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■姫越山(三重県大紀町)
〜近場で冬景色の撮影を狙ったが〜

レポート No.935
日時:2016年1月23
参加者:いそがいさん、隊長、うさぎ

日の出公園駐車場(8:20)〜登山口(8:30)〜姫塚山道〜見晴台(9:00)〜爺塚(9:40)〜姫塚(9:50)〜(10:05)姫越山(10:25)〜芦浜分岐(10:55)〜(11:40)芦浜海岸(12:10)〜芦浜峠(12:50)〜自然歩道分岐(13:15)〜浅間神社(13:45) 歩行距離12km 標高差 +900m

 


プロローグ 姫!どうなされた?これは大変じゃ!国を追われ逃げてきたが、峠で力尽きた姫は動けなくなった。爺が谷に水を汲みに行き戻ってくると姫は息絶えてきた。爺はもはやこれまでと、軍用金を埋めて姫の後を追った。「姫越山に眠る黄金千両

アプローチ 紀勢自動車道、大内山ICで降りると錦は近い。天気の方は午後から下り坂らしいが、歩きなのでそれほど心配ではなかった。日の出駐車場はがらんとしていた。早速準備を済ませ、登山口まで歩き始めた。奥川にはカモとカモメが仲良く泳いでいる。風もなく静かでのどかだ。

   
左:駐車場から橋を渡る   右:登山口:階段を登ると避難所になっている

橋を渡し奥川の右岸を進むと津波避難所があり、ここが登山口になっている。姫塚山道と書かれた立派な道標が立っている。階段を登ると海抜が書かれている。「シロハゲ避難所」の海抜が30mだそうで、ここまで登ると津波は届かないようだ。

   
尾根に沿って登って行く      展望所:錦湾が一望できる

避難所からはほぼ尾根通しに登って行く。ぐいぐいと高度を上げて30分で見晴台に到着。海側の樹木が切り払われていて天望がよく、錦湾が一望できる場所だ。

   
錦湾          雪の付いた大台の峰々

   
爺塚          稜線はいい道だ

   
姫塚        熊野灘、山頂から見る

尾根の傾斜が緩んでくると最初の塚のが「爺塚」、そこから10分ほど進むと今度は「姫塚」がある。「姫越山に眠る黄金千両」の話の塚だ。姫越山の山頂はここから15分ほどの所。山頂には二等三角点がある。二等三角点の記を閲覧すると、点名は「姫坂越」で埋標は明治35年1月14日となっていた。徒歩1時間30分2km。まだお昼には早いので、まずは浜に降りることにした。


芦浜湖と芦浜海岸

のろし台を過ぎ少し下ると芦浜分岐。ここから45分で浜におりた。風も波もなく穏やかだ。ここで大休止。貝殻を拾ったり写真を撮ったり。海岸の花は「キノクニシオギク」と「ツワブキ」の花は終わっている。キノクニシオギク(三重県では準絶滅危惧)はイソギクによく似ている。ネットで調べてみると、「シオギクは徳島県南部,高知県南東部,和歌山県の海岸に分布するキク。一方、イソギクは紀伊半島東部〜静岡県〜房総半島の海岸に生育するキクである。紀伊半島のものは両方の中間的形質があるのでキオクニシオギクと分けられる場合もある」(引用)伊豆でよく見るイソギクと区別するには、細部の特徴を押さえておかないと。

   
のろし台           芦浜分岐

   
管理小屋            キノクニシオギク

   
芦浜海岸

少し空模様が怪しくなってきたので芦浜湖に立ち寄ってから退散することにした。ここにはハマナツメの群生がある。地味な樹木だが、希少な植物だ。


芦浜湖

さていつものことだが、芦浜峠への登りがつらい。息が上がった頃に峠に到着する。ここからは起伏はないが、長い山腹道が続き、自然歩道の分岐を見送り浅間神社に降りた。前回は錦中の方へ下ったが道が悪かった。浅間神社の方が歩きやすかった。

   
右:芦浜峠


錦港

港に降りて干物屋に行こうとすると地元のおじいさんが声を掛けてきて。干物屋はあそこだと教えてくれた。ところが行ってみると誰もいない、声を掛けても出てこない。諦めて駐車場に戻ろうと歩いていると、先ほどのおじいさんが車に乗ってけ、と我々の横で車を駐めてくれた。お言葉に甘えて、次の干物屋に案内してもらったが、結局、どこも開店休業。仕方がないので駐車場まで送ってもらった。

   
浅間神社

駐車場に着くと、あんたら今日は芦浜まで行ったのかというので、そうだと答えると、わしも子供の頃、メジロを捕まえによー行った、といっていた。話が終わるとまた始めに戻って、あんたら今日は芦浜まで行ったのか、わしも子供の頃、メジロを捕まえによー行った・・・・これを4回くらい繰り返し、まだ続きそうだったので、「もう帰る」というとおじいさんが帰っていった。止まれでも車をとめないので、ちょっとあやしいと思ったが、やはりあやしかった。だけど、親切なおじいさんだった。ありがとう。



 

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