■聖&赤石岳(南アルプス) |
レポート No.981 |
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8月4日 大津〜鈴鹿(9:00)〜岡崎(10:00)〜畑薙ダム臨時駐車場 |
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プロローグ 塩見岳以南が南アルプス南部だそうで、荒川と赤石がその中心部に位置している。標高から見ると、悪沢岳が日本第6位で赤石岳が第7位らしい。この山域の盟主はやはり、赤石岳になる。夏はアドレナリンの分泌の激しいアルパイン中心で、最近は歩きの登山がめっきり減ってしまったが、いい景色を見ながら稜線歩きを満喫したくなってくる。それで今年は、昨年に引き続き、聖岳から赤石岳を周回することにした。昨年、どちらピークも踏んでいるが、いい山は何度でも歩きたくなってくる。仲間とともに、人との出合い、花との出合い、そして素晴らしい山岳風景を満喫した3日間だった。 アプローチ 畑薙ダムへは深夜2時過ぎに入った。新東名を下りてからが遠かった。畑薙ダムの駐車状場は盛況だった。駐車した脇にテントを張り、始発の送迎バスの出発まで仮眠した。昨年は車中泊で、防虫対策を怠り夜中、蚊に悩まされたが、今回はテントでゆっくりできた。5時を過ぎると到着する車や出発準備する登山者のざわめきで眠れなくなった。テントをたたんで6時過ぎに送迎バスのりばの列に並んだ。始発は7時半だが、6時半くらいから運行を開始するようだ。バスは4台準備され、我々は2台目と3台目に乗ることができた。 3台目のバスが到着し、8時半に登山口を出発できた。バスの乗車客のほとんどは、椹島まで行くようで、聖岳の登山口で下りる登山者は少なかった。 聖沢吊橋 入山したのは8時半を過ぎていた。このルートは聖沢に沿った約6時間のルートだ。谷筋のルートなので、給水地点が所々にあるのでありがたい。入山すると急登で、ひとつ尾根を乗り越し、出会所小屋跡を通り、歩きやすいトラバース道で進み、聖沢を吊り橋で渡る。この間、約1時間40分。吊り橋を渡った所がいい休憩ポイントになっていた。早い登山者は朝、聖平小屋を出発しすでにここまで下ってきていた。情報を聞くとやはり、天候が不安定だったようで、晴れたのは昨日だけだったようだ。 造林小屋跡 吊り橋からは右岸に移り急斜面で高度を稼いでいくと、造林小屋跡に到着する。ここからは少し傾斜が緩む。谷越えや斜面道には桟橋や鉄橋で設置されていて歩きやすい。展望のないルートだが草地にはミヤマトリカブト、シモツケソウ、アキノキリンソウ、メタカラコウ、キオン、シモツケソウなどの花が盛りだった。 吊り橋を渡ると谷が深くなり岩頭滝見台に出た。断崖絶壁で遭難碑があった。対岸の滝が素晴らしかった。 岩頭滝見台 大変展望の良い所で、谷を覗き込むと絶壁になっていた。深く谷が切れ込み、南アルプスの険しさが垣間見える場所だ。時間は14時45分になっていた。右岸道を進んでいくと徐々に谷が浅くなってきた。知らぬ間にシラビソ林になり高山の雰囲気になってくる。 露地を過ぎると谷が浅く狭くなり、さらに傾斜が緩んで歩きやすくなってきた。谷筋にはトリカブトがたくさん咲いていた。1時間ほど歩くと小屋の発電機の音がかすかに聞こえてきた。長い道のりがやがて終わるようだ。 聖平小屋 16時過ぎに聖平小屋に到着した。野営場はまだ空きが多く、設営場所を選べる状態だった。まずはテントを設営し受付へ。楽しみは,ウェルカムサービスのフルーツポンチ。疲れているんで美味い。テントは1人700円。北アが1000円になったことを思うとありがたい。 夕食を食べまだ寝るには早かったのでロック・バランシングで遊んだ。なかなか面白い。昨夜の睡眠不足を補うべく、18時過ぎにシュラフに潜り込んだ。テント場のマナーも良く、4時過ぎまでぐっすりと休むことができた。 | 8/5 | 8/6-1 | 花 | 8/6-2 | 8/7 | |
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