2004_08_10 空木岳(中央アルプス)
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■空木岳(中央アルプス) 2004年8月10日 No.279 隊長、うさぎ 駒峰ヒュッテから山頂までは僅かな距離だ。一気に山頂まで登る。相変わらずのガスで展望が利かないがガスが晴れる時をねらって撮影をする。風もほとんどなく気持ちのいい山頂だ。風はないといっても肌寒いので上着を着る。岩陰で担ぎ上げてきた昼食を広げる。まだ時間は11時だが平日で有ることもあり登山者は少ない。越百から来た愛知県のIさんと話が弾む。越百から縦走し木曽殿山荘でもう一泊してから帰るそうだが、日帰りのものから見ると、2泊3日は非常にうらやましく思った。
ガイドブックでよく使われている空木岳の写真は、北側の東川岳から撮影したものだろう。東側の空木平から見ると穏やかそうに見えるが、北側からは様相が一変する。
1時間ほど山頂で過ごした。ガスが多く展望が利かなかったのは残念だったが、山頂で1時間ほど過ごせたのでよしとしよう。本当に天候が悪ければ山頂には5分とは居られないだろう。これからまた、長い道のりを帰らなければならない。悪場が多く4時間以上はかかるので、後ろ髪を引かれる思いで山頂を跡にした。
復路は地獄を過ぎるまでは気が許せない。登りには6時間ほどかかったがそれほどの疲労感はなかった。しかし下りがどうもリズムがつかめない。石や根っこがぬれているので要注意だ。山の経験が深くなるほど怖さが分かってくる。前回の情念ではウサギが転倒し登山道から飛び出して灌木にしがみついて停まったということがあったし、山頂付近の岩場では女性が滑落し血まみれになっているのを目の当たりにしている。台高の池木屋山では、滑落死亡事故の2日後に通過している。これら諸々のことは、自分に対する警鐘のような気がしてならない。といういことで、安全第一を肝に銘じて大地獄と小地獄を通過した。マセナゼまで下ると残す行程は半分もないがここまでで3時間も使ってしまった。登山同着は休憩込みで2時間という計算で、到着は17時だった。 ウラシマツツジの紅葉が始まっている。山はもう秋だ。さて、月末はどこの山に行こうかな?
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