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■スラブ状岩壁(小川山)
〜マガスラブでセルフレスキュー&スラブ状岩壁〜

レポート No.906
日時:2015年8月23
参加者:たくさん、ほんまさん、、隊長、うさぎ

 セルフレスキュー(9:00〜11:50) 引き上げ&カウンターラッペル
 スラブ状岩壁(12:20〜14:50) 高い窓5.10b オーウェンのために祈りを5.10c かわいい女5.8


プロローグ 二日連続の瑞籬のマルチは疲れるので二日目は小川山に移動した。これは正解だった。廻り目平で車泊し、明け方からポツリポツリと雨が当たり出した。予報通り朝方に、前線が通過したようだ。天候が回復することはわかっていたが、雨が当たり出すと不安になる。

ゆっくりと朝食を済ませたがまだ雨があたっている。雨が上がるのを待つのも退屈なので、この機会にレスキューをやることにした。何度かやっているが普段は使わないのですぐに忘れてしまう。まずは駐車場でチロリアンブリッジ

チロリアンブリッジ ロープを張って荷物などを搬送するシステム。ロープを張るのにガルダーヒッチを使ってみた。ガルダーヒッチは確保機がないときによく使う。ロープを張る原理は写真の通り。ゆるめる、しめるなどロープの張り具合を簡単に調整できる。知っていて損はない。

カウンターラッペル ここからが実践。雨が上がったので、スラブ状岩壁に移動した。登攀するにはまだ岩が濡れているので、岩が乾くまでカウンターラッペルの復習をすることにした。これは登攀中、セカンドに何らかのトラブルが発生し動けなくなったらどうするか。引き上げるか、降ろすしかない。引き上げは3分の1システムなどで引き上げられる。短いスリングしなないときはメインロープを使えばいい。システム的には難しくはない。問題は降ろす場合。

   

まずは要救助者の所まで懸垂下降しなければならない。
まずはビレイ器具の解除。そのためには器具にかかっている荷重を支点に移動させる。(フリクションヒッチ=マッシャー、ブルージック、バッチマン)このときバックアップを忘れずに。支点との連結はマリナーヒッチを使うとテンションのかかった状態で解除できる。
確保機で懸垂のセット。アルパインの場合普通、2本のロープを引いているが、懸垂は1本のロープでする。2本を同時に使うと?mしか懸垂できない。2本をつなぐと50mの懸垂ができる。
次に要救助者の所まで懸垂下降し、まずは自分と仮に連結する。それから、要救助者のメインロープとフリクションノットでつなぐ。これで懸垂下降準備OK。要救助者が全く動けない場合は背負って懸垂下降。と、手順はこんな具合で、原理はわかっているが、自然に手が動くようにならないと行けない。

   


要救助者を背負って懸垂下降

ここまでやったところで岩が乾いてきたので、クライミング開始。ガマスラブにクライマーが入ってきたので我々はマガスラブに移動。大学生が入門用のルートでやっていたが他のルートは空いていた。まずは高い窓からやることに。

高い窓5.10b ハング越えが核心のように見えるが、難しいのはその上。カンテに沿って登ってフォール。とりあえず別のルートでトップロープセット。2回目は核心で足が抜けて再びフォールしたが、再チャレンジですんなりとクリア。抜け口が少し甘いが、それ以前にしっかりと足が決まれば問題なし。ハングの越え方は皆さん色々、ほんまさんは粘って課題解決。スラブ、フェイス、ハング、カンテと色々とあっておもしろいルートだ。

       
中間部のスラブが細かい

    
小ハングの通過

      
カンテに沿って       すいすいと登って行く

      
ハングの越え方は皆さんいろいろ

      

        

オーウェンのために祈りを5.10c これも小ハングがあるが、核心は中間部の細かいフェイス。皆さん慎重に細かいホールドを拾ってクリア。

かわいい女5.8 先ほどまで大学生がわいわいとやっていたが移動したので、ほんまさん、うさぎのリード練習。最初の1ピン目が遠いので慎重に。

         

    
右:クリップがちょっと窮屈だね、こんな時にフォールするのだ。

ちょうどいい時間となりました。時計を見ると14時50分。さて引き上げるとしよう。川上村のナナーズでレタスを買って帰路についた。


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2015-8-24 Copyright (C) 2015 k.kanamaru. All Rights Reserved.  home