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■石ヤ塔(奈良県)
〜核心は昼間でもヘッデンつけて登るチムニー、初登かな?

レポート No.992
日時:2016年10月22日
参加者:
しんくん、隊長、うさぎ

林道駐車地(8:00)〜吊り橋(8:25)〜第1岩峰南面(9:20)〜北面取り付き〜1ピッチ目(9:20)〜塔の頭(13:20)〜懸垂〜取り付き(14:40)〜駐車場(16:10)〜石ヤ塔展望所(16:15)〜熊野JA〜鈴鹿

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プロローグ どんなところ?村のサイトを見ると(生い茂る原生林の中で奇岩・奇石がそびえたつ壮大な自然の彫刻です。100m近くある無数の岩塔とその背後の絶壁の間に霧が回り込むと、塔が立体的に浮かび上がり、「ここは日本だろうか」と思うくらいの「仙境」の趣を呈します。)とPRされています。今回は初登でしたが、実は2年前に天候悪化と道路の崩壊のためにアプローチで敗退していました。今回、アタックするチャンスが巡ってきました。

アプローチ 初見のルートだしアプローチに不安があったので出発を鈴鹿4時にした。昨夜は出張で19時まで仙台にいて、22時過ぎに家に帰った。準備不足、睡眠不足で当日を迎えた。石ヤ塔は奈良県の下北山村にある。三重県の熊野市までは高速道路が通じている約2時間で行けるが、山間の国道をくねくね走り、さらに落石の多い林道をタイヤに気を遣いながらゆっくりを登って行く。結局,アプローチに3時間半を要した。それに見合うだけのクライミングができるかどうかだが。

   
入山口でギアの点検          谷から見上げる石ヤ塔

アプローチはすぐにわかった。その前にアプローチシューズを忘れたことに気づいたが、しんくんのが履けそうだったのでそれを借りることにした。やはり準備不足だ。資材運搬用のモノレールがあり、このレールに沿って下れば吊り橋がある。20分で吊り橋に到着した。吊り橋は古いがしっかりとしていた。対岸に渡るとまたモノレールがあった。作業者もこの吊り橋を渡らなければならないようだ。対岸に移り踏み跡程度の道を上流へ進んでいく。水量豊かで美しい谷だ。小ルンゼを横切り、次の荒れたルンゼを登って行く。このルンゼが悪い。大小の岩が転がり、ひとつでも岩が外れると岩雪崩が起きそうで怖かった。先月は穂高のルンゼで、落石による大怪我をしているのでトラウマになっている。足首の腫れがまだ残っていてだましだまし歩いている状態だ。

   
モノレール            吊り橋

   
池郷川

   

ルンゼをやり過ごし、右岸尾根を少し登ると岩壁の基部に到着した。顕著なクラックは「扉を開けて」の取り付きらしい。しっかりとした岩だ。この岩を見てアプローチの悪さを忘れかけたが、今日はこのルートとは違う。しんくんが北側に回り込んで偵察。北側に回り込むとうっそうとした谷だった。これを見てテンションは上がらない。最初の2ピッチは辛抱という情報があったので、これは受け入れるしかない。アブミさえ持っていれば先ほどのルートに戻りたいくらいだった。

   
扉を開けての取付         北側に回り込んだところ


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2016-10-22 Copyright (C) 2016 k.kanamaru. All Rights Reserved.