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■子ノ泊山(東紀州)

〜三重県の山の取材でルートチェックと撮影〜
【日時】2017年6月23日 レポート No.1065
【メンバー】隊長
【行程】桐原登山口(9:42)〜尾根手前で熊と遭遇〜(11:10)子ノ泊山(11:25)〜七五人塚〜ヤケぐら(12:13)〜尾根登山口(12:56) 歩行距離6km 行動時間3h45m 累積登り600m

 


プロローグ  三重県最南端にあり、一等三角点がある。地域で大切にされていていますが、過疎化が進んでいて入山者は少ない。そして今日は、熊と遭遇。唸り声で威嚇してきましたか、じっとしてたら、遠ざかって行った。

いろいろと何度もルートを検討してみたが、一般的に歩くにはやはり、桐原登山口から首魁が妥当と判断した。紀宝町でもこのルートを推奨していて、道標などの整備している。お隣の一族山が紀和町の山だが、こちらは紀宝町の山だ。きれいな渓谷や滝はあるが、登山と絡めるには少し無理がある。

丸山千枚田 東紀州遠征の二日目は、天気が少し回復してきたので、丸山千枚田の撮影をもう一度やってから入山することにした。今回の遠征のお宿は、 入鹿温泉ホテル瀞流荘を利用した。ちょっと贅沢だが、温泉もいいし、料理もうまかった。自分へのご褒美で、たまにはいいだろう。

    
丸山千枚田

桐原登山口 さてアプローチだが、国道311から入ると狭い道で一山越えることになり時間がかかった。できれば紀宝町から入った方がアプロートは楽だ。桐原からは浅里に抜ける林道を走る。雨の後で落石などが目立ったが、通行に支障はなかった。予定通り桐原登山口から入山した。


   

いきなり、荒れた谷ルートの登りから始まるので行き先が不安になるが、いざ入ってみると以外とルートはしっかりとしている。目印も多く、道標も設置されている。

   

尾根分岐 谷から山腹をジグザグで登り尾根に出るときれいな作業道に合流する。検証はしていないが、落ち打ちの滝あたりから登ってくるルートなのかもしれない。道標にしたがい尾根り緩やかに登っていく。普通に歩けば1時間もかからずに山頂に到着できる。尾根筋はアカガシ主体の常緑樹林が続いている。このあたりで標高はそこそこあるが、鈴鹿と違い常緑樹が主体でシロモジなどの落葉樹は山頂付近まで登らないとない。

クマと遭遇 アカガシ林を登っていたところ、右手の方からガサガサと言う音が聞こえてきた。鹿だろうと思って手を叩いたところ、「グォー」といううなり声がかえってきた。おかしいと思いもう一度手を叩くと、さらに大きなうなり声が聞こえていた。動きが少し早まったのか、ガサガサ音で解った。鹿なら「ピー」と鳴くし、猪でもない。間違いなく熊がこちらを威嚇している。咄嗟に木の陰に隠れた。じっとしている以外はどうすることもできない。今日はストックを持っていない。まず、周辺にある、腐りかけの木の枝と小石が目に入った。これではどうにもならない。カメラバックに取り付けてあるナイフを取り出す。刃を出すと10センチ位にしかならないが、丸腰ではどうにもならない。最悪の事態を想定し身構えて息を潜めた。すると向こうの方から遠ざかっていた。ひとまずやれやれ。熊は登っていったのか、下っていったのは解らない。さてこちらは登るか下るか迷う。ここで逃げ帰るともう一度取材に来ることになるので、現実的な判断で登ることにした。刺激しないようにゆっくりと歩き始める。まだその辺りに潜んでいそうで、最初の50mくらは怖かった。徐々に現場から離れると気持ちが落ち着いてきた。結果的なは、手を叩いてことらの存在を早く知らせたことが功を奏したのかもしれない。やはり熊鈴は必要だと思った。

   
左:」尾根分岐     右:さかさま川

子ノ泊山 熊対応で少し余分に時間が使ってしまったが、山頂に到着した。以前変わらない山頂だ。確か前回の取材は2012年だったと思う。もう五年が経過した。時の経つのは早い者だ。次に登れるのはいつのことかと考えると、この1回は貴重だ。木陰でパンをかじりながらそう思う。天気は良かったが、透明度はあまり良いなく、撮影には向かなかった。

   
バイカオウレン   山頂

立間戸谷ルート このルートは事故が多く危険であると記されている。基本的には沢屋さんが使うルートなので一般的ではない。ガイドブックには紹介はできない。

   

七十五人塚 さて下りは尾根ルートで下り周回にした。 途中に七十五人塚がある。その先に浅里ルートへの分岐がある。このルートは廃道になったと記されて看板が設置されていた。確かにヤケぐら周辺が険しかったが、整備ができなくなったので廃道にしたようだ。ただしヤケぐらまでは行けるので、立ち寄ると展望が楽しめる。ただでさて展望のないルートなので、やけぐらは貴重だ。

   

ヤケぐら 展望がよく、熊野川を俯瞰できる。林道に降りスタート地点に戻った。

   



 

2017-6-23Copyright (C) 2017 k.kanamaru. All Rights Reserved.