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明神岳、桧塚奥峰2003年11月23日

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明神岳、桧塚奥峰(台高)2003年11月23日 No.237 隊長、うさぎ

千秋林道の明神平登山口(9:00)〜(11:25)明神平(11:47)〜(12:12)稜線で昼食(12:46)〜明神岳(13:00)〜(14:00)桧塚奥峰(14:35)〜マナコ谷登山口(15:31)

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 冬はそこまで来ているので、雪に閉ざされるまでに台高を歩こうと、明神岳と桧塚に登った。これ以上はないだろうという好天に恵まれ、充実した晩秋の一日を過ごすことができた。

 さてコースだが、三重県側から日帰りで明神平を目指すには、千秋林道の利用が必須だ。蓮ダム湖に流れ込む青田川にそってつけられた林道は、途中までは舗装道路だが、その先は地道になり、整備はされているものの、乗用車には少々厳しい路面状況だ。また所々に落石があり、タイヤの側面には注意したい。千秋橋を渡り造林事務所を過ぎてしばらく進むと左手にナマコ谷登山口がある。山の会の小さな道標はあるが、気をつけていないと通り過ぎてしまう。付近には林道の広まったところに数台分の路肩駐車できる場所がある。到着したら3台の車が停められていた。準備を済ませ、明神平の登山口まで5分ほど林道を歩く。登山口は万丈橋の手前にあり、ここにも何台かの駐車が可能である。登山道は、本谷右岸の山腹につけられていて、何カ所か崩壊箇所があり、また谷まで落差があるので、踏み外したら命の保証はない。しかしよく歩かれているようで、踏み跡もはっきりとしていてコースを外すことはないだろう。


サワビ谷

サワビ谷を渡り、急斜面を登る。変化のある登山道だが、基本的には本谷右岸の山腹を進む。問題は、奥山谷への分岐点である。丸太橋が利用できたときは、国土地理院地形図や最近のマップでいいはずだが、橋が朽ちて使えなくなってからは、いったん谷間まで降りなくてはならなくなっている。目印テープがあるので、先を見通しながら進めば大丈夫だろう。固定ロープなどを使って谷へ降りるが、ぬれた岩肌は滑りやすいので、気を緩めないこと。この分岐からは、奥山谷の左岸を進む。このコースも途中に何カ所が崩壊地があるので注意したい。この谷は小さな滝がいくつもあり、大変美しい渓谷だ。上流に行くにつれて山腹の登山道も沢と合流し、徒渉して少し右岸を歩くも、すぐに左岸に渡り返し、徐々に高度を上げていく。谷の上部には巨大なトチノキが何本もあり、根っこが大きな岩に絡んでいる。


奥山谷の小滝


奥山谷上部


奥山谷源頭付近の登り

 少し広まった所で谷が二つに分かれるので、これを右に進む。ここまでは比較的緩やかな谷コースだったが、ここからは傾斜が急にきつくなり、標高差約200mを一気に登っていく。ブナやミズナラの落葉した樹林は大変明るく、沢の音を聞きながらの登りは充実感がある。そのまま沢をつめていっても明神平に出るが、ここは大きな岩の手前で台地に乗るコースをとる。

 源頭を登りきると一面がブナ林である。どの季節に来てもここの樹林はすばらしい。3台のカメラを駆使して撮影を始めると、あっというまに30分が過ぎてしまった。風が吹くと霧氷がぱらぱらを落ちてくる。

 

 昨夜はぐっと冷え込んだみたいで、樹木についた霧氷が太陽にきらきらと輝き、青空を背景に最高のモチーフを提供してくれた。明神平は人気スポットであるだけに、登山者で賑わっていた。三重県側からの入山者は少なく、大半が大又林道からの登山者らしい。この霧氷は予想外のうれしいプレゼントで、あちらこちらで歓声あがっていた。


明神平の霧氷

 


 稜線を明神岳に向かい、大峰への展望が開けるところで昼食休憩にした。風もなく穏やかな日和だが、気温は低いので止まると急に冷えてくる。本日のメニューは具沢山のみそに込むうどんだ。

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2003_11_23