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■焼岳(北アルプス)

〜今年の初登りは冬景色探しに焼岳へ〜  No.1010
【日程】2017年1月3日 【天候】曇りと霧(山頂予報は風速15m気温マイナス11度) 
【参加者】いそがいさん、Tjさん、隊長、うさぎ

【行程】中ノ湯(8:30)〜P1972(10:20)〜焼岳南峰2455.5m(13:00)〜中ノ湯(15:30)

 


プロローグ 初登りは近場の鈴鹿で樹氷見物でもしようかと思ったが、天気はいいものの寒気が入らず樹氷が期待できなかったので急遽、行き先を北アの焼岳とした。焼岳は日帰りできる冬山だが、標高は2500mあり天気が悪いと厳しくなる。気圧の谷の通過で天候は芳しくなかったが、少しでもアルパイン的な雰囲気を味わいたかったので出かけてみた。

アプローチ 4人グループでの車泊は無理なので早朝発とした。早朝発はいいが、睡眠不足は否めない。平湯トンネルのあたりから雪道となり、運転が慎重になる。新品のスタッドレスタイヤとスバルのAWDが頼もしかった。登山口は中の湯で道路の入り口に管理人さんがいた。旅館の利用者かどうかチェックしているみたいだ。我々は日帰りだが、連絡すると駐車料を払えば入っていいとのこと。ゲートを入ると雪道になった。X-modeのスイッチをオン。ぐいぐいと登っていく。時速40キロを越える解除になるので注意。駐車場もガイガチに凍り付いていた。解除の状態ではタイヤがスリップ。X-modeを入れると、難なく動ける。こいつは強力だ。4月アkらスバル車に乗っているが、ここで初めてAWD&X-modeの威力を実感した。

    
中ノ湯の駐車場で準備         登山口、火山に対する警戒

さて、8時半に登山開始。もちろん目指すは山頂だが、積雪と雪面に状態により、どこまで行けるかわからない。天候は小雪がちらつく状態だが、昼頃には一時的に晴れ間が出そうな予報だった。それに期待して山頂を目指したい。

       
針葉樹林帯

積雪はそれほど多くはなかった。というか新雪は昨夜来の15センチ程度。その下は固まっていて、足を取られることはなく歩きやすかった。とはいえ、夏道のような速度では歩けない。樹林帯を適度の休憩を入れながら徐々に高度を上げてP1972に到着。コースタイムは2時間弱。やはり無積雪期のようには行かない。

    
樹林帯   樹林帯を出たところ、北峰がかすかに見える

針葉樹林帯を抜けダケカンバ帯に入ると平地になった。樹間から白く輝く焼岳の北峰が見えた。ガスが激しく流れている。霞沢岳もガスの切れ間から見えた。目標が見えモチベーションが上がってきた。無積雪期は北峰が登山対処になっていて、南峰は入山禁止ということだ。焼岳はご存知のように活火山。無積雪期のルートは谷を詰め両峰のコルへ上がるようだが、積雪期は雪崩の危険があるので谷は駄目だ。南峰から降りてくる尾根を登るようで、われわれもそうした。

    
北峰が見えてきた         梓川を挟んで霞沢岳

さて尾根に取り付くの高低差400mの登りが続く。それほど傾斜は厳しくなく、積雪は、氷結した雪に新雪が20センチほど乗った状態。踏み抜くことはないので比較的歩きやすい。氷結面はアイゼンの歯が聞く状態のなのでスリップの心配はなかった。ただ風が強い。歩けないほどではないが、ガスと風で視界はなく、ガスの切れた瞬間に方向を確かめながら登った。

      
南峰への登り             山頂直下

ターニングポイントの時間を13時と決めていた。尾根に取り付いてから1時間半は登っている。時計を見ると残り時間は30分を切っていた。さて山頂まで辿り着けるか。するとガスの切れ間から山頂が見えてきた。山頂へ行ってもガスで何も見えないと思うが、山頂直下でのUターンはいやだ。それでなんとか山頂に13時前に到着できた。風とガスで何も見えないが、ガスの切れ間を狙って何枚か撮影。来週の週刊ヤマケイ、これで勘弁してもらおう。長居は無用で早々に下山を開始した。

    
南峰

    
南峰にて

下りは登りよりも気を遣う。しっかりとアイゼンを一歩一歩きかせながら下った。ハイマツが雪で隠れていてその上が氷結している。そこを踏み抜いて前のめりになり転げるところだった。昨年は2度も怪我をしたので今年はノントラブルでいきたいものだ。安全地帯まで降りてやれやれ。

    
水峰にて      山頂を振り返る、あれ、青空

    

その後は快調に下って中ノ湯には15時30分に到着した。日帰り入浴は700円。いい温泉だった。体が芯から温まり、帰路についた。夕食は高山の王将。体力使ったので、餃子やチャーハンがおいしかった。


山を下りてきたら青空が見えだした。霞沢岳


 

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