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■霊仙山(滋賀県)
〜谷山谷でヤマシャクヤクを愛で柏原道を下る花の山旅〜

レポート No.881
日時:2015年5月5日
参加者:じんじんさん、隊長、うさぎ

谷山谷登山口(8:00)〜横道分岐(9:40)〜井戸が洞(11:20)〜四丁横崖(11:45) 〜 (12:05)霊仙山避難小屋(12:25)〜経塚山(12:35)〜柏原道〜継子穴(13:10)〜4合目避難小屋(13:50)〜二本杉(14:25)〜駐車地(15:00)


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プロローグ 山芍薬が見たいというので、鈴鹿山系ではもっとも多いと思われる霊仙山へ行くことにした。霊仙は花の多い山だったが、鹿の食害などの環境変化で草本類が激減してしまい足が向かなくなていた。しかし山芍薬は健在だ。

アプローチ ルートは、あまり歩かれていない谷山谷から柏原へ抜ける計画を立てた。醒ヶ井駅でじんじんさんと待ち合わせし、一台を柏原に配車して谷山谷登山口に入った。柏原道には車が2台のみ、静かな山旅になりそうだ。

   
左:谷山谷登山口   右:屏風岩、ハンガーボルトが光っている

谷山谷 実は谷山谷、災害で荒れていて通行が不可となっている。村の入り口に大きく表示されていて、一般登山車はほとんど入らなくなっている。しかし車道は以前の駐車場まで通じていて駐車も可能だ。入山者は我々のみ。駐車場から先は、作業道は災害で寸断されているが通行は可能だ。

   

堰堤を越えると伏流するので枯谷になり、谷の中はどこでも歩けるが、登山道は残っているし標識のしっかりとしていて何度か渡渉しながら谷を詰めていく。草本類の花はほとんど見られす、花期を終えたハシリドコロがやたらと目についた。

   
ウラシマソウ

花を探して歩いているウラシマソウが咲いていた。葉にも特徴はあるが、穂の先端の付属体が釣り糸状に長く伸長している。和名の由来は「浦島太郎の持っている釣竿の釣り糸」だそうだ。

     
谷山谷

谷を離れ左岸お高巻き道に入ると突然鳥が飛び出した。卵を温めたいたようだ。あまり人が撮らないので登山道のすぐそばに卵を産んだようだ。突然だったので鳥の種類はわからなかった。ヤマシャクヤクはたくさんあるが昨夜の激しい雨でほとんどの花が落ちていた。

   

左岸を巻道の急登が終わると横道分岐になった。さて漆ケ滝をどうするか?トラバース道が危険のため通行禁止になっている。前回は下山に使ったので状況はよくわかる。横道も過去に一度しか歩いていなかったので歩いてみることにした。まずは植林の急登をジグザグに登り一気に高度を稼ぐ。傾斜が緩むと落葉樹林にはいり展望が開けてくる。対岸の阿弥陀峰の新緑が眩しい。樹林にはナイケイソウやトリカブトが群生し、石灰岩の露岩地帯にはヤマシャクヤクが群生している。標高的にはちょうどみごろを迎えていて、なんども立ち止まり撮影タイムとなった。

   
横道分岐             ヤマシャクヤク

     
ヤマシャクヤク             イチリンソウ

   
阿弥陀峰              ヤマシャクヤク

   

        

   
漆ケ滝分岐                谷をつめる

横道が谷と合流するところが漆ケ滝分岐で谷ルートに入る。相変わらず荒れているが通行は可能だ。ひとのぼりで柏原道に合流した。ここまでくると避難小屋は近い。

   

12時に避難小屋に到着した。日差しはあるが吹きさらしで寒い。小屋の前で風を避けながら昼食休憩。今日は花見目的なので山頂には食指が向かないがせめて経塚山までピストンすることにした。さて下山だ。帰りは柏原道。距離は長いが歩きやすい道だし、ヤマシャクのポイントもある。新緑の樹林歩き清々しくて気分がいい。

   
霊仙山避難小屋             伊吹山

   
山頂             教塚山と最高点

   
教塚山からの展望

ヤマシャクポイントは継子穴周辺であったことを後で気づいた。稜線をバリエーションで歩けば良かったのだが、登山道をそのまま下ってしまった。

     
継子穴               河内分岐

   
4合目避難小屋           二本杉(2合目)

経塚山からのんびりと歩いて約2時間半で下山できた。天候と花に恵まれ良い山行になった。 完


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