最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2011年月2日12日13日 御池岳(鈴鹿) 

 

御池岳(鈴鹿)2011年2月12日13日 No.593 houさん、隊長
〜天候判断で一旦は中止にしたのだが〜
12日 藤原パーキング(10:50)〜白瀬峠登山口(11:12)〜坂本谷分岐(13:50)〜冷川岳(15:20)〜かたくり峠(16:05)〜野営地P1148南東300m地点(16:50) 6.5km +1030m
13日 野営地(7:00)〜御池岳(8:10)〜奥の平(8:20)〜南峰(8:30)〜青のドリーネ(9:00)〜御池岳〜(10:35)野営地(11:00)〜コグルミ谷冬道〜コグルミ谷登山口((12:16)〜山口ゲート〜藤原パーキング(14:00) 12km +180m -1200m カメラLumixGH2  ルートを見る

| ペ−ジ1 | ページ2 |


二日目は5時に出発し、テーブルランドの日の出を見る予定でいたが、小雪のちらつく朝を迎えた。出発を遅らせ、様子を見ることにした。1時間待っても天候の回復の兆しが見られないので、hさんは先に下山することになった。私は少し待ってから、山頂へアタックした。


朝の野営地

真の谷に降り、そこから小尾根に取り付く。最初の出だしが勾配があり難儀する。柔雪層が20〜30センチほどあり、その下は堅い雪の層になっている。スノーシューに体重を乗せてぐいぐいと登っていく。夏時間は30分ほどの行程だが50分ほどかかり登りついた。


真の谷

テーブルランド さて、まずはテーブルランドをハイクすることにする。日本海の低気圧が通過し、気圧配置が冬型になりつつあるので風が強い。しかし、身体を飛ばされるほどでもない。青空は見えないが時折、視界が開けてくれるので、現在位置を確認できた。全くのホワイトアウトになるとコンパスかGPSがないと不安だが、少しでも視界があると、地形から現在位置や進行方向が確認できる。懲りもせずによく御池岳には通っている。レポートを書き始めてからでも50回はくだらないだろう。ほとんどの地形を熟知しているつもりだが、真っ白になっては手も足も出ない。

  


ボタンブチ


ボタンブチ

   
奥の平

奥の平 まずは奥の平まで進んだ。強風で雪が吹き飛ばされ、地吹雪の状態になった。風に煽られ思わずしゃがみ込む。樹氷も積雪も雪質も申し分なしだが、視界と青空が欲しい。また今年も駄目か。しかしテーブルランドに上がったからには、少しくらいは絵になる写真をゲットしたい。幸いにも少しだけ薄日が射す時がある。青空はなくても少しの光があれば、なんとかなりそうだ。南のピークで20分ほど粘ってみたがなかなかチャンスは巡ってこない。テントでもあれば少しくらいは粘れるが、20分もじっとしているとぐんぐん体が冷えてくる。とにかく動いていないと駄目なので、ピークを降ってドリーネまで足を伸ばすことにした。


奥の平の南のピークからの展望

青のドリーネまで行ったのはいいが完全にホワイトアウト状態になった。撮影どころではなくなり、証拠写真すら撮れなくなった。天候は徐々に回復しているはずだが、冬型の気圧配置の風が、琵琶湖で水蒸気を補給し御池岳を駆け上がってくるので、テーブルランド上でガスを生成している。風が収まるか気温が上がらない限りこの状態は続きそうだ。素人の考えが頭を巡る。敗戦投手のように肩を落として青のドリーネを後にした。


左の奥は藤原岳

御池岳 ピークまで戻ってきたがガスは晴れる気配を見せない。それどころか一時間前よりも悪い状態になってきているので、テーブルランドを切り上げ御池岳山頂を踏みに行く。せめてもピークをおさえておきたい。ピークには当然、誰もいなかった。山頂の標柱を撮影してから西のピークに移動して10分ほど様子を伺う。やはり今日は駄目のようだ。撮影はできなかったものの、真っ新の雪を独占できある程度心が満たされた。リベンジを誓い山頂を後にした。


御池岳山頂

コグルミ谷 登ってきたときのトレースは雪で半分以上消えかかっていた。真の谷へ降下し野営地に戻る。視界があったので簡単に戻れたが、トレースが消えて、ホワイトアウトになれば自分のテントすら見つけられなくなる。10時30分にテントに戻った。お湯を沸かし暖かいコーヒーを飲んでくつろぐ。小雪がちらついているが気温が低くさらさらでテントも撤収しやすかった。さて帰路だが、長い国道歩きは億劫だが、同じ道を帰るのも変化がないので、コグルミ谷を降りることにした。冬道を滑るように下っていくと、何人かのグループが登ってきた。「金丸さんです」の呼びかけが、誰だと思ったら水谷くんだった。セミプロのカメラマンだ。久し振りだ。昨年、朝明アルパインクラブに入ったようで、そのグループと一緒らしい。少し話し込む。山スキーを履いた人もいた。登りはちょっと辛そうだが、降りは早いだろうなと思った。


コグルミ谷

コグルミ谷もしっかりと雪に埋まっていた。雪が締まりスノーシューが邪魔になったので外すが、重いザックを担いでいるのでときおり足を取られた。テント撤収から1時間ちょっとで登山口に到着した。国道もかなりの積雪でスノーシューがあった方が歩きやすかった。駐車場に戻ると、ありました、ありました。この特徴的な車はめったに見られないので、しっかりと見ておいた。 完


コグルミ谷登山口

長い国道歩き さてここからパーキングまでが遠い。漁師が鹿を解体したようで、あちこちで雪が赤く染まっていた。犬返し橋まではかなりの積雪だったが、それを過ぎると徐々に雪が少なくなりスノーシューを外した。1時間40分かかり駐車場まで戻った。いつも引き合いに出すが、上高地ー横尾間の2時間30分のことを思うと短いとしよう。御池岳山頂から3時間半で戻れるので、結局このルートが最短かもしれない。ただし距離はあるが。


国道もスノーシューで歩く


プラモデルのようなこの車、さて誰のかな?


| ペ−ジ1 | ページ2 |

 

2011年2月12日13日 Copyright (C) 2011 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home