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2008年2月2日 御在所岳(鈴鹿)

 

クラシに届かず(鈴鹿)2008年2月10日 No439 ハリマオ、東雲、橋本、マレーネ、のりや、まよねこ、隊長(敬称略、順不同)
朝明観光登山駐車場(8:??)〜あけぼの滝(9:10)〜中峠(10:00)〜愛知川の鉄橋〜オゾ谷分(11:00)〜岐〜900で昼食(12:10)〜タケ谷分岐(13:50)〜根の平峠(14:45)〜朝明観光登山駐車場(16:??)
イブネを目指したが、のんびりと親睦を深める山歩きだったので、少し手前の標高点900mで折り返した。午前中ははっきりとしない天気だったが、午後からは春を思わせる日差しに、うきうきと心が弾み、あっという間に時間が過ぎていった。そこそこの積雪と天に抜ける青空に、山歩きを十二分に楽しむことができた。

  
菰野町より見上げる雲母峰と御在所

低気圧の通過で少し積雪があったようなので、スノーシューハイク目的で雨乞いを目指すつもりでいた。とっちゃんから、ミルキーもこの山域だという情報が入っていたので、もし合流できたら同行しようと思っていた。すると朝明渓谷への分岐で、運良くハリマオさんと出くわし、ミルキーあんパン隊に同化することになった。ヘッデン覚悟でなんとしても雨乞いだ、という強い意志をもって臨んだが、いとも簡単に柔軟な対応に切り替わる。
昨日は平野部でも積雪があり、朝明観光駐車場までたどり着けるか心配したが、山間部は積雪がそれほどでもなかったようで、苦もなく駐車場に車を入れることができた。天候の回復が予想されたが、昨日の積雪で登山者も、出控えているらしく、駐車場は閑散としていた。少し待つと皆さんが到着し、総勢7人のパーティーがでできあがった。これだけいれば、少しぐらい雪が深くても、なんとかなりそうだ。コースは中峠を越えて、最短距離でクラシを目指す事になった。


あけぼの滝

林道はそれほど雪がなかったが、中峠分岐から登山道に入ると、水分の多そうな新雪に足を取られながらの進行となった。足の達者なものが先行しているので、後に続くものは楽だ。まよねこさん、東雲さんがトレースを切り、雪払いをしてくれるので助かる。あけぼの滝の氷柱を期待したが、つらら程度のものしかできていなかった。愛知川への最短距離はこの中峠コースだが、距離が短い分、傾斜がきつい。滝を過ぎてからグイグイ高度を上げていく。足下が滑りやすいので要注意だ。


中峠にて

先陣のトレースに助けられ、楽をして中峠に到着した。天候は回復に向かうはずだが、曇り空でぱっとしない。昨日は平野部で積雪があったので、山では難航するだろうと予想されたが、思ったほどの積雪ではなかった。まよねこさんがスノーシューでトレースしながら愛知川へと下っていく。降雪直後なので雪に締まりがなく歩きにくいが、後尾についているので助かる。途中でクラシを見上げるが、雲に隠れて見えない。雪はあるが下りなので、労せずして愛知川の鉄橋まで降りた。コース中でもっともいやな箇所がこの朽ちかけた鉄橋だ。昨年暮れの雨乞岳山行にも利用したが、鉄が腐食して傾き始めている。近い将来には崩落するであろうが、今のところ通過可能だ。登山者は自己責任で利用しているが、果たしていつまで使えるか、それが問題だ。


イブネ900あたり

この時期の愛知川も、なかなか造形的で被写体に都合がいい。オゾ谷分岐まで進んで河畔で休憩する。紅葉の時期は賑わっていた愛知川も、この時期は訪れる登山者は限られ、行き交う登山者などいない。時折差し込む日差しを頼りに何枚かシャッターを切る。

 
愛知川の河畔にて


愛知川

オゾ谷に入り尾根に乗って手前のピークを目指す。かなりの傾斜だがスノーシューに助けられグイグイと登る。高度を上げるにつれて雪質もよくなり、少し青空も覗くようになってきた。少し傾斜がゆるむとすぐにピークに到着した。本日はここで時間切れだ。冷たい風が吹く抜けていくが、ここで昼食タイムとなる。ベテラン揃いなので、昼食も手際よい。タケ谷分岐あたりから単独者が上がってきた。


標高点900への登り

 
ブナが現れ始める


標高点900のブナ


900で昼食休憩

帰路は根の平峠を越えて下山することにあった。タケ谷へ続く尾根で降りる。途中、テント泊装備の男女ペアが息を切られて上がってきた。イブネ、クラシを堪能したければやはり、テント泊がいいだろう。昨年単独行では、生憎のガスで展望こそ得られなかったが、積雪期のテント山行はやはり、充実感がある。すいすいと下って分岐点まで進む。秋には紅葉のすばらしいところだ。ここでまた休憩を入れて撮影タイムとなる。

 
タケ谷出会いにて


雲が流れ青空が出始めた

愛知川を後にし、ここからは快適はスノーハイクだ。今日の目的は、このあたりをスノーシューをはいて、新雪をトレースして歩こうと思っていたので、ここにきて念願が叶う。天に抜けるような青空が広がり、白銀の世界を歩くのはすごく気持ちがいい。緩やかに登り、峠手前に広場に出る。


気持ちのいいスノーハイク

樹氷がついていればもっとよかったが、雪原に青空がよく似合う。ガスに包まれていたクラシ、イブネの稜線もガスがとれてよく見える。今回は長丁場のために山頂こそ踏めなかったが、積雪期の鈴鹿の良さを改めに知ることができた。


根の平峠手前の広場


マレーネさん、よく頑張りました


キノコ岩

15時前に根の平峠に着いた。積雪期のイブネ・クラシの日帰りはやはり、日の出と共に出発しないといけない。ザックをおろし峠で一息入れる。国見岳の方を見上げるとキノコ岩がよく見えていた。また堰堤からは、雪をつけた勇壮な釈迦ガ岳が姿を見せていた。順調に下り16時に出発点に戻った。


根の平峠にて


釈迦が岳


釈迦が岳をねらうみなさん

 

2008年2月11日 Copyright (C) 2008k.kanamaru. All Rights Reserved.  home