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■海金剛(西伊豆)
 〜今年2回目の海金剛スーパーレイン

レポート No.866
日時:2015年3月14日
参加者:sskさん、隊長、うさぎ

3月13日 鈴鹿(21:00)〜道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」(静岡県西伊豆)(2:10)
3月14日 道の駅(6:00)〜コンビニで朝食〜雲見オートキャンプ場(7:10)〜スーパーレイン取付(8:20)〜1P(8:30)〜3P(9:25)〜4P(10:40)〜先人クラック(11:30)〜6P(12:15)〜最終ピッチ(13:10)〜終了点(13:40)〜開始点(16:00)〜駐車場(17:00)〜民宿の温泉〜バーミヤンで夕食〜大仁の道の駅(20:00)


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プロローグ 今年2回目の海金剛で通算3回目になった。低山では春の輝きが始まる季節になり、花を探しながらのハイキングも楽しい。かといってそればかりでは山の範囲が狭まってしまう。フリークライミングも課題を見つけて挑戦するのもいいが、それだけでは面白くなく、山屋の本能が刺激を求めだす。先月の遠征でsskさんが参加できなかったので、そのリベンジで今回、スーパーレインを再びやることにした。

アプローチ 今回の伊豆遠征も時間を効率的に使いたいが、どうも二日目は天気がすっきりしない予報だったので、初日に海金剛をやることにした。四日市を21時30分に出発し、道の駅「三聖苑伊豆松崎」に2時過ぎに到着した。相変わらず車泊の車が多い。6時起床で、コンビニで朝食を済ませ、雲見に向かった。

   
雲見オートキャンプ場

駐車場に到着し、駐車料金500円を支払う。土曜日の朝なのでキャンパーはまだいなかった。ギア類を確認し7時過ぎにオートキャンプ場を後にした。雨の予報はなかったが、高曇りの天気だった。浜には懸垂で降りるので、アプローチには1時間ほどかかる。体が暖気できるのでいい準備運動になる。

    
アプローチの懸垂

1ピッチ目&2ピッチ目5.8 スーパーレインの取り付きに到着し不要なザックや靴をデポし、登攀準備をしていると、賑やかな後続2人パーティーがやってきた。あれまー、たまちゃんたちだ。先週の瑞浪に続き、またこんなところで、まったく奇遇!ライフページの仲間はこいうどうパターンまで似てくるようだ。今回はsskさんがオールリード。カム2セットをラックにかけるとずっしりと重くなる。

    
トラバース

1ピッチ目は凹角のクラック。樹木の陰でいつ来ても陰鬱な感じは拭えない。上部で凹角から離れる時にトラバースがあるのでその手前でピッチを切った方がいいが、sskさんは一気にロープを伸ばした。何もトラブルがなければいいが、何がアクシデントがあると状況を把握するために、面倒だが目視できる範囲でピッチを切り、リスク管理した方がいいだろう。途中から展望が開けると同時に気分も明るくなってくる。

    

いつも緊張するのがトラバース。途中にプロテクションが取れないし、高度感があるので足がすくむ。落ちると思いっきり振られそうだ。2ピッチ目が終わると歩きで基部を移動。するとピンクの花が目にとまった。花の形からするとナデシコの仲間のようだ。が、今までに見たことのない花だ。後で調べるとハマナデシコだった。花には少し早いが、南面の日当たりのいいところなので咲き始めたか。撮影してカメラをしまったつもりが、カメラケースの紐が切れて落としてきたが、sskさんが見つけて拾ってくれた。長くクライミングのお供にしているカメラ「オリンパスタフTG2」なので愛着がある。

    
トラバース


ハマナデシコ

3ピッチ目5.7 さて2ピッチ目というか、いつもの3ピッチ目だ。クラックをつなげていくルートで、上部はフィンガーサイズ。従ってプロテクションは小型カムが主力になる。ここのためにsskさんがメトリウスを2個購入。私がエイリアンとキャメを待っているので、これでなんとか対応できそうだ。

    

     

グレードはトポでは5.7となっているが、フィンガーサイズのクラックは指が太いと辛い。普通ならここを抜けたところでピッチを切るが、テラスに出るとさらにロープが伸びている、しかもルートが違っている。ハンドサイズのクラックをつなげて登る最も面白い5.10aのピッチなのだが。


フィンガーサイズのクラックにそって

4ピッチ目 ロープが伸びているので行くしかないが、脆いバンドに沿ってロープが伸びていた。3ピッチ目の取り付きからは見えないところなので指示が出せなかった。ロープが伸びすぎていたし、時間がかかっていたのでおかしいなと思っていたのだが。うさぎが脆いバンドに差し掛かると動きが止まった。次の瞬間、ザックほどの岩を抱えたまま落ちてきた。ラインが斜上していたので直撃は免れたが、破片が飛んできて左人差し指に痛みが走った。それよりも後続パーティーが心配だ。

       
ルートミス            展望がいい

このまま登攀を続けるとさらに落石を誘発しそうなので、sskさんに懸垂で降りてもらい仕切り直すことにした。

       
本来のラインに復帰

この4ピッチ目は複数クラックをつなげていくピッチ。サイズもハンドからフィストサイズでフレーク状のクラックもあり多彩で面白い。抜け口のクラックはハンドよりも大きいのでレイバック気味に登る。カムは抜け口でキャメ#5が欲しくなるが。


クラックの抜け口

     

先人クラック5.10a さて5ピッチ目は先人クラックと呼ばれるところで、クラックのサイズも変化し、小ハングあり、なりより露出感が全身で感じられるピッチだ。先ほどのピッチもそうだが、スーパーレインの醍醐味が凝縮されているピッチだと思う。

     

    

    

小ハングはリーチのないうさぎは苦手としている。出口のホールドに届かない。一度失敗しすると力をとられるとのでフィーフィーでレストして再チャレンジ。

先人クラックを終えると少し青空が見え始めた。海岸部とはいえ、日差しがなかったし、風もあったので肌寒かった。


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