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■仙ケ岳(鈴鹿)
 〜矢原川中俣を登り南尾根から左俣を下る〜

レポート No.8698
日時:2015年3月21日
参加者:隊長、うさぎ

坂本棚田駐車場(8:00)〜林道茶畑矢原川分岐(8:30)〜中俣分岐(8:40)〜仙鶏尾根P778(11:00)〜仙鶏尾根小岐須分岐(11:27)〜(12:05)仙ノ石(12:25)〜南尾根〜不動祠(13:18)〜法印コバ(13:35) 〜上不動滝(13:53) 〜中俣出合(14:40)〜茶畑(14:50)〜ミツマタ群生地(15:00)〜駐車場(15:50)


プロローグ 坂本のミツマタがそろそろ花を開き始めている。ここの群生地は登山者にはよく知られていてこの時期は、野登山の登路として使われることが多い。花だけでは面白くないので、バリエーションルートを交えて久しぶりに仙ケ岳に登ることにした。

アプローチ 棚田の駐車場に8時に到着。ミツマタ目当てのハイカーが3人、野登へ行くらしい。満開にはまだ少し早いようだが、天気も良くいいハイキング日和だ。こちらもミツマタが目当てだが、久しぶりに南尾根を歩くつもりで矢原川から入山した。

   
中俣

中俣 林道を30分ほど歩くと放置られた茶畑がある。矢原川ルートへはここが分岐で、古いプレートがかかっていた。谷の左岸に沿って歩く。古い目印テープがある。右俣を見送り約10分で左俣と中俣が分岐する。左俣は谷が暗かったので覗きはしたがここで間違えて中俣に入った。ここからはバリエーションの領域。靴が普通の登山靴だったので、水を避け滑りそうな所は巻きながら谷を遡行した。バリエーションなので装備はばっちり。50mロープがあるので、行き詰まればいつでも撤退できる。まっすぐ仙鶏尾根まで行こうと思ったが巻きが難儀になってきたの、標高600m地点で登山道に這い上がり一息入れる。

   

仙鶏尾根

仙鶏尾根のP778に11時に合流した。仙鶏尾根から仙ケ岳の登るのも久しぶりでたぶん数年ぶりだろう。まだ樹木の花も早く、足下でバイカオウレンが小さな花を風に揺らせていた。バリエーションでかなり筋力を消耗したので仙ケ岳への登返しで足が重い。

     
仙鶏尾根          イワカガミ


バイカオウレン

仙の石 1時間で仙ノ石に到着、昼食休憩にちょうどいい時間だ。先ほど仙鶏尾根で単独男性と行き交ったのみで、東峰には誰もいなかった。この時期、鈴鹿南部はひっそりとしている。食事は至ってシンプル。納豆巻きとパンで簡単に済ませる。水分を車に置き忘れて、ペットが二人で1本のみ。谷に降りれば水はいくらでもあるが。

   
野登山

    
仙ノ石


仙ケ岳

久しぶりの南尾根尾根だ。記録を見るとちょうど10年振りだ。観光協会のプレートが設置され、以前よりも踏み後はしっかりしてきているようだ。P1、P2と岩稜のピークが続いていて、鈴鹿の中では屈指の岩稜ルートだろう。御在所辺りの喧噪を避け、ヤシオや新緑、紅葉の時期に歩きたくなるルートでもある。

   
仙ノ石と南尾根ピーク         南尾根P1  

     
南尾根P2

不動祠の手前でコウヤマキを発見。台高ではよく見られるが、これは鈴鹿では珍しい。以前見たのはこの山域で鬼が牙から県境に向かうときに見付けたきりだ。これより北部ではまだ見ていない。ここで登山道は一般的には石谷川へ分岐する。こちらに下ってしまうと車の回収が難儀になってくる。予定通り滝谷に降りることにする。滝谷不動明王は花崗岩を倶留抜いたところに東向きに安置されている。岩の上には大日、不動、地蔵の3体の石仏が北向きに並んでいる。

   
南尾根のコウヤマキ      不動明王の岩場


不動明王

    
岩に登る         不動明王の地蔵

法印のコバ さてここから谷へは、鎖は固定ロープに助けられながらの急降下。出来れば下りには使いたくない区間だ。岩から染み出る水で水分補給。降りたところの平地が法印のコバ。 --−−江戸期に野登寺の住職であった昭空和尚が桑名の石工を連れて不動明王像を彫刻するために寝泊まりした場所であるーーー「鈴鹿の大和と谷6より引用」

    
法印のコバへの下降      法印のコバ

上不動滝 法印のコバからは右岸を巻いて上不動滝に下に降りた。この巻き道を崩壊箇所もあり危険箇所にはフィックスはあるが油断を許さない危険なルートだ。滝には不動尊を安置したものとみられる小さな穴が滝の両サイドにある。

   
落ち口              上不動滝


上不動滝40m

さて次は上不動滝も見たいが、疲れてきたし時間もなくなってきたので、そのまま巻いて下ることにした。小休止を入れて50分で中俣分岐に到着した。やれやれ。茶畑を抜けて林道に出て、順番が変わってしまったが、ミツマタを見に群生地に向かった。見頃にはまだ少し早かったが、ミツマタの黄色い花がバリエーションの緊張をほぐしてくれた。


本流の合流付近


茶畑から林道を奧へ進む

   
ミツマタ群生地

   
坂本の棚田と梅の花



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