2004_07_18,19 常念岳 北アルプス
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■常念岳(北アルプス)2004年7月18,19日 No.277 隊長、うさぎ 本日3回目のヘリが飛んできた、小屋にはTVのものらしい大きなカメラ用の三脚が置いてあったので、どうやら取材用のヘリらしい。 テントサイトは賑やかになってきた、夕方になると縦走組が次々に到着し満杯の状態になった。強風のためにみなさん食事はテントの中だ。今回新調した4人用のテントは背が高く、図体のでかいものにとっては快適だ。水無しで山頂を往復したので、ビールがうまい。生野菜と生卵があるとめにゅーのバリエーションも広がるが、山では単純なものほどうまい。今回はウサギがキュウリとレタスを忘れたのが悔やまれる。しかしアルプス高原ホテルは実に快適だ。 テントに落ち着くまでにはまだしばらく時間があるので、花を見にぶらぶらと歩いてみた。残念ながらコマクサは終盤にさしかかっている。
テントをたたく小雨の音で目覚める。二日目は稜線の散策を予定しているが、天気の方は芳しくない。予定通りといえばそうだが、期待料金が上乗せされるので心は収まらない。しかし大きな天気の崩れはないので、少し時間を送らせてテントを出る。縦走組はすでにテントをたたんで出発しているが、まだまだ皆さん腰が重そうだ。雨具を着込んで空身で出発。カラマツ帯はゴゼンタチバナとハクサンシャクナゲの花盛りだ。稜線出ると今度はコマクサが両脇を飾ってくれている。天候は優れないが、東の展望は良好だ。南アルプス、富士山、八ヶ岳、浅間山と主役が地平線に浮かび上がっている。テントを担いでどこまでも歩いてみたい衝動に駆られるが、頃合いをみて引き返した。
稜線散策を終えてテントに戻ると9時過ぎだった。大部分のテントは撤収され、次の目的地に向かったようだ。天候が良ければもう少し時間を使いたがったが、この日は回復の見込みがないので、早めの下山を決めた。テントを撤収しテント場を10時に発つ。沢に降りるまでは気の許せない下りだ。樹林帯なので危険はあまり感じないが、沢に降り立つまでは気が抜けない。沢に降りると登りの登山者と行き交うようになる。登りの登山者は胸突き八丁が気になるようで、ご婦人の登山グループに様子を聞かれた。 12時を過ぎたので沢で昼食にする。残りの食料はまだまだあるが、簡単なもので済ます。残りの行程はまだ半部以上残っているが、歩きやすくなったので気楽に歩ける。アルプスは、己の心技体を見つめる機会でもある。 おわり
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