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■三ツ峠(山梨)
〜セルフレスキュー技術の向上〜

レポート No.957
日時:2016年4月24
参加者:たくさん、ほんまさん、おおやさん、しんくん、むっちゃん、隊長、うさぎ

四季楽園(7:30)〜(8:00)屏風岩(16:00)〜四季楽園(16:20)〜駐車場(17:00)〜ほうとう不動〜鈴鹿(22:40)

 


二日目 朝も来ました、まめちゃんが。7時から朝食。温かいご飯と味噌汁がおいしい。普段はご飯をほとんど食べないが、このときばかりはおかわりして、一日のエネルギーを蓄えた。

セルフレスキュー 本ちゃんルートに行くと、アクシデントやトラブルは必ず起こるものとして、考えておく必要がある。事故に至らなくても、たとえば、確保器を落としてしまったとか、懸垂のとき、ロープがスタックしたとか、確保器に何かを巻き込んだとか、誰しもが経験することだ。そんなとき、対処法がわからないと事故につながってしまうこともある。道具は持っているだけでは駄目で、使い方を知ってこそ用をなす。

ガルダーヒッチ カラビナ2個でできるので覚えておくと、確保器の代用として使える。

フリクションヒッチ マッシャー、ブルージック、フレンチがあるが、それぞれ特徴があり、適材適所というか、状況に応じて使い分けている。

仮固定、荷重移動 懸垂中のトラブルで両手で作業する場合や、トップのアクシデントでビレイヤーがその場を離れなければならないとき、セカンドのアクシデントで確保器を解除したいときなぞ、まずは仮固定し、次に荷重移動することになる。荷重がかかっているということは、人がぶらさがっているということで、失敗は許されない。

登り返し 懸垂時にロープがスタックしたとか、トップがフォールして動けなくなったときとか、知っておいた方がいいと思う。アセンダーなど専用の道具はあるが、本ちゃんルートでは、持っている道具で対応することになる。写真のようにスリング2本あれば、空中でも楽に登り返すこともできる。また、傾斜が緩いところ確保器を使う方法もある。

    
登り返し

こぶ通過 落石でロープが切断したとか、長さの違うロープを使うときとか、途中でスタックしたとか、要するにロープの途中でコブができたとき、懸垂時に確保器を途中で解除しセットし直すことになる。技術的には、先に書いた仮固定と荷重移動

    

引き上げ セカンドがアクシデントで動けなくなったとき、状況に応じて引き上げたり、降ろしたりすることになる。引き上げる場合は、万力の原理を使えば小さな力で上げることができる。カラビナとメインロープ、スリングがあればできる。この場合は荷重移動との組み合わせになる。

      
A2の復習      引き上げ(3分の1システムで)

カウンターラッペル セカンドがアクシデントで動けなくなったとき、引き上げたくても途中にプロテクションがある場合が多い。そのときは、降ろすことになる。今回も実践的な内容で行った。トップがダブルロープで確保しているとき、後続が落石にあたり動けなくなった場合を想定した。

    

まずは、確保器にかかっている荷重を移動し、確保器を解除する。次に1本のロープで懸垂をセット。このときはバックアップをセットした懸垂になる。途中で両手を使った作業が必要になるので。1本のロープでやるということは最長50mの懸垂が可能ということ。要救助者のところまで下りて、連結する。そして同時に懸垂下降する。要救助者が全く動けないときは背負って下りることになる。

    

    

雨に降られながら、基本的なことをやっていたら16時になってしまった。さて退散しよう。山荘に戻るともう誰もいなかった。朝から2パーティーほど講習をしていたが、雨のために午前中に退散していた。下山すると17時を過ぎていた。帰りに河口湖畔のほうとうのお店に入り、暖かいほうとうで身体があたたまった。


 

2016-4-24 Copyright (C) 2016 k.kanamaru. All Rights Reserved.