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2007年11月3日4日 鈴鹿幕営 イブネ、雨乞、国見(鈴鹿)

 

鈴鹿幕営 イブネ、雨乞、国見 2007年11月3日4日 No.428 じんじんさん、いわなっちくん、隊長 〜恒例の秋の山行、よく歩きました〜
11月3日 朝明観光駐車場(8:50)〜中峠(10:20)〜大瀞(11:05)〜(12:00)根の平分岐(12:40)〜上水晶分岐〜コクイ谷分岐(13:30)〜イブネ南端(3:30)〜佐目峠(16:00)〜杉峠頭付近(幕営地)
11月4日 幕営地(7:25)〜杉峠(7:40)〜雨乞岳(8:25)〜七人山(9:05)〜コクイ谷出合(10:10)〜上水晶谷分岐(10:35)〜国見峠(11:35)〜大休息〜国見岳(12:30)〜キノコ岩(12:55)〜ブナ清水で昼食休憩(13:30)〜朝明観光駐車場(14:30?) *コースタイムは休憩、撮影時間を含みます

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 鈴鹿の紅葉情報があちらこちらのサイトで聞かれるようになってきた。週末の山行が紅葉の見頃と重なればいいが、天候や時期的な要素に左右されることが多い。今回も昨年と同じ時期に「秋の鈴鹿幕営」を計画し3名の参加となった。さて今年はどうなるか。
 コースも昨年通りで、愛知川沿の散策とピークの組み合わせという欲張りで贅沢な内容だ。当然欲を出せば歩行距離も長くなり、1日10キロ程度になる。標高差の点ではアルプス山行の1日分には及ばないが、テント装備でバリエーションが入ってくると歩き応えがある。朝明を出発し朝明に帰るパターンとなった。

 
朝明観光駐車場              中峠付近の紅葉

 近鉄四日市駅で7時45分、いわなっち君を拾う。デカザックを持って、短パンTシャツという、いつもの出で立ちなので、遠くから見てもすぐにわかる。家庭を持つと週末の時間的ゆとりが少なくなったらしく、久しぶりの山行になったようだ。 
 朝明観光駐車場には8時30頃に到着した。前後してジンジンさんも到着。駐車料金500円を支払うと、りんちゃんが見送りと差し入れに駆けつけてくれた。今回は体の故障のために参加できないと聞いていたが、元気そうな顔を見せてくれてありがとう。
 早速今日のルートを打ち合わせる。昨年はヒロ沢に降りてから、神崎川をさかのぼったが、佐目峠に到着するころに日没になったので、今回は中峠を利用して愛知川まで最短距離をとることにした。
準備を整えて出発する頃には駐車場はほぼ満車になっていた。他府県ナンバーの大型観光バスに愛知川遡行会と書かれていた。
 初登を目指すアルプスの登山口に立った時に感じる緊張感はないが、俗世を離れ深山に分け入るちょっとした冒険心がここちよい。準備段階でいつも気になるザックの重さも、この時ばかりは感じない。軽快な足取りで林道をすすむ。伊勢谷小屋あたりからは、ブナ清水あたりを見あげることができ、いい色に染まっている様子がよくわかる。期待が天気の心配もいらず、期待の膨らむ出発となった。
 

 
中峠                シロモジの紅葉

 根の平峠分岐を見送り作業道を少し進むと中峠分岐がある。しっかりとした道標はあるが、踏み跡が薄く赤色テープの目印が頼りになる。谷沿いに歩くとすぐに「あけぼの滝」に出くわす。水量はないが落差のある滝だ。この滝は右岸から高巻くコース取りになっている。テント泊装備の大荷物だが、意外と急坂は気にならない。灌木にザックが引っかかるのを避ける方が難儀だ。これを過ぎてぐいぐいと高度を稼ぎ中峠に至る。
 立派な峠名の刻まれた石柱が目立っている。紅葉は見ごろに標高だが、風通しがよいのか、すでに葉が落ちていた。朝、あれだけ朝明の駐車場がにぎわっていたが、ここ中峠は登山者の往来も少ないらしく、自身もこれが4度目の通過になる。ザックを下ろして一息入れる。がむしゃらにピークを目指す山行ではないので、気分的にもゆとりがあり、わずかな時間だが峠の雰囲気を味わるゆとりがある。

 さてここからは愛知川を目指して下っていく。せっかく稼いだ高度を、まるで貯金を取り崩すように目減りするのをみるのは忍びない。先ほどの急坂がうそのように緩やかな下りだ。稜線から少し降りたあたりから、シロモジの鮮やかな黄色がよく目につき、登山道がライティングされたようで明るい。ウリハダカエデの赤い葉やシロモジやタカノツメの黄色い葉、ホウノキの白い葉などの落ち葉を踏みながら愛知川へと下っていく。


ホウノキの落葉


 30分ほど歩いて大瀞の鉄橋にさしかかった。通行禁止になってからかなりの歳月が経過している。今回はいいだろうとの判断から、通行禁止にもかかわらず自己責任で通過してきたが、橋げたの腐食がかなり進行しており、片方に傾き始めている。どれほどの強度が残っているかわからないがそれほど長くはもたないだろう。しかし今回も何とかなるだろうと一人ずつ慎重に通過する。

 
大トロの鉄橋 傾きだしている  神崎川タカノツメの黄葉


タカノツメの黄葉

 

 大瀞を過ぎ左岸を上流に進んでいく。徐々に川幅も狭くなり谷も浅くなってくる。川から焚き火の煙が立ち上がっている。どうやら遡行会の大グループが大鍋を囲んで、にぎやかにやっていた。まるでキャンプ場のような賑わいに、そこだけは渓流の静寂がなくなっていた。


オオモミジ


シラキ

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2007年10月28日 Copyright (C) 2007 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home