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2004_11_3 国見岳

 

国見岳(鈴鹿)2004年11月3日 No.291隊長、うさぎ

朝明バス停前駐車場(8:50)〜腰越峠〜ハライド〜腰越峠〜国見岳〜ブナ清水〜駐車場(15:20)

この時期、行きたい山はいくらでもある。台高も気になっていたが、あちらの方はまた来年ということで、近場の鈴鹿の山に出かけた。鈴鹿南部の紅葉が見頃を迎えているだろうが、取材のために昨年歩いているので、今回は「新・分県登山ガイド」(まだ発売されていない。11月中旬には書店に並ぶ予定)の手元にある校正原稿に従い(ハリマオさん担当)、朝明からハライド経由で周回することにする。御在所とセットで登られていると紹介されているが、セットで登ると損をする山だと思う。ただし、コース中のブナ清水は、紹介されたいない。はっきりとした登山道がないので当然だ。

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近場の山に登るときは、朝がゆっくりとできるメリットがある。休日には朝寝して、家でのんびりと過ごすのが、一般的なサラリーマンだと思うが、どうやら私の場合は一般的ではなさそうだ。といっても、いつも通り6時過ぎに目を覚まし、あれやこれや準備をして家を出たのは8時前だった。9時前に朝明バス停の駐車場に到着。駐車場は、すでに他府県ナンバーの車で埋まっている。絶好の季節に好天に恵まれ、当然だ思うが、鈴鹿でも人気の山域なのでうなずける。観光バスの運転手さんとガイドさんがバスで待機していた。


腰越谷から岩場を見上げる

詳しいコース説明は、ガイドブックに譲るとして。いつものように主観的に、いや勝手気ままに文章を並べることにする。

このコースいつか下山に使ったことがあったが、昔のことで記憶が定かでない。朝明ヒュッテの横から、腰越谷をつめれば腰越峠まで登り着くことになっているので、ひたすら登ればよい。ただこの谷は両岸が切りたった岩場になっているので、谷筋は岩が多く歩きにくい。谷は源頭付近まで水があり、大変雰囲気がよいのが評価できる。


腰越峠で

峠を駆け抜けるさわやかな秋風が心地よい。加熱した体を一気に冷却してくれる。峠からの展望は抜群によく、御在所にひけをとらない光景が展開する。鈴鹿の要素がぎっしりと詰まっていて、一気にデジカメのメモリを消費する。ザックをケルンのそばにデポし、ハライドに登る。花崗岩の風化でザラつく斜面のよじ登る。御在所、国見、釈迦が一望でき、腰を下ろしておにぎりでもほおばりたいところだ。国見とセットにするとちょっと失礼な気もする。半日登山なら、このピークをピストンしてもいいだろう。


ハライドから御在所方面


ハライドから釈迦へ続く稜線


腰越谷左岸の紅葉

ハライドから峠まで駆け下りて、国見への登りにかかる。痩せ尾根の急登だ。落葉の進んだ雑木林に、シロモジが黄金色の輝いている。シロモジはいい状態で秋を迎えたようだ。グイグイと高度を稼ぎ、笹だ出始めるとコースはなだらかになる。

登りが一段落したところで、谷で追い越してきた老夫婦に再び追いついた。ハライドはパスしたようで、マイペースで秋を楽しみながら歩かれているようだ。


向こうがキノコ岩

ブナの木が混ざる緩やかな台地状の稜線をのんびりと歩く。キノコ岩のひとつ前の岩場に出てみる。県境から西に広がる落葉樹林はスケールが大きく、三重県側から見た鈴鹿の山々からは想像ができないほどの広がりだ。荒々し岩場の多い三重県側とは対照的な景観だ。紅葉は時期が遅かったのか、今年は駄目だったのかは判断ができないが、緑を失った樹林の中に、ぽつりぽつりと絵の具をちりばめたように紅葉が残っていた。岩場で秋風に吹かれていると肌寒さを感じる。続いて、キノコ岩にも出てみた。いつ見て、自然の傑作だと思う。ブナ清水の降下ポイントを確認し、国見岳の山頂を目指す。途中の青岳で男性の登山者が昼食中だった。


キノコ岩

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2004_11_3 国見岳鈴鹿