2006年8月17日18日19日 穂高

 

2006年8月17日18日19日 奥穂高岳、前穂高岳 No374 隊長
8月16日 自宅(17:00)〜沢渡(21:30)中駐車場で車泊
8月17日 沢渡(4:50)〜シャトルバス〜上高地バスターミナル(5:25)〜(7:25)徳沢(7:35)〜(8:35)横尾(8:45)〜(10:05)本谷(10:15)〜涸沢野営場(12:15) 昼寝後、涸沢散策
8月18日 涸沢野営場(6:10)〜(8:20)穂高岳山荘(8:55)〜(9:35)穂高岳山頂(9:55)〜(11:40)紀美子平(11:55)〜(12:20)前穂高岳(12:40)〜(13:10)紀美子平(13:25)〜雷鳥広場(14:05)〜岳沢パノラマ(14:32)〜カモシカ立場(3:06)〜岳沢ヒュッテ(16:06) テント場泊
8月19日 岳沢キャンプ場(6:10)〜河童橋(8:12)〜バスターミナル(8:35)〜沢渡(9:10)〜自宅(13:30)

台風が九州あたりをうろうろしていて、北海道付近には前線があり、この台風と前線の動向によっては、天候の悪化が予測される。上空に冷たい空気が入ったときなど雷雨が予想されるので、稜線コースは断念することにした。今回ねらっていた折立ー新穂高温泉は断念することにして、いつでも計画の変更がきくベースキャンプ型の今回のコースプランを採用した。悪天候の場合は、涸沢からしっぽを巻いてとっとと帰ればいいわけだ。もし好天になれば、いろいろとルート選択ができるのも選択の理由だ。しかしなりより、穂高はあこがれの山であることだ。

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当初、平湯から上高地に乗り込む予定だったが、往路の東海北陸道下り線の渋滞を見て急遽沢渡に変更した。予定通り平湯には21時過ぎに到着したが、安房トンネル(750円)を抜けて長野県側の沢渡に抜けた。今回は2.5日の予定で、最終日の夕方に用があるのでそれまでに帰らなければならない。距離的には長野道、中央道を使った方が距離の点では不利だが、時間と松本までの道路状況はこちらの方が有利だ。沢渡中の市営駐車場に車を入れる。駐車料金は1日500円で4日泊だから2000円なり。駐車場は平日ということもあり、がらんとしていて、どこにでも停めることができる。キャンピングカーでわいわいやっている近くを避けて静かなところに停めたつもりだが、窓を開けると沢の音がうるさかったので場所を変える。


早朝の河童橋

この時期はハイシーズンなので、4時45分からシャトルバスが運行している。4時半に準備を済ませて沢渡中のバス停に向かう。先客は2名で、実に閑散としている。往復料金1800円を支払いバスに乗り込む。バスに乗り込んだのは数名で、ほとんど貸し切り状態だ。予定通り30分で上高地バスターミナルに到着した。天候は曇なのでよしとしよう。まずは河童橋まで行き、山を見上げてみる。予定通り雲の帽子をかぶっている。きっと稜線は風雨だろう。先を案じても仕方がないので、予定通り歩き出した。しばらく歩くとその日の体調がわかるが、どうも今日は体が重い。ザックなど荷の重さは、カメラを入れると17キロくらいだろう。特に重くはないが、ちょっと風邪気味なので全体的に体がだるい。


梓川の雲の帽子をかぶった穂高

上高地から横尾までは距離にして約10キロ、時間にして3時間ある。重い体を引きずって、ちんたらちんたらと歩く。途中、徳沢を過ぎたあたりから雨が降り出しレインウェアを着用する。余計に蒸し暑くなりひと汗かいてしまった。しかしこれが功を奏し、体が若干軽くなったような気がする。道端には、クサボタン、ソバナ、ホタルブクロ、ハクサンオミナエシ、オタカラコウ、ジャコウソウなどが花を咲かせているので、目を楽しませてくれる。


早朝の明神館

休憩を入れた約3時間で予定通り横尾に到着した。バスには登山者がすくなかったが、明神、徳沢、横尾には宿泊施設があるので前夜泊の登山者もいるし、また早朝涸沢を出発した下山する登山者も混じって、横尾は登山者で賑わっていた。ここまでくると途中で降られた雨も上がり、横尾の吊り橋から見上げる屏風の頭には青空が覗き、少しずつ期待が膨らんできた。


横尾の吊り橋

横尾でスポーツドリンクを作り、後半3時間の行程に備える。やっとここからが登山道らしくなる。3時間も続いた林道歩きから解放されたので少し新鮮な気持ちがになったが、相変わらず体は不調で足が重い。ここからは屏風岩を来たから回り込む形になり、傾斜もそれほどなく横尾谷の左岸のコースをたどる。約1時間で本谷橋に到着した。河原では多くの登山者が休憩をしていた。夏休みとあって子ども連れが目立つ。


屏風岩を見上げる


本谷橋

さてここからが山道らしい登りが始まる。といっても急登ではない。ゴゼンタチバナが所々で見られるが、いずれも花は終わりかけている。あちらこちらでミヤマアキノキリンソウが今が盛りと咲いている。あまりにもたくさん見かけるので、写真を撮り忘れてしまった。体にエンジンがかからないまま、気がつくと森林限界を超えていて、涸沢カールが近くなってきた。


もう少しで涸沢

本谷橋から約2時間の登りで涸沢野営場に到着した。左手に涸沢ヒュッテが、右手に涸沢小屋がある。まずはヒュッテでビールを仕入れてのどを潤す。これがまたうまい。体調の悪さも一気に解消したようだ。一息入れてから、なるべく条件の良さそうなところにテントを設営する。平日なの自由に選択できるが、雨になることが予想されるので水はけを考えて場所を選定した。設営後、昼食はラーメンと野菜炒めで済ませる。少し横になると眠ってしまったようで、14時半に目が覚めた。徐々にガスっぽくなってきているが、寝ていてはもったいないので、周辺の散策に出かける。まずは北穂の方に少し登ってみる。少し高いところからテンバを見下ろすといい眺めだ。株は少なかったが、ニッコウキスゲの黄色がよく目についた。ナナカマドの白い花が見頃だが、やはりこの木が活躍するのは、秋の紅葉の時期だろう。アオノツガザクラ、シコタンソウの花も終盤で、グンナイフウロは少数派か。


涸沢ヒュッテから見た野営場


マイテント

涸沢小山まで戻りパノラマコースに入ったところで、ゴロゴロときだした。早足で回ろうかともおもったが、カッパを持ってなかったので、大事をとってテントに戻ることにした。これが正解。受付で500円を支払い、テントに入るやいなや雨が降り出した。空を見上げると手の届きそうなところまで雲が降りてきている。18時過ぎから本降りとなり、ピカピカ、ゴロゴロ、バシバシと雨がテントに打ちつける。ここまでは予定通りなので、あとはいつ雨が上がるかが問題だ。今晩中にしっかりと降ってしまえば明日は期待が持てるだろうと、楽観的に考えて横になる。ちなみに夕食のメニューはカレーライス。


北穂へのルートから見下ろした野営場


いよいよ雨が降り出した、おやすみなさい

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