2010年1月3日 三峰山(台高) |
■三峰山(台高)2010年1月3日 No524 隊長、うさぎ プロローグ 寒波が緩み、絶好の撮影日和だろうと、勇んで三峰山に出かけた。しかし、津インターから伊勢自動車道に入り車を走らせていると、朝にもかかわらず、車の温度計が8度まで上がってきた。これはまずいのでは、と不安がよぎる。写真のストックは何枚かはあるが(前回の山行は2007年だった、2007年1月8日 No.391)、行くからにはこれまで以上の写真が撮りたい。飯南に入っても気温が下がる気配はない。飯高道の駅を過ぎ、三峰山が見えだした。辛うじて稜線が少し白くなっている。少しは雪景色が楽しめそうだ。 アプローチ 国道166号線の福本から林道に入る。三重県側からの三峰山へのアプローチは、いずれもこの林道を利用する。登山口の案内もしっかりとしているし、標高800m付近まで車で上がれるので、比較的容易に山を楽しめる。登山としては物足りないだろうが、ゆとりをもって稜線の散策ができる。 北奥林道 林道を上がるにつれて、日陰ではアイスバーンのところがある。車の4WDのスイッチが忙しそうにオン、オフを繰り返している。コーナーでは横滑り防止装置が作動し、少しブレーキを踏むとABSが作動する。普段の走行では余計な装備になっているが、雪道走行になると頼りになる装置だ。福本登山口には駐車車両なし。そのままゆりわれ登山口に向かうと、先行者の車が三台停まっていた。 登山口 車から出ると寒風に首がすくむ。登山口付近の気温は4度前後だ。登山口のアスファルトは凍結していてよく滑る。登山口から200mほど入ったところで、スパッツ忘れた、とうさぎ。取りに戻って再出発となった。登山道は数センチの積雪だ。登山口から植林帯を登り、尾根からは明るい二次林となる。このゆりわれ登山道だが、整備されたのは比較的新しい。最初の頃は、重機で山肌を削った不自然な道だったが、時間の経過とともに適度に風化し、自然に馴染んできたようだ。日当たりの良い斜面は雪が溶け、防風のために着込んだレインウェアにおかげで身体が熱くなってきた。 ゆりわれ 高度を上げるにつれて展望が開けてくるが、靄がかかったみたいで視界がはっきりとしない。きりっとした寒気が去り、暖かい気団が入ってきたからだろう。しかし高度を上げるにつれて積雪が増してきた。大きなブナとシナノキを見ると「ゆりわれ」は近い。ゆりわれは、八丁平から西に伸びる尾根の末端付付近の呼び名で、崩壊した斜面があることから名付けられたようだ。ヒメシャラや植林されたカラマツに付く樹氷もこの日は、パッとしなかった。 八丁平 尾根に上がると10数センチの積雪があった。積雪が予想されたのでスノーシューを担ぎ上げたが、どうやら出番はなさそうだ。風がきついので防風の装備をして八丁平に出た。粉をまぶしたようにうっすらと樹氷が付いている。青空と雲の背景はいいが、肝心の樹氷の付きが悪い。雪がたっぷりとあるときは背景が望めないし、背景がいいときは雪がない。なかなか難しい。今日は天候がいいのでもう少し人手があるかなと思ってが、八丁平には誰もいなかった。少し撮影して山頂に上がった。 山頂 山頂付近も樹氷が少し付いていた。室生方面の展望もまずまずで、三杖からの登山者が何人か上がってきた。三重県側からよりも、三杖からの登山者の方が圧倒的に多いようだ。まだ昼には早かったので、とりあえず新道峠まで行くことにした。 稜線 稜線は植林域が両側から迫ってきているものの、辛うじて二次林がガ保たれている。積雪は多くても20センチ程度で、気持ちよく雪の上を歩けた。樹皮などを見てブナ、ヒメシャラ、コナラ、イヌブナ、ミズメ、ハウチワカエデ、リョウブなどが確認できた。新道峠までの間に何人かの登山者と行き交った。いずれも三杖からだと思われる。新道峠から少し降った所で昼食とした。 峠からは30分ほどで林道に下りられる。月出登山口には2代ほど車が停まっていた。林道をとぼとぼ歩き駐車地に戻った。雪化粧した高見山がきれいに見えていた。 完 |
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