最新情報  レポート  登山  バリエーション  ブログ  プロフィール

2005_05_14,15 御池岳(鈴鹿)

 

御池岳(鈴鹿)2005年5月14、15日 No.325 
 じんじんさん、やまちゃん、なっきーさん、いわなっちくん、 隊長

ページ1 ページ2

昨夜は22時にお開きになり、テントに入り寝袋に潜り込むなり深い眠りに入ったようだ。しかし、早起きの鳥たちが4時過ぎから騒ぎ出して目が覚める。早朝のさわやかの鳥の鳴き声も情緒があっていいが、昨夜からの睡眠不足で眠い眠い。鳥のさえずりを聞きながら6時前までうとうととする。


T字尾根のイワカガミ

朝のブナ林は実にすがすがしい雰囲気に包まれている。少し散策してからテントの入り、朝食を済ませる。ハムと野菜と卵の炒め物とアルファイー米で簡単に済ませる。その後テントを撤収しパッキングの終わったザックをデポしてT字尾根をゴロ谷の源頭まで降りる。本日は概ね雲の予報で、早朝ではあるがあまり明るくはなく、撮影には不向きな条件だ。しかし目の覚めるような見事なシャクナゲの咲きっぷりに感心するばかりで、何度も立ち止まってファインダーを覗く。大きく全体を捉えたいが、シャクナゲのジャングルの中からだとなかなか絵になるポジションを見つけることができない。日陰の部分は若干つぼみがあるが、概ね満開である。今回の山行日を花の開花に合わせてこの日に設定したが、読みはズバリと的中した。


T字尾根のシャクナゲ

時間を忘れてシャクナゲを堪能した後は、ブナ権現にもどり重いザックを担いでテーブルランドまで這い上がる。台地の縁は石灰岩が露出する急登で、めいめいがルートを探して登る。ニリンソウ、ルイヨウボタン、ハクサンハタザオがよく咲いている。台地の手前で、ホソバノアマナが白い花を咲かせているのと見つける。確か昨年も東のボタンブチで咲いていたことを思い出す。


ホソバノアマナ

テーブルランドに上がるとそこはガスの中だった。遠望が効かないので念のためにボタンブチの方向にコンパスを合わせる。途中で奥の池に立ち寄ってボタン岩に立つ。近年は笹が薄くなってきているので、以前に比べると随分と歩きやすくなってきた。


朝のうちはガス。コンパスを320度にセット。

ボタン岩でガスが晴れるのをしばらく待つ。待った甲斐があって、徐々にガスが取れてきた。薄日が指してくると新緑が眩しいほどに輝いている。台地からT字尾根を目で追って、ブナ権現やシャクナゲ尾根を確認する。ガスで視界がはっきりとしないが、シャクナゲの群生が確認できる。時のたつのを忘れて展望を楽しむ。もちろん新緑の樹林を歩くのもいいが、高所からの展望は登山の特権でもあるので、少し長く居座ってしまった。ここで始めた、朝から登り始めたであろう単独の女性登山者と出会う。話を聞くと池巡りらしい。遠くからも賑やかな人の声が聞こえてくる。以前は背丈を超す笹が生い茂り、手がつけられなかったテーブルランドも、イブキザサの勢いが衰えるとともに歩きやすくなったおかげで、御池岳の人気度が上がってきたのかもしれない。


テーブルランドのオオイタヤメイゲツ


芽吹き始めたテーブルランド


ボタン岩から一晩お世話になったブナ権現を見下ろす


幸介の池

幸介の池を見てボタンブチに立ち寄り、風池、丸池を通過してテラスに到着する。ちょうどいい時間なので、ここで昼食休憩にする。ここまで来ると水も食料も残すところ、あと僅かとなり、ザックも随分と軽く感じられるようになってきた。たくさんのアルコールと生うどんを持ち込んでいたじんじんさんなどは、随分とザックが軽くなったことだろう。


一人静かに咲いていたヒトリシズカ


芽吹きは木の下から始まるようだ


鈴北にむかう


芽吹きのオオイタヤメイゲツ


テラスでひと休み

展望が優れないので、午後も池巡りをしようかと言っていたが、天から雨粒がぽとりぽとりと落ちてきた。これも予測の範囲内である。急遽予定を変更して元池に立ち寄ってから鞍掛峠に降りることにした。今回はたくさんの花に恵まれた山行となった。御池岳は時間をかけてじっくりと楽しめるエリアである。

ページ1 ページ2

 

2005_05_1415