概要　竜ヶ岳は、実にどっしりとした大きな山だ。山頂付近は大きな樹木が育たず、笹原が広がっていて、冬は広々とした雪原になる。山麓からも積雪した白く輝く竜ヶ岳がよく見え、登山者を誘っている。
　例年この時季は冬山を楽しみに竜ヶ岳に登っていて、今年も、良い天気を選んで登った。昨年は断続的な寒波で積雪が多く、厳しいラッセルを強いられ山頂が遠かったが、今年は、降雪が少なく山頂部は春山のような状況になっていた。

　
白滝丸太橋　　　　　　　　金山尾根

白滝丸太橋の標識が新しい。以前はここに吊橋があったが災害で流され、ワイヤだけが残っていたが今は、それを利用して手作りの丸太橋がかけられている。金山尾根に取り付いたが雪は全くなかった。展望への急登でやっと積雪があった。どうやら今回は積雪はなく雨だったようで、雪はしまっていた。適度なしまりでアイゼン無しでも歩きやすかった。

　
シデの林　　　　　　　　　急登

展望台まで登るとやっと冬山らしくなってきた。雪解けが進み笹原が見え始めている。まるで春山のようだ。冬山をあてにして登ってきたが、ちょっと拍子抜けしてしまった。昨年越までのラッセルで苦しんだ遠足尾根も楽に歩けそうだ。

展望台から見る竜ケ岳

　
まるで春山の風景だ

　
御池岳　　　　　　　　　　　藤原岳

穏やかな山頂だった。風も弱く笹が出ている。腰を下ろして昼食にした。この時期に山頂で食事ができるとは思わなかった。関東では春一番が吹いたそうだが、このまま春になるとは思えない。

　
山頂は穏やかだった

帰路も金山尾根で下った。このルートは以前、バリエーションルートだったが一般道化され、宇賀渓谷と山頂を時間的には最短で結んでいる。中道もあるが、荒れていてあまり良くない。

　
シロヤシオ　　　　　　　　　　　　魚止滝