2005_11_19,20 明神岳、薊岳、桧塚奥峰(台高)
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■明神岳、薊岳、桧塚奥峰(台高)2005年11月19日、20日 No.349 じんじんさん、こうたろうさん、隊長 晩秋の 明神平の 夜は更けて たき火を囲み 友と語らう 11月19日 大又林道終点(9:50)〜明神平(テント設営)〜薊岳〜明神平(16:00) 鈴鹿幕営仲間の恒例の山行は、今回は参加者が少なかったので、色々と候補地を検討した結果、台高の明神平となった。すでに紅葉の時期は終わり、落ち葉の舞う晩秋のブナ林でのんびりと過ごすのもいいだろう。二日とも好天に恵まれることはあまりないが、今回は初日がガスの中だったが、二日目は見事は青空が広がってくれた。霧氷と青空がベストマッチだった。 9時30分が待ち合わせ時間だ。鈴鹿幕営グループのメンバーは、日本経済を支える働き蜂が故に、昨夜の勤務を考慮して集合時間は遅く設定している。といっても、大又林道終点からの入山なら、時間的にゆとりがあるので、その日の状況に応じてルートを設定できるのが強みだ。しかし、大又は奈良県の山深いところになるので、滋賀や三重からだとアプローチに時間がかかるので、9時30分は一般的な時間設定だろう。
林道の終点の紅葉も素晴らしく、雲間から射し込む陽射しに輝く紅葉に思わずファインダーをのぞき込んだ。この日は土曜日であったが、砂防工事の生コン車が入れ替わりやってきていて、渓流や紅葉とミスマッチの感があった。9時半過ぎに全員集合し、いざ出発。初めての秀峰なら気分も高まるところだが、勝手知った山域なのでいつもと変わらぬ出だしだった。ただ、渓流沿いの林道から垣間見る山は、どこもガスに隠れていて、天気予報に反する状況をどう解釈しようか悩むところだ。
ゆっくりと林道を歩いていると、少しずつ体が温まってきた。約2ヶ月ぶりのテント山行なので、重いザックが体に馴染まない。しかし登りは、ゆっくりと歩いても2時間とかからないので、のんきなものだ。明神滝で一度休憩を入れる。この滝を過ぎると谷を離れ歩きやすいコースとなる。朝早くから登ったのだろうか、そのグループの下山が始まっているようだ。霧氷が美しかったとの情報だ。ガスが凝結して木の枝に付くと霧氷になるようだ。行く先を見上げると木々が白くなっている。
明神平の霧氷は素晴らしいが、すべてがガスに隠れている。ガスが晴れて青空が覗けば、さぞかし素晴らしい光景が展開するところだが、山の天気は意に反することの方が多い。しかし霧氷に出会えたことは予想外であり、今年の初物になったので、好奇心が多少なりとも刺激された。さて、テンバ場をどこにするかが問題だ。天気さえ良ければ桧塚あたりを幕営地に考えていたが、この天気ではキャンプ適地の明神平が無難だと判断した。早速テントを設営する。ブナ林のテン場は実に快適だ。
テント設営後、昼食を食べて、午後の時間を薊岳の散策にあてる。薊岳は明神平から東に派生する痩せ尾根の途中にあり、多少の起伏があるが約1時間ほどで行ける。ブナ、ヒメシャラ、カエデが主体の樹林になっていて、展望はあまり良くない。昔植林されてであろう唐松が印象的だ。木の枝には霧氷がびっしりとくっついているが積雪はない。薊岳の標高は1406mで、このあたりでは平均的は標高を持つピークだ。隣に木の実矢塚があるが、ガスで展望がないので足を伸ばすのは止めた。薊岳のピークは狭く、ゆっくりとくつろげるスペースはない。今年はツツジの当たり年で、シャクナゲの花の跡がそのことを物語っている。樹木が切り払われたかどうかは分からないが、展望は確保されていて高度感もありなかなか良い。
先ほど10人程度のテント装備のグループとすれ違ったが、大又から上がり周回するコースを歩いているのだろう。テントの設営場所にもよるが、今夜は賑やかになるかもしれない。少し展望を楽しんでから来た道を明神平まで戻った。
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