2006年6月18日 伊吹山 |
■2006年6月18日 伊吹山 No.370 隊長 梅雨前線がうねうねと日本列島をはっている。昨日からまとまった雨が降っていたが、前線が少しだけ南下した間隙をねらって伊吹山に出かけた。ピーカン青空の山歩きは気持ちがいいが、こと伊吹山に関しては少しぐらい曇っていたほうが歩きやすい。午前中は少し雨が残っていたが、その後徐々に天候が回復したので、気持ちよく歩くことができた。夏の花にはまだ少し早いが、いつ来ても幾種類かの花期に出会える。期待していたササユリはまだ蕾で、今年は少し遅れているようだ。林道では、ホタルブクロやクサフジが、3合目付近からはキバナノレンリソウ、アヤメ、キバナハタザオ、ハクサンフウロ、オオカメノキ、イブキノエンドウ、イブキシモツケ、オドリコソウ、クサタチバナなどが、山頂付近ではグンナイフウロ、コバノミミナグサ、イブキガラシ、ヤグルマソウ、ヒメウツギ、ウマノアシガタ、メノマンネングサなどの花が見られた。 ページ1 ページ2 朝6時に空を見上げる。静かな朝だ。まだ少し雨が残っているので、急いで出かけなくてもいいだろう。ゆっくりと朝食を済ませてから準備をして家を出る。カメラはレンズの種類を準備できるアルファデジタルでいくことにする。50ミリ、100ミリマクロ、24−200ミリ、17−40ミリの4本を準備した。手ぶれ補正機能のおかげで、アルプステント泊縦走なら軽量化の為にも、もう少し絞り込みたい所だ。
国道306号線を快調に走り伊吹町上野に入る。山を見上げるとガスにすっぽりと包まれているようだ。天候が悪いので登山口には登山者の姿もちらほらといったところだ。今回もそれほど時間にゆとりがないので、車で3合目まで上がることにするが、2合目付近で交通規制のフェンスが道をふさいでいたので、スキー場の方へ車を入れて路肩に駐車する。
さて歩き出したのはいいが、ガスで何も見えず現在位置がわからない。スキー場に出てそれを登ってもいいが、運良く少し戻ったところに見覚えのある登山道を見つける。少し上がると2合目の標識があった。キク科のコウゾリナの黄色い花や、ムラサキツメクサの赤い花、ガマズミやオオカメノキの白い花がよく目に付く。3合目が近づいてくるとちらほらと咲くハクサンフウロを見かけるようになる。3合目周辺はガスのために全く視界がない。突然3合目の標識がガスの中から浮かび上がる。新しくできたトイレが目についた。
ガスの中に咲くササユリも趣があっていいだろうと、近辺を探すが開花株は見つからず、まだほとんどがつぼみだった。やはり昨年よりも花期が遅れているようだ。草地にはアヤメが紫色の花を咲かせ、ガスにかすんで見えているので、趣があってなかなかいいではないか。ガスの中、距離感もなく気が付くと4合目の標識がガスのなかなか浮かんできた。ウグイスの声がよく響いている。5合目が近づくとガスが途切れだし、徐々に視界が得られるようになってきた。このまま登れば雲の上に出そうだ。
5合目でひと休みし、花曇りのうちに一気に登ってしまうことにする。ガスが晴れて青空が広がると、遮る者のない登山道では、強烈な太陽に焼かれることになる。登山道脇には、コウゾリナ、キバナノレンリソウ、イブキノエンドウ、オドリコソウの花が見られた。6合目を過ぎたあたりから徐々に薄日が差すようになると、低山夏山の試練である、暑さとの戦いになってきた。7合目を過ぎると、イブキシモツケの白い花や、グンナイフウロの赤紫色の花が目立つようになり、何度も立ち止まりファインダーを覗き込んだ。
休みを入れずに一気に山頂まで進んだ。朝のうちはまだ雨が残っていたので、観光客の出足が悪いようだが、登山者に限ってはそうでもなく、団体の登山者が目立った。どのコースをどう歩いているのだろうか。
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