加賀白山 2002.07.19,20,21 No.167
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■加賀白山 2002年7月19,20,21日 No.167 隊長 7月21日(第3日目)南竜−別山−市ノ瀬 6:30−15:20 雷雨で安眠を妨害されたので、朝方に寝入ってしまったようだ。目が覚めると5時だった。約束の出発時間まで1時間ある。テントから顔を出してあたりを見るがやはりガスの中である。しかし風がやんでいる。天候は回復しているようなので、三日目にしてようやく天気が期待できそうである。アルファ米で簡単に朝食を済ませた。雨に濡れたテントを撤収するのは難儀だ。ごてごてしていたら予定時間を過ぎてしまった。準備を整えて出発したのが6時30分。木道を歩き振り向くとガスが晴れてエコーラインが見えている。標高差50m程降下し標高差250mの油坂の登りにかかる。どこもかしこも花畑である。斜面にニッコウキスゲの群落は見事なものである。100mも登ると視点は足下ばかり。ヤマハハコ、ミヤマダイモンジソウ、ヨツバシオガマ、エゾシオガマなどが気になるが、なかなか撮影には至らない。
油坂のピークが近づくにつれて、エコーラインから室堂付近まで姿を現せているが、相変わらず山頂付近はガスの中である。食料は減ってきたものの、雨に濡れたテント一式がザックの中に入っているので、重さは最初の日とあまり変わらないような気がする。予定時間で2256mの頭に到着して、小休止をいれる。稜線を駈ける風が心地よい。
なによりニッコウキスゲの群落に圧倒させられる。ガスは撮れていないが、少し待てばシャッターチャンスが訪れる。天池あたりは、シナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラが見頃を迎えている。あまりにも多いのでどこから手をつけたらいいのか悩んでしまう。花が多いときにはそれなりの撮り方があるが、嬉しくなりすぎると、構図がおろそかになるのが常である。昨年と同じ所でキヌガサソウが待っていてくれた。
時折ガスに包まれるが、昨日の天気からすると満点だ。東斜面は急崖になっているところが多く、緩やか稜線歩きに慣れてきたころが危険である。ピークを越えるたびに花畑が広がる。じっくり時間をかければ、いい写真が撮れそうだが、そんなに時間があるわけではない。やはり何度も通ってポイントを熟知しなければならないだろう。撮影時間を含めて約4時間で別山に至る。ガスが晴れて、チブリ分岐から勇姿を拝むことができた。
ありがたや。御舎利山で昼食タイム。panaちゃんと旅人君は日新焼きそばだ。私はまたもやアルファ米とみそ汁である。思わぬ好天に水が乏しくなってきた。ブナ林にある水場までは2時間半の降下である。御舎利山からは、岩場にへばりつくように咲いているハクサンシャクナゲの間を縫いながら一気に高度を下げている。とばして避難小屋に50分で到着した。その間に市ノ瀬から別山をめざす登山者に何人も出会った。ガスが撮れて真夏の太陽が容赦なく照りつけるチブリ尾根の登りは大変だろう。山頂手前で水がきれて、沢の水を補給しているグループもあった。市ノ瀬からだと約5時間30分の登りである。避難小屋で小休止してしばらく進とササユリが待っていてくれた。イワギボウシもたくさん花をつけている。ここでしばしの撮影タイム、昨夜の雷雨で花が痛んでいるので、思うような構図がとれない。ニッコウキスゲ、ササユリ、イワギボウシの混在はめずらしいかな。
高度を下げるに連れてグングンと気温が上がってきた。水を節約しながら何とかブナ林に突入した。チブリのブナ林は日本でも屈指だそうだ。下りとはいえ、気温が上がるにつれて小休止の間隔が短くなってきた。水がなくなった頃に水場に到着した。実にうまい水である。ごくごくとのどを鳴らしながら体に水を入れる。ひと踏ん張りして林道に降り立った。林道をしばらくすすむとpanaちゃんが橋の上でタヌキと遭遇。タヌキは一瞬立ち止まってから、一目散に逃げ出した。頑張って降りたつもりだが、尾舎利山から市ノ瀬まで、休憩と撮影こみで4時間かかった。下山後二人と別れ4時前に市ノ瀬を後にした。ご苦労様でした。
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