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■雨乞岳(鈴鹿山系)2018年9月28日 No.1165
コブ尾根で岩稜と紅葉を楽しむ
【登山者】隊長
【行程】
武平トンネル登山口9:10〜沢谷峠9:40〜クラ谷分岐9:50〜七人山のコル10:50〜東雨乞岳11:20〜雨乞岳11:50〜杉峠12:20〜御池鉱山跡12:45〜コクイ谷出合13:20〜クラ谷分岐14:25〜登山口15:00
歩国距離10km  累積標高+1000m 

概要 取材で雨乞岳9月28日に登った。晴れてくれてよかったと同時に、記録を見るとなんと、14年ぶりだった。三重県の山では雨乞岳を扱っていないので遠ざかっていたのだ。歩いていると記憶がよみがえり懐かしさが感じられた。杉峠の杉が枯れてしまっていたが、若い杉が大きくなりかけていた。世代交代だな。コクイ谷もいい谷だな。穂高のアルパインの疲労がまだ残っていて、足がだるい、あちこちの関節が痛いなど、足が動かなかった。いつまで登れることやら。平日なので誰もいないだろうとおもったが、10人くらいの登山者に出会った。

武平峠 武平峠トンネル西口の駐車場はほぼ満車だった。平日にもかかわらず。9月に入り秋雨山線の影響で雨の日が多くなり、満を持して登山者が晴天を狙ったのだろう。十数年ぶりの雨乞なので、少しワクワクした。登山道を入ると直ぐに記憶が蘇り、これから向かうルートが頭に浮かんできた。

  
武平峠駐車場       沢谷出合

沢谷出合で小休止し、キロのルートを思案した。コクイ谷も久しぶりに歩きたいし、天気がいいので地獄谷から御在所へ上がってもいいか、それともおなじみとを引き返すか。とりあえずまずは山頂を踏んでからルートを決めることにした。

  

七人山のコル 七人山が近づくと谷が徐々に浅くなり、雰囲気のいい二次林となる。沢の水も雨後で豊富だ。七人山はブナの森で、何度かテント泊したことがあった。タマゴタケを採りたかったが、見つかるのはテングばかり。

  

コルからはブナ、ミズナラ、リョウブ、コハウチワカエデ、ウリハダカエデ、シデなどの紅葉落葉樹林の明るい稜線となる。緩やかに高度を上げると広々とした笹原に出る。20年ほど前は鈴鹿の稜線はどこもイブキザサが濃かったが今は少なくばっている。しかし雨乞はイブキザサが多い。

  

東雨乞岳 山頂は広々としてパノラマ展望だ。鈴鹿主稜から少し西に出っ張っているので、鈴鹿山系の全容を一望できる。この日は琵琶湖もよく見えていた。笹を分けた道端にリンドウやアキノキリンソウが咲いていた。

  
リンドウ           東雨乞岳

  
雨乞岳       近江盆地と琵琶湖

  
アキノキリンソウ    東雨乞岳

  
鎌ケ岳          綿向山

雨乞岳 標高は1238mで鈴鹿第二の高峰だ。山頂周辺は以前、灌木が生い茂り見通しが良くなかったが、展望が開けていた。登山者二人が立ち去り静かになった。岩に腰を下ろしおにぎりで昼食。最近は荷物が簡略化され、食事もシンプルになった。以前はガスコンロ、ラーメンは欠かさなかったが今は、ザックの中は、雨合羽、カメラ、ヘッデン、おにぎり、ペットボトルのみとなった。

  
雨乞岳山頂         山頂の(大峰の沢)

久しぶりに近江側から鈴鹿山脈を見てみると、山深さが感じられた。神崎川を挟み鈴鹿主稜と平行して銚子ケ口、イブネ、クラシ、雨乞があるからだろう。

  
杉峠へ

杉峠 さてこのまま引き返すのはあまりにも芸がないので、久しぶりに杉峠に降りて、千種街道を歩くことにした。笹が胸の辺りまで来ていて足下が見えず歩きにくかった。展望のより道だ。正面にイブネを見ながら下っていく。杉峠も久しぶりだったが象徴の杉は枯れていた。隣に若い杉が育っているので世代交代か。

  
杉峠     御池鉱山

  

御池鉱山跡 鉱山の村の跡も以前と変わらなかった。サルナシが熟れ始めていて、つまむとおいしかったので収穫。キウイより美味しい。

  

コクイ谷出合 雨の跡で渡渉が心配されたが問題なし。コクイ谷の良い谷だ。右に左に渡渉を繰り返し進む。徐々に谷が狭くなり、沢谷分岐で巻く。予定通り1時間でクラ谷分岐に戻った。個々を通る人は少なく、もちろん誰にも会わなかった。

  

  

沢谷出合 ここから武平の登山口まではよく踏まれた道で30分で登山口に戻った。