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2006年5月28日 鎌ガ岳

 

2006年5月28日 鎌ガ岳 No.368 隊長

武平峠駐車場(9:20)〜(11:30)鎌ガ岳(11:20)〜武平峠駐車場(12:05

午前中時間ができたので、鎌ガ岳にシロヤシオを見に出かけた。朝のうちは雨が残るが、それ以後は回復する予報だ。5時過ぎに目が覚めたがまだ雨がやんでいなかったので、早朝の出発は断念し、8時過ぎの回復の兆候をみて家を出た。12時半から仕事があるので、山での行動時間は2時間半あまりということになる。せわしい登山だが、山を歩けるだけでよしとしよう。


このアングル 日中は常に逆光

 9時過ぎに武平峠の駐車場に到着した。朝方まで雨が残っていたこともあり、駐車場はがら空きで、労もなく一番峠側に駐車する。雨に洗われたこともあるが、若葉がまぶしいほど新鮮に感じられる。今日は山に入る時間はあまりないが、気持ちよく山歩きができそうだ。シロヤシオの木を探しながらまずは峠に上がる。つやのあるイワカガミの若葉がよく目につく。山はまだまだ春である。
  足の故障も保護回復してきたが、力を入れると痛みがあるので、怖くて7割程度の力しか入れることができない。足と相談しながら徐々にペースを上げていく。


イワカガミ


シロヤシオの幼木 葉にはしっかりと特徴がある

テント泊装備の数人の若者グループが鎌ガ岳から降りてきた。訪ねると「宮妻からです」とのこと。昨夜はそこで一泊して、さて今日はどこまで行くのだろか。時間の追われてあくせく歩く自分と対比してみる。いや、羨ましい限りだ。足下のササユリの葉を見て、過ぎゆく春を顧みる。


ササユリ もうすぐ出番です

 

岩場によく生えて、葉に光沢があるのでこの和名がつけられたそうだが、まさしくその通りで、このあたりはイワカガミの宝庫だ。イワカガミはイワウメ科に属するが、頭に浮かぶ花は、この花の他にはイワウメとイワウチワくらいだ。他にはどんな花がと図鑑を調べても何もできてこなかった。植物界では少数民族だ。花が白っぽいのがあるが、これは個体差だろう。チゴユリの咲き残りが少しあったが、時間をさいてしばらくイワカガミと戯れる。

山頂に立つ。行き来する登山者で賑わっていた。鎌尾根を見下ろせる場所に腰を下ろす。キャンパスに緑の絵の具をぶちまけたような新緑に引きつけられる。写真を撮るのも忘れて、ただ景色を眺めていた。

時計を見ると11時を過ぎている。12時半には子どもたちの待つ体育館に行かなければ。シロヤシオはどこだ。目の前に蕾を見つけ近づいてみる。なんだこれは!。ほとんど蕾がついていない。昨年咲いた枝には、蕾すらない。今年は不作のようだ。昨年は、やせ細った鎌尾根の稜線に彩りを添えていたシロヤシオも、どうやら今年はお休みらしい。咲かないなら、今年はゆっくりとお休み!。

あれーー!。コンビニ寄るの忘れたことに気づく。水は1リットルザックに入れたが、急いでいたので買い出しを忘れてしまった。ザックの中をのぞき込むと、つぶれかけたカップ麺を発見。久しぶりに幸せな気分に浸ることができた。

 

2006年28日