明神岳、桧塚奥峰2003年11月23日
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■明神岳、桧塚奥峰(台高)2003年11月23日 No.237 隊長 明神岳から桧塚奥峰までの約1時の稜線歩きは、このコースの中では最もいい区間である。多少の起伏はあるものの、踏み跡もしっかりとしていて、全行程でブナの自然林が続くのがすばらしい。時間が許せばコースタイム以上に時間をかけて歩きたいところだ。ただ、尾根が緩やかにいくつも四方にはりだしているので、ガスのときや雪で踏み跡が消えているときはルートを何度も確認しながら進まねばならない。雰囲気を見て思い込みで進んでしまうのが過ちの始まりになる。今日も観光気分の登山者に道を尋ねられたが、天気のよい日に道がわからなくなるのは問題である。
桧塚奥峰手前の稜線で一気に展望が開ける。高見山から三峰山へのびる山脈の山々や、室生の山々が一望できる。何度か足を運んでいるが、これほどの展望に恵まれたのは今回が初めてだ。実際に自分の目で確かめると、山々の位置関係がよく理解できる。
奥峰からの展望は抜群だ。先客が何人かいたが、大又林道に降りるにはあまり長居ができないらしく、少し展望を楽しんで引き上げていった。逆に三重県側からの登山者は、桧塚を駆け下りると1時間もかからずに登山口につけるので、のんびりと構えることができる。風もなく穏やかなので、コーヒーを入れて30分ほど贅沢な時間を過ごした。
ちょうどいい時間になってきたので、桧塚を駆け下りた。笹原は気持ちよく歩けるが、植林帯に入ると急に暗くなり心細くなる。何度も林道を横切り、マナコ谷の沢の音が聞こえてきたら登山口は近い。 富士山で滑落者が何人か出たそうだが、この時期は冬山の装備と心構えが必要だ。本日は念のためにアイゼンを用意したが、沢の凍結はなかった。
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2003_11_23 |