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2005_05_14,15 御池岳(鈴鹿)

 

御池岳(鈴鹿)2005年5月14、15日 No.325 
 じんじんさん、やまちゃん、なっきーさん、いわなっちくん、 隊長

花を求めて御池岳を歩く。日帰りでも十分に歩ける山域だが、じっくりと時間をかけて歩くと実意に味わい深い山歩きになる。今年は草、木ともに花付きがよく、特にシャクナゲに至っては、これじゃ来年は花が咲かないだろうと思うほどの花が付いている。おいしい物を食べ山仲間と語らい、ブナの懐で気持ちよく眠ることができた。朝は5時前から鳥たちの鳴き声で目覚めた。もう少し眠らせてほしかったな。

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コグルミ谷登山口への駐車場

テント泊の強みで、朝の集合時間は9時30分になっている。前回の台高ミニ縦走は時間に追われたが、ここ鈴鹿の山域では縦走をしたとしても、どこからでもエスケープできるので気楽に歩くことができる。ましてや今回は御池岳の散策である。ところだ予定通り駐車場は満杯だ状態で到着するなり2代分確保したが、山ちゃん車が到着するまでのほんの数分間でも次から次へと車が入ってくる。藤原パーキングは閑散としていたが、ここ御池岳は人気の山岳のようだ。


ヤマブキソウが花盛り

コグルミ谷からの入山は昨年の春以降だろうか。谷が荒れてからは入っていない。谷の下部では両岸の土が削り取られ、以前の面影はない。しばらく登るとヤマブキソウやオドリコソウが斜面に咲いている。今年は花が多い年だが、オドリコソウに関しては以前よりも増えているように感じた。2週間前にテント装備のザックを担いでいるので、少し登ると重いザックが体に馴染んできた。重量に素直に従いバランスよく歩くのがコツだろうか。しかし足腰にかかる負荷はうまく担いでも軽減はしないだろう。


オドリコソウも花盛り

少し先に入った十数名の団体さんが、ちょうど長命水での休憩がおわり出発する所だった。このあたりも少し削られてはいるが、水場付近のサワグルミは健在だ。ザックを下ろし長命水で若返る。一息入れてカタクリ峠まで上がる。最近はカタクリの時期に、この峠をあまり通っていないが、花が多く咲き残りのカタクリが風に揺れていた。


長命水のサワグルミも健在


長命水でひと休み

殆どの登山者はカタクリ峠から御池岳に向かうが、我々は峠から真の谷に下りる。第一日目の目的地はT字尾根のブナ権現に決めている。峠から見ると御池岳の反対側に当たるので、テーブルランドを横切るか山腹を回り込むことになる。今回は山腹を回り込むことにする。


タキミチャルメルソウ

新緑の頃の真の谷は特に美しい。そして、この時期の落葉樹の谷は明るく花も多い。コグルミ谷では花期が過ぎていたニリンソウも見頃を迎えている。ガレた日当たりの良い斜面ではヤマシャクヤクが花を開き始めている。例年同じポイントなので、皆さんが期待数場所も同じ。確かこのあたりでは・・・となる。谷の上部で出会ったご夫婦とまた出会う。なにか捜し物があるらいいが、何かはだいたい察しがつく。


真の谷 かなり歩きにくくなっている

谷のテント場までは登山道が荒れていて、以前よりも歩きにくくなっている。またテント場は表土が流され、ゴロタ石がむき出しになっていて、テントを張るにかなりの土木作業が強いられそうだ。谷の斜面のヤマシャクヤクは蕾もあるが、今が見頃のようだ。昨年よりも花は1週間以上は後れているようだ。数は少ないがニリンソウもよく咲いている。テン場から少し下ると荒れはひどくなっている。山腹に取り付き、「の」の字に回りながら徐々に高度を上げていく。ヤマシャクヤクやイチリンソウ、ヤマブキソウ、フタバアオイなどが多い。イチリンソウは生育環境が余程いいらしく、よく育って花も大きい。ひと株のラショウモンカズラに会えたのが嬉しかった。


ニリンソウ


ヤマシャクヤク


ヤマシャクヤク


ラショウモンカズラ


イチリンソウ


チゴユリ


ミツバツツジ

テーブルランドの南面に回り込むと、植相も変わってきてミツバツツジが見られ始める。笹が現れ土倉へ伸びる尾根に乗る。ここからは小さな枝尾根がいくつも降りているので、T字尾根への降下点を間違わないようにしなければならない。ガスが出て見通しが利かなくなると、頼りは地形図とコンパスだ。地形を見ながら頭の僅かな曲線と照らし合わせる。我々は花に浮かれていたが、先導するいわなっちくんは地形図と睨めっこしている。しっかりとした踏み跡についた尾根を見つけ少し降下すると、今日のねぐらとなるブナ権現に到着した。目の覚めるような新緑の緑に乳白色のフィルターがかかったようで、まるで山の雑誌の写真を見ているようだ。


ブナ権現のブナ

第一日目は必要なところでたっぷりと時間を使ったので、ブナ権現に到着したら17時を過ぎていた。この時期は昼間が長く日没は19時前なのでまだまだゆとりがある。慣れた手つきでテントを設営し、P967付近の谷に水を汲みに降りる。水場までの標高差は100mほどあるが、水量も豊かでこれくらいのアルバイトは苦にならない。しかし、水場に降りる手前で満開のシャクナゲが目に飛び込み、水くみのことも忘れてシャクナゲ見物をしてしまい、なっきーさんとやまちゃんいは心配をかけました。


今夜のねぐら

今晩のメニューは、山野草の天ぷら、串、ちらし寿司、うどん、めざしなどなど、おいしい物をたくさんいただきました。


フモトスミレ

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