■釈迦ヶ岳(大峰)2009年6月7日 No.495 隊長 | ページ1 | ページ2 | 五百羅漢 樹林に降り注ぐ陽射しには夏の強さがある。鮮やかな新緑が稜線を染め、満開のシロヤシオの白い花が気がかりだ。花をつけていない樹があるかと思うと、緑の葉が隠れるほど花をつけているのもある。今年花をつけなかった樹は、来年期待していいのだろうかなど、思いを巡らせ山頂を後にした。 二つ岩 シロヤシオを見ながら降りていると深仙の宿に着いた。何人かの登山者がくつろいでいた。日陰に腰を掛け少し体を冷やす。日陰こそ涼しいが、陽射しは夏の強さがある。再び小ピークを二つ越えて太古の辻に戻り、腰を下ろして新緑の大峰に浸る。朝方出会った登山者が南奥駆から返ってきたようだ。さて山を降りることにしよう。帰路、源流の「熊の水場」で顔を洗い、「二つ岩」を見物してから一気に前鬼まで下った。
小仲坊 飼い犬がまた、ワンワンとほえて迎えてくれた。宿坊は窓が開けれらゴザが干してあり、営業する現役の宿坊であることが伺える。この前鬼の宿坊である小仲坊だが、役行者(えんのぎょうじゃ)の弟子が676年にこの地に住み着いたことに由来するらしい。5人の兄弟により1300年の間、連綿と宿坊を引き継いできたが明治になり、次々と姿を消して今は小仲坊だけになったようだ。ガイドブックを見てみると営業は、通年連絡時のみとなっている。連絡先は大阪の「五鬼助」さんだ。宿坊の傍らには大阪ナンバーの車が駐められていた。 卯の花 前鬼からの帰路は、滑りやすい山道の石畳を避け林道を歩くことにする。小鳥のさえずり、渓流の心地よい響き、谷筋に咲く純白のウツギの白い花。「夏は来ぬ」である。 完
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