プロローグ　この連休前半は奥秩父遠征を計画した。好天が望めるのは初日の二日目のみ。初日の充実度で二日目のプランを決めることにした。初日は廻り目平屋根岩2峰と3峰のマルチピッチ。2峰は人気のセレクションで今回が２回目。その後をどうするか。先行パーティが続けて３峰をやるということなのでそれに続いた。３峰は南陵神奈川ルートから南陵レモンに入り、再び神奈川ルートに戻って３峰のピークを踏んだ。合計12ピッチのマルチピッチクライミングを楽しんだ。

1ピッチ目　5.8　クラック　2パーティーが先行していた。先頭は2人パーティーで若い男性。経験はまだ浅いようだが、それなりに登っていった。卯木は外国人４人パーティーだが入門とのこと。気を遣ってもらって先に行かせてもらうことになった。

　　　　　　
全景　　　　　　　　　　　最初のクラック

確か前回は、左のカンテからはじめたが今回は、セレクションオリジナルのクラックからスタート。グレードは5.8ででしかもショートなので難しくはないが、アップも兼ねているので緊張した。カムは良く効き安心感があった。

2ピッチ目　ダイアモンドスラブ 5.8 ★★　　さて次はスラブでこのルートの看板でもある、ダイアモンドスラブ。スラブなのでハンガーボルトが整備されていて安心感がある。フリクションも良く気持ちよく登って行けた。

　　　　　
２ピッチ目の出だし

ダイヤモンドスラブ

3ピッチ目　チョックストンのあるチムニー登り　登りやすいサイズ　　３ピッチ目はバンド右へトラバースしチョックストンのあるチムニーを直上する。チムニーもちょうどいいサイズでザックをぶら下げてバック＆フット。チムニーを出たところの立木でビレイ。

　　　　　　
チョックストーンのあるチムニー、登りやすいサイズ

4ピッチ目　クラック　5.8　　出だしはハンドサイズのチムニーでカムのがっちりと効くので安心できる。クラックを出ると左のフェースに移り直上。うさぎがルベルソを落としたみたいで、後続の外人さんに拾ってもらったそうだ。

　　　　　
クラックからだ左のフェースへ

クラックを抜けた所

ここまでくると高度感が出てくる

5ピッチ目 トラバース　5.7　高度感のあるトラバースでピンはない。フリクションでスタンスをとりアンダーでホールド。落ちると大きく降られるのでカムを２個セットした。このセットが難しく、かがみ込んで覗き込まないとセットできない。回り込むところがちょっと嫌らしい。

　　　
アンダーハンドを見切り中に入ったところ

6ピッチ目　クラック　5.8　前回は出口でスリップしフォールした因縁のピッチ。短いがこのルートのフィナーレとなるピッチ。ちょうどあれから2年経過したので、それなりに上達したのかゆとりで登れた。ところが岩にかけたスリングが回収できず、懸垂で降りて回収を試みたが駄目だった。

最終ピッチのクラック

　　　　　　
クラックを抜けたところ　　　　　　　　　　　　　懸垂の立木

２峰から見る３峰

　　　　　
懸垂でスリングの回収に降りたが

2峰で展望を楽しみながら昼食休憩。天気が良すぎて陽射しが強く暑いくらいだ。３峰が間近に見えている。先行のパーティーが南陵を取り付いたようだ。

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