■七曜岳、大普賢岳(大峰) 2009年4月11日 No.486 隊長 | ページ1 | ページ2 | 立派な「大峰奥駆道」の標柱が表れると山頂はすぐそこだ。5年ぶりの山頂だが、狭い岩場の山頂はよく覚えていた。山頂は高度感があり天望もよく、弥山やこれから向かう大普賢を見渡すことができる。弥山の山腹にはまだ残雪がある。さてこれからのルートをどうするか思案する。距離的には行者還岳と大普賢岳は変わりないし、むしろ標高差の点では行者還岳往復の方が楽だろう。アケボノツツジ、シロヤシオ、シャクナゲが咲く頃ならのんびりと歩きたいが、今は花が無いのであまり気が向かない。むしろ今日は、気温が上がってきたのでより高い方へ行った方がいいと判断し、大普賢岳へ向かう事にした。 しばらく天望を楽しんでから、山頂を後にし大普賢岳を目指した。日陰には残雪があり凍結していて滑りやすい。稚児の宿あたりで、和佐又基点に大普賢から周回する数人の登山者と本日初めて出会う。七曜岳から国見岳あたりまでは痩せ尾根の岩場が何カ所かあり歩きにくいが、要所にはクサリが設置されてる。さすがは大峰の主要道だ。国見を過ぎた当たりで和佐又で少し早く出発した若い女性二人組と行き交った。ちょうどこの当たりが中間地点だ。 国見を過ぎると稜線の起伏も落ち着き歩きやすくなり、ブナとミヤコザサの景観になる。台高らしい落ち着いた雰囲気だ。といっても標高は1600mを越えているのでトウヒが見られ初め、高山の一端を垣間見ることができる。稜線は大普賢に向かって徐々に登っている。男性単独者と行き交う。小ピーク乗り越すごとに、円錐形をした大普賢が大きくなってきた。 山頂にはご夫婦と単独者男性の3人がくつろいでいた。マンサクが花をたくさんつけ見頃を迎えている。風雪に耐え、背丈が低い割には、花をたくさんつけていた。昼には少し遅いが、5月を思わせる陽気に身も心も、うっとりとしてしまいそうだ。いつものようにカップ麺とおにぎりで簡単に昼食を済ませる。 大普賢から和佐又までは、小普賢、石の鼻、窟(シタンノ窟、朝日の窟、笙の窟、鷲の窟)などの見所が多いが、昨年秋にも往復しているので、それぞれの場所で時間を取らずに下った。途中カメラマンが窟で汗を拭いていた。慣れない者にとっては、ここまで来るだけで骨が折れるらしい。高度を下げていくとブナの生育範囲に入り、和佐又岳に続く緩やかな稜線はヒメシャラ、ミズナラを混じえ見応えがある。軽快に下って登山口に和佐又に戻った。 完 | ページ1 | ページ2 |
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