3人グループが準備を始めたところだった。ほとんど貸し力の状態だ。

    
北谷              中尾根バットレス

アカヤシオだが、ちょうど一の壁あたりが満開を迎えていて、花見をしながら準備をした。今回はクライミングシューズを二つ準備をした。ひとつはファイブテンのいつもの靴で、一日履いていても足が痛くならないサイズだが、厳しいコースではすこし心許ない。もうひとつは、厳しいコース用で、タイトなやつだが、長く履いていると足が痛い。


フランケ前のアカヤシオ


一の壁のアカヤシオと前尾根

さて一本目は、いきなり3ルートから。グレードはW+で、「日本100岩場」では、ステップアップへの登竜門となっている。 Mガイドのリードを私が確保し、まずはFさんから。ルートの記憶はなくなっている。Mさんのチョークの目印もなし。経験と勘で登れ、ということだ。ここの課題は、下部のフェースに少し細かいところがあるのと、下部フェース上部から左に移るところだろう。リーチの長い私は、左への移動はあまり気にしないが、女性のFさんは少し戸惑う。それよりも私は、細かいのがいやだ。半年ぶりなので気持ちにゆとりがなく、感が戻るのに少し時間を要した。


     
3ルートを登るFさん W+

一本登ると、身体と指が温まり 、気持ち的にもゆとりが出てきた。自転車の乗り方と一緒で、一度身体で覚えたことは忘れないようだ。 さて次は右ルートのグレードXだ。Fさん確保で私が先に登る。下のフェースから上に移るときが下から見ていると難しいそうだが、実際はそれほど難しくない。中間部の細かいフェースがちょっと苦手だ。最後のつめはレイバックで処理。先の登らせてもらうと、終了点で時間ができるので、撮影に充てることができる。相手がカメラをもっていないので自分は移らないが、相方を撮してあげることができる。また終了点からの展望は、一般登山道からは見られない光景なので興味深い。右ルートをリードするMガイド


右ルートをリードするMガイド X

   
Fさんによる確保         右ルート終了点


右ルートを上るFさん

   
確保するMガイド      一の壁のアカヤシオと前尾根

さて次は左ルートだ。これもグレードはXだ。先ほどの右ルートとまた課題が違う。ホールド、スタンスともに、こちらの方がとりやすそうに思われるが、ハングのところがちょっと難しい。 本日の3本目で、身体が慣れてきたようで、このハング以外はスムーズに足と手が動いた。


ダイレクトルート終了点から見下ろす

さて4本目は、ダイレクトルートだ。グレードはXだそうだが、中間部のハング越えが苦労する。ここはパワーで無理矢理乗り越えるのがいいようだ。それよりも一の壁のコースでは最も長く50m近くある。 集中力と持久力とパワーが求められるコースだ。Fさんが中間部のハングでかなり苦労していた。私もバランスを崩しロープにテンションがかかってしまったが、スタンスを取り直しパワーで乗り越えた。充実した午前中だった。ここで昼食休憩を入れた。


ダイレクトルート終了点から見る前尾根


ダイレクトルート終了点


ダイレクトルート終了点から見る中尾根(手前)と前尾根のP3とヤグラ


アカヤシオと一の壁フランケ

さて午後からは少し気分を変えて中尾根バットレスに移動。フェースの一の壁から一転してスラブの登りとなる。 傾斜は一の壁ほどもないが、ホールドがなく、スタンスに頼って登るコースだ。今回はノーマルルートでそれほど難しくはないが、50mロープいっぱいの長さがある。途中少しだけ10aを登ったが、思い切って岩に立たないと次のホールドに届かない。ルートが長いので行きが切れてきた。しかし終了点からの展望はすばらしい。ここは懸垂で降りるしかないので、もしロープを落としたら誰かに救助してもらうことになる。まずはデージーチェーンと環つきヌンチャクで自己確保し、確保しているメインロープを外す。そして2本のロープをリングに通して結ぶ。そしてロープダウン。そして下降器具をセットし懸垂下降。下降後はATCガイドが持てないくらい熱くなるので要注視。ロープの回収も引っかからないようにしないといけない。


バットレス取り付き50mロープいっぱいです


バットレス最後の詰め


バットレスから見る一の壁


バットレスノーマルルート終了点で懸垂準備OK


バットレスで懸垂


神戸のグループ

バットレスを気持ちよく登って気持ちよく降りて一の壁に戻ってきた。時間的にあと1本の時間があるので、クールダウンに簡単な2ルート(W)を登り終了とした。充実した一日だった。 完


最後は2ルートでクールダウン

   
うさぎの耳       登山口付近の新緑

 

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